お借りした=
☆東京新聞杯に出走予定の9頭を診断します。
アヴェラーレ(ドゥラメンテ)
昨年の関屋記念勝ち馬。1枠2番から道中は枠なりに中団、半マイル46秒5と、新潟外回りらしい緩めのペース。直線は前が開かなかったが、切り替えて進路を見つけ一気の伸び脚。ひとつ前の京王杯SC4着も、上がり最速の脚を使う負けて強しの競馬。エンジンのかかりが遅く、長い直線が合う。京都での直近2戦から巻き返したい
ウンブライル(ロードカナロア)
昨年のNHKマイルC2着馬。レース時は稍重発表の外伸び馬場。出遅れたが、半マイル46秒3は馬場を考えると速く、展開は向いた。直線も4角16番手から大外に進路を取っている。ひとつ前のニュージーランドT2着も、緩みないペースを追い込む競馬。コーナリングが下手なので東京は合う。前が止まらない馬場でどこまで差を詰められるか。
ウインカーネリアン(スクリーンヒーロー)
昨年の東京新聞杯勝ち馬。1枠2番からハナを主張し、極端にペースを落とさず直線へ。上がり3ハロンを34秒7でまとめ、後にマイルG1を勝つナミュールの追撃を振り切った。その後4戦着内好走はないものの、内訳は海外2戦・安田記念・1ハロン長い毎日王冠。マイペースだとしぶとく、今年もハナに行けるようなら
ジャスティンカフェ(エピファネイア)
昨年のエプソムC勝ち馬。前半はこの馬らしく最後尾に控え、4角は大外を回りながら上がり最速の脚で追い込んできた。2、3着に前の馬が残ったが、楽なペースではなく、展開もやや向いた。前走のマイルCS3着から、ここに入ると能力上位で、近走は折り合いも利いている。大箱の東京もいいが、馬場が速すぎるとどうだろうか。
トゥードジボン(イスラボニータ)フジキセキの血筋
今年の京都金杯3着馬。古馬重賞初挑戦ながら1番人気の支持を受けた。レースでは、大逃げの馬が作るハイペースを3番手につけ、終始ロスなく運び、直線もじりじりと脚を使った。重賞でも好走できたのは収穫。ただ、今回は前回のハンデ戦から別定戦へ替わるため、斤量面で苦しくなり、相手も一枚上がる印象。初の東京も鍵になる。
フリームファクシ(ルーラーシップ)
昨年のきさらぎ賞勝ち馬。1000m通過61秒2の緩い流れを、好位で我慢させられながら追走しているように、折り合いに難があり、能力の高さで押し切った形。その後、中距離では凡走が続くも、前走の京都金杯は折り合いがつき5着。血統的にマイラー感はないものの、この馬単体ならマイルあたりが走りやすそうではある。
ホウオウビスケッツ(マインドユアビスケッツ)
昨年のスプリングS2着馬。当日は重馬場のなか、グラニットの逃げでハイペース。好位3番手で折り合いが利いた。ただ、直近2走のダービー、中日新聞杯は、前半かなりかかっており、その面で今回新馬戦以来のマイルに戻るのはよさそう。フリージア賞の後半1000mを57秒7で走るなど、持続力に長け、穴で狙うにはいいかもしれない。
マスクトディーヴァ(ルーラーシップ)
昨年のローズS勝ち馬。当日は超のつく高速馬場。1000m通過57秒3の速い流れを、道中は中団外、直線も馬場の外から楽に抜け出した。次走の秋華賞は、追い出しが遅れるなか、リバティアイランドと0秒1差2着。今回は初の東京に加え、初のマイル戦。コーナーで外に膨れるので大箱は合いそう。能力は高いため、上手く流れに乗れるなら。
ラヴェル(キタサンブラック)
一昨年のアルテミスS勝ち馬。2着馬は後に牝馬3冠を達成し、JCでイクイノックスの2着へ走るリバティアイランド。出遅れから、2歳戦らしいスローペースを後方で脚を溜め、直線は馬場の外からスムーズに抜けてきた。その後5戦は、オークス4着以外は2桁着順。前走の秋華賞は、スローな流れにかかり気味で距離短縮はプラス。