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吉川市立図書館ブログ





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4月25日(月)10時より、第1回俳句を楽しむ会が開催されました。

初心者から市内で活動されている方まで、老若男女13名の参加がありました。

講師の西先生からみると、普段の句会より若い人たちが集まっていて、新鮮だとのこと。

西先生が作られた句を交えながら、講師自己紹介の後、参加者自己紹介。

初めて俳句にふれてみようと参加された方が大半でした。

興味関心の旺盛な方々は、生き生きしているなという印象です。

西先生曰く、「俳句をすると若返る」そうです。

 

早速、俳句の基礎についての話を伺い、15分で1句を実作することに。

出来上がった一人ひとりの作品を一覧にしている間に、

俳句マンガ『あかぼし俳句帖』から抜粋した句が紹介されました。

俳句初心者の主人公の句が笑いを誘っていました。

いよいよ、参加者の句がそろったところで、各自が良いと思った句を2句選びます。

全員が、選んだ2句を発表して集計をしたところで、1句ずつ選んだ方々が感想を述べていきます。

感想のあとに、作者が名乗り自評します。

短い言葉の中に込められた、作者の思いに触れ、共感を深めていきました。

 

ここで参加者の作品を紹介します。

 

いつ何処に魔物潜むや春の闇(吉村)

花開く子供の声になつかしむ(中澤)

春深し新緑まぶし山ざくら(旭)

菜花葉桜と供に権現堂(坂田)

雀の子十の文字から書の習い(森)

ゆく春や傘杖衣たびしたく(大越)

芽吹くよにうれしい淋しい娘(こ)の自立(日浅)

かしわもち食べるわが子も大学生(佐々木)

桜道大阪に届け母の愛(五十嵐)

桜草あちこち向いてしゃべってる(石井)

菜の花が風にゆれてる散歩道(松本)

花ふぶき笑顔ふくらむシニアテニス(渡辺)

弦楽の調べにゆれる花水木(加藤)

制服に着られて笑う葉桜の道(古関)

生れ出る想いを春の句に托す(西)

たのしいな俳句教室五月晴れ(若林)

自分や身の回りの人の成長、出発を思う『春』を詠んだ句が多かったようです。

句会を通して、創作の達成感、鑑賞による感動、選評による承認(発奮?)

の楽しさを味わうことができました。

参加者のみなさま、ありがとうございました。

次回は『風薫る』または『薫風』で1句、自由題で1句持ってくることとなりました。

次回は、5月30日(月)10:00~12:00です。

2回目からの参加も可能です。

お問い合わせは、吉川市立図書館(984ー1888)

または直接カウンターまで。お待ちしています。



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4月22日金曜日に28年度第一回目の読書会が行われました。

暖かい日が続くようになりました。心地よい風が吹き読書をするのにぴったりな陽気です。

今回の作品は宮尾登美子『一絃の琴』。1978年に出版され、第80回の直木賞受賞作になります。

 

 

『一絃の琴』は四部構成となっており、一部と二部では苗が一弦琴に出会い、奏者としてまた人間として成長し、やがて一弦琴の塾を開くまでを描き 、三部と四部では苗は市橋塾の先生として描かれ、その門下生である蘭子が人間国宝になるまでが描かれています。

 

『一絃の琴』のあらすじと作者宮尾登美子の略年譜を紹介し、その後みなさんに感想をお聞きしました。

対照的な苗と蘭子の生き方についてや、それぞれの登場人物の主人公とのかかわり方、作者の故郷であり作品の舞台でもある高知の歴史や、実際の一弦琴の演奏についてなど、沢山の感想意見が出ました。

 

<アンケートの中から>

・どちらも一弦琴を愛していたのにもかかわらず、育ってきた家庭や時代背景、性格の違いからこんなにも生き様が違ってしまうのかと読み終わってため息が出てしまった。本の中では蘭子を苗に比べて否定的に書いているが、私自身は何事にも積極的に生きた蘭子を嫌いにはなれない。

・人間の心の動きを感じました。
読書会は書く方の人生や想いが作品にあふれているというお話がありましたが、毎回そう感じてきます。

・苗の人生に対する考え方が素晴らしい。→前向き

・紋之助が古物屋から白龍を買い戻して苗に届けてくれた。(35年ぶりの約束新規じゃないが)紋之助の心暖かな気持ちが伝わって来て本当に良かったと思う。

 

ご参加くださったみなさんありがとうございました。

 

次回は5月27日(金)多和田葉子『献灯使』です。

資料は市立図書館で準備してありますので初めての方もお気軽にお申し込みください。スタッフ一同お待ちしております。

また館内では5月と6月の読書会で取り上げる多和田葉子と津村節子の特集展示も行っています。是非ご覧ください。

 

 



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