2012年 11月30日(金) 午前10時~12時
早いもので、もう12月ですねぇ・・・
寒さも本番を迎え、師走に入りめっきり寒くなりました。
空を見上げれば朝から曇り空、今日も冷えそうだなぁ・・・
そんな11月の最終日に、初めての『読書会』が開催されました。
朝10時前には、参加者の皆さんが次々とお集まりくださいました。
読書会へようこそ お寒い中をお越しいただきまして、本当にありがとうございます!
いよいよ 『第1回読書会』 の始まりです。
参加者の皆さん6名、スタッフが4名。 計10名での読書会となりました。 作品は川上弘美の『センセイの鞄』です。
『センセイの鞄』は2001年6月平凡社から刊行。2004年9月文春文庫に収録。
2007年10月新潮文庫から刊行。谷崎潤一郎賞を受賞。
批評家の斉藤美奈子は文庫版の解説で、この小説の刊行当時の書評を紹介した後、この小説の魅力は清潔感であると書いている。「センセイとツキコさんに共通するのは、単身者としての矜持である。」(新潮文庫版、解説より)
WOWOWでもテレビ・ドラマ化されました。(久世光彦演出、小泉今日子・柄本明主演)。
「ただ、単純な言葉づかいで綴られたせつない愛の物語」と絶賛された一方で、「生きた人間の現実の軋みがない」と酷評もされました。
読書会は、初めに武居館長から今日の流れについて簡単な説明があり、そのあと参加者10人が順番に音読していきました。
こうして他の方が声に出して読んでくださるのを聞いていると、また違った世界観が広がり同じ本が幾通りにも楽しめるということを知りました。
その後、おひとりずつ本の感想をお話していただきました。
1冊の本を巡り、共感し合ったり、うなずいたり、「へぇ・・・そんな感じ方もあるんだ~」と新鮮な驚きを覚えたり・・・
何とも愉しい時間でした。予定の2時間はあっという間に過ぎ、もっともっと皆さんとお話を続けていたいなぁ~と思いました。
今日の読書会を経験し『センセイの鞄』 をもう一度、ひとりでそっと読み返してみたいなぁ・・・と思いました。
今までは気づかなかった本の魅力が、ページの合間からひょっこり顔を出してくれそうな気がします。
図書館では、吉川市の男女共同参画推進のために、今後も女性作家の作品を選んで 『読書会』 を続けていきたいと考えております。
次回、第2回目の読書会は、1月25日(金) 川上弘美の 『ニシノユキヒコの恋と冒険』 を予定しております。
今回、ご参加できなかった皆さんもぜひお申し込みくださいね。
素適な本の旅へ一緒に出かけてみませんか・・・
お待ちしております。