品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出ます。
美しい田園風景の道すがら、長年仕えてきたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑であった亡父。
女中頭への淡い想い、邸内で催された重要な外交会議の数々…と、様々な思い出が頭を
よぎります。世界中で大きな感動を呼んだブッカー賞受賞作です。
【印象に残った参加者の感想】
・歴史的背景の知識がもっと豊富だったらもっと楽しく読めたのに残念…という部分もあったが
女中頭のミス・ケントンと、執事のスティーブンスの人間関係に興味を持った。どんなに優秀
な執事でも、老いには勝てない事実も興味深く読んだ。
・読書会でなくては読まなかった本で、イギリス社会をうかがうことが出来て興味が沸いたし、
いぶし銀の小説を味わうことが出来て良かった。
・”1冊”の本の感想がそれぞれ異なることが面白かったです。
利用者様のご感想にもあったように、同じ資料を読んでいても感想が1人ずつ異なり、
興味深かったです。意見や感想の共有ができ、楽しい読書会となりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
次回、第12回読書会は3月24日(金)に開催予定で、
司馬遼太郎の『最後の将軍』について語り合う読書会になります。
資料は市立図書館で準備しており、カウンターで借りる事が出来ます。
次回の開催場所はミーティングルーム4となります。
次回もご参加お待ちしております!!