【2024JRA10大ニュース】1位・武豊が前人未踏4500勝 初騎乗から37年2カ月12日の偉業
24年も大みそかは恒例のスポニチ選定「JRA10大ニュース」で一年を振り返る。年明けから年末まで数ある印象的なシーンの中から1位に輝いたのは55歳になった今年も話題を提供し続けたレジェンド武豊だ。5月12日にJRA通算4500勝を達成。ドウデュースとのコンビでは天皇賞・秋、ジャパンCを制した。
今年も武豊が魅せた。勝ち星を挙げるごとにJRA記録を更新しているレジェンド。そんな名手は5月12日、東京2R・3歳未勝利のウェットシーズンで1着となり、前人未到のJRA通算4500勝の大記録を打ち立てた。87年3月1日の初騎乗から37年2カ月12日、通算2万4543戦目でのメモリアルとなった。
ウイナーズサークルに集まったファンに温かい拍手で迎えられ、「一つ一つ積み重ねた数字。関係者の皆さんの力があって、ここまで来ることができました。凄く感慨深いです」と感謝の思いを口にした。
近年、夏場は北海道シリーズを主戦場としているが今年は意外な?初タイトルを手にした。デビュー38年目にして、これまで縁がなかった札幌リーディングを獲得。17勝を挙げ、2位・横山武に5勝差をつけた。函館を合わせて29勝と北の大地で存在感を示した。
昨秋はドウデュースに騎乗予定だった天皇賞・秋当日に右足を負傷。約2カ月の休養を余儀なくされたが有馬記念で人馬共に見事に復活した。今春のドバイターフ、宝塚記念は結果を残せなかったこのコンビだが、天皇賞・秋、ジャパンCをメンバー最速の末脚で快勝。武豊の手綱さばきがさえ渡った。引退、種牡馬入りしたドウデュースは次の世代に血をつないでいく。産駒に騎乗し、父子2代ダービー制覇、凱旋門賞参戦の機会があるとすれば、鞍上は還暦を迎えているが、大いに可能性を感じる。25年、さらにその先も。武豊は新たな目標に向かって走り続けるのだから
2位・横山典 56歳ダービーV JRA・G1最年長記録更新
※これはコング 今後数十年「絶後」の記録になるでしょうな
いくら豊はんでも更新は無いでしょう
3位“花の35期生”大躍進! 菅原明と岩田望がG1初制覇
※「蝶よ花よ」と持ち上げられて身を崩すことが無いようにとだけ言うときます
4位~10位 キズナ種牡馬リーディング初戴冠 藤田菜七子騎手引退など
【4位】ディープインパクトがランキング上位から去り、戦国時代に突入したJRA種牡馬リーディングは後継キズナが初戴冠。22、23年の4位から大きく躍進した。前年比55勝増の最多189勝を挙げ、重賞も15勝と前年の4勝から爆発的に増加。計42億5123万5000円を稼ぎ出し、ロードカナロアを退けた。ハイレベルな3歳世代がジャスティンミラノ(皐月賞、共同通信杯)を筆頭に重賞8勝の荒稼ぎ。2歳世代からも重賞ウイナーが既に3頭出ており、来年以降もトップランナーとしてリーディングをけん引する存在となりそうだ。
【5位】4月6日、阪神7Rに騎乗していた藤岡康太騎手は、3コーナーで落馬。病院に搬送されたが、意識を回復することなく息を引き取った。35歳だった。15日、栗東トレーニングセンター厚生会館本館体育館で葬儀が営まれた。JRA通算803勝、同重賞22勝、G1・2勝。23年マイルCSではムーアからの乗り替わりでナミュールを勝利に導き14年ぶりのG1制覇を飾った。騎乗技術、勝負強さを兼ね備えたジョッキーであり、温厚な人柄は多くの人から愛された。 ※改めて哀悼申し上げる
【6位】ルメールが2年連続7度目のリーディングを獲得。JRA賞の3部門(勝利数、勝率、獲得賞金)を総なめし、18年以来2度目の騎手大賞受賞となった。今年は3月30日にドバイターフで落馬負傷。5月5日に復帰するまで1カ月以上休養を要したが、次位の川田に35勝差の年間176勝(うち重賞12勝)を挙げる“圧勝”。本人も「イクイノックスがいなくて寂しかった」と振り返るように軸を失った1年だったが、オークス&秋華賞(チェルヴィニア)、菊花賞(アーバンシック)のG1・3勝はさすが。「今年はよく頑張れた」と自画自賛だった。
【7位】熾烈(しれつ)なJRA調教師リーディング争いは28日の最終日までもつれ込んだ。全レース終了時で矢作芳人師(63)と須貝尚介師(58)が55勝で並んだが矢作師が2着数で上回り、2年ぶり5度目のリーディングを獲得した。ジャパンCウイークから5週連続で2勝以上を積み重ねた。1勝差で迎えた最終日は追いかける須貝師が先に2勝を加算。いったんは勝利数で上回られたが中山10Rを制し、首位を守り切った。中央、地方、海外を含め、節目の通算1000勝まで残り44勝。世界のYAHAGIから25年も目が離せない。
【8位】騎手人生の第3章。04年にJRAに移籍した小牧太(57)が8月1日付で地方競馬の騎手免許を再取得し、20年ぶりに古巣の兵庫県競馬に復帰した。近年、中央では騎乗数が減少。史上初の再移籍に踏み切った。JRA所属として最後の騎乗になった7月21日の小倉12Rは12番人気モズアカボスで制し、最高の形で締めくくった。JRA通算911勝、重賞34勝。9月19日に行われた通算2000勝以上の騎手による招待競走「ゴールデンジョッキーC」は3位(優勝は武豊)、10月18日の兵庫ゴールドCで復帰後初の重賞制覇を飾った。
【9位】10月10日発売の週刊文春が藤田菜七子騎手(当時)の通信機器不正使用を報道。JRAが通信機器使用の有無を事情聴取をしたところ、他者との通信を認めた。11日からの一時騎乗停止処分を伝えられた際に引退の意思を伝え、JRAが10日付で騎手免許取り消し願いを受け取った。16年3月にデビューし、19年カペラS(コパノキッキング)を制してJRA女性騎手によるJRA平地重賞初勝利。JRA通算3897戦166勝をマークした。永野猛蔵騎手(当時)も引退するなど、若手騎手の通信機器不正使用が相次いで発覚した。
※スマホ使用に限らずこの世代の不祥事は今後も見つかるんじゃね? 意識が甘すぎる世代
【10位】今年のジャパンCに欧州のビッグネームが集結。ディープインパクト産駒でG1・6勝のオーギュストロダン(8着)、今年のキングジョージでオーギュストロダンや、後の凱旋門賞馬ブルーストッキングを撃破し1着のゴリアット(6着)、23年独ダービー馬ファンタスティックムーン(11着)など来日。豪華な顔ぶれが集まった裏には、22年に東京競馬場の馬場内に新設された新国際厩舎の影響がある。当場で検疫ができるようになり、輸送リスクが減少。海外馬の調整方法が劇的に整備された。今後も強豪参戦を期待したい。
※いやー、今後は今まで以上に厳しくなるんじゃなかろか。今はもう「昔のように」ポッと来てあっさり勝てるようなレベルじゃないからねー(日本馬の凱旋門賞と同じ)
この十大ニュース以外の番外編もいくつもあるんだろうが「JRAの企業体質と意識改革」そして「競馬村社会の全体意識の改善」が望まれますな