【福島記念2024】出走予定馬最速チェック 秋の福島名物ハンデ戦は傑出馬不在で大混戦
アラタ
3年前に1勝クラスからオープンを4連勝し、続く福島記念は1番人気の支持を受け3着。引っ張ったのはパンサラッサで、1000m通過57秒3。人気以下の結果だったが、タフなペースで上がりのかかる競馬は向く。一昨年の福島記念(1番人気3着)も同様の形。近走は行き脚がつかず、後方からになるため、なおさら展開の助けがほしい。
ウインシュクラン
全4勝中3勝は福島、残り1勝は小倉とローカルで実績を積んできた。前走の3勝クラスは今回と同じ福島芝2000mで最内枠を引き、楽な感じでハナに立つと、1000m通過60秒9と息の入る緩いペース。全22戦中6度の連対は、前有利の流れを逃げか番手につけている。楽に行けるといいが、重賞の多頭数だと分が悪いか。
ギャラクシーナイト
未勝利から2勝クラスの3勝はダート。3勝クラス昇格後、ダート5戦の最高着順は9着。その後障害を2戦し、10着と競走中止。3走前に芝へ戻るも、16番人気11着だった。ところが、2走前に14番人気1着と一変する。フロックかと思いきや、前走のオクトーバーSは、緩みない流れを先行して10番人気2着。何が起こったのか。
クリノプレミアム
一昨年は中山牝馬S1着、福島牝馬S2着、牡馬相手の京成杯AHも3着と健闘した。昨年も中山金杯2着で力を示すと、福島牝馬S3着とリピートし、ローカルの持久戦で力を発揮するイメージ。今年3戦は折り合い難が軽減される内枠を引きつつ、掲示板まであと一歩の内容。1800mベストの感もあり、牡馬混合戦に切り替わるとどうか。
タガノパッション
3勝クラスを5戦連続3着、次戦2着と歯がゆい時期の勝ち馬はルージュエヴァイユやウインピクシス、コスタボニータとわりと強力。結局3勝クラスを突破せず、5走前今年の愛知杯を8番人気2着。1000m通過57秒4の緩みない流れのなか、内枠から中団で脚を溜められた。2000mの持久戦は良さそうだが、近5走パッとせず……。
ダンディズム
右回りの小回り巧者の印象が強く、昨年の福島記念も12番人気2着へ走った。バビット、ユニコーンライオン、テーオーシリウスがいて、淡々とした緩みない流れ。さらに良発表でも時計を要するタフな馬場も良かった。道中は後方にいたが、早めに動き4角では6番手。勝ち馬とはハナ差と惜しい競馬だった。展開と馬場が向けば。
ドクタードリトル
古馬重賞初挑戦の前走京都大賞典は6番人気6着。1000m通過58秒7の緩みない流れ、さらにロングスパートしやすい京都で、ズブいディープボンドが早めに動く。そうなると、前は苦しく後方にいたのは向いた。とはいえ、全4勝は2000m以下と距離が長いなかで、G2で0秒3差にまとめた。短縮ローテは良く、小回りをこなせれば。
フライライクバード
前走ケフェウスSの勝利は約3年ぶり。前回勝利時は友道厩舎の所属、鞍上は福永祐一騎手で当馬の主戦だった。2走前関越Sから福永厩舎へ転厩し、2戦目で勝利を収めたことになる。じり脚のイメージで、前走も番手からしぶとく伸び、展開も向いた。[3-1-1-1]と中京は得意。3年前だがアルゼンチン共和国杯3着で格は足りる。
プラチナトレジャー
2勝、3勝クラス突破は東京だったが、5走前今回と同じ舞台の福島民報杯で9番人気3着。外枠から先行馬群に入れ、直線はやや詰まったものの、脚色は良かった。その後東京のメイSを2番人気9着も、これは前有利の流れで展開が向かず。函館記念は15番人気5着、札幌芝2600mのオープンを5着、4着と上がりを要したほうがいいか。
ベラジオソノダラブ
園田で大勝した新馬戦をたまたま目にした馬だが、3走前に中央に転厩していた。その福島テレビOPは13番人気15着も、次のケフェウスSで11番人気3着と穴をあけた。Bコース初週の高速馬場でハナを切れたのが大きい。前走のオクトーバーSも主張したが、緩みない流れになり最下位の16着。中央馬は強いのだなとつくづく思う。