平成31年2月22日(金)平成30年度第11回読書会を開催しました。
今回取り上げた作品は太宰治『津軽』です。
【あらすじ】
太宰は世間では南の方の関心が強い中、北の方に行ってみようと思い、故郷の津軽に行く事を思い立つ。津軽で育ったが、金木 五所川、青森、弘前、浅虫、大鰐を見ただけ、それ以外の市町村を知らなかったからである。旅の終わりで、小泊で3歳から小学校入学までの6年間、病身の母にかわり育ててくれた越野たけと国民学校の運動会場で再会する。太宰にとって母以外の何者でもなかった。
参加者の感想を一部紹介します。
・作者の津軽の中での心情、人生の振り返りをさせて頂きました。
・『斜陽』 『人間失格』を少し読んだだけで、暗く救われないイメージを持っていた が、年譜を照らし合わせ、時代などを知って読むと全体が見えてきて読みやすかった。司馬遼太郎の「先入感では太宰治を理解することはできません…」実感しました。
・『津軽』大変面白かった。 ・津軽の風土記という作品らしく、土地柄、そこでの人間の生き様等が表現されていて太宰治を満喫しました。
・津軽以外の作品を読みたいと思います。
・何十年ぶりに読み直してみて、風土記だったんだなあと改めて感じた。津軽に対して持っているイメージが近年様々の史蹟が発掘されて来て見直されているのが面白い。
参加者のみなさまありがとうございました。
次回の読書会は、3/22(金)10時~12時 田山花袋『蒲団』です。
図書館でも、資料を用意しておりますので、気軽にお声かけください。
スタッフ一同おまちしています。