
2014年 8月22日(金) 午前10時~12時
まだまだ残暑が残りますが、朝晩は少しずつ涼しくなってきました。
第5回読書会は、西 加奈子の 『円 卓』 を読みました。参加者の皆さん5名、スタッフ3名の計8名で行われました。
西 加奈子さんはイランのテヘラン生まれ。カイロ、大阪で育つという経歴の持ち主です。2005年刊行の『さくら』は26万部を超えるベストセラーとなり、2007年 『通天閣』 で第24回織田作之助賞を受賞。2013年には 『ふくわらい』 で第1回河合隼雄物語賞を受賞しました。同年、『きいろいゾウ』 が映画化。今年は 『円卓』 も映画化されました。他には 『あおい』 『しずく』 『ごはんぐるり』 etcの著書があります。

参加してくださった皆さんの感想を一部ご紹介します。
◆読み進めていくうちに温かい気持ちになってきました。自分の小学3年生の頃を思い出してなつかしい気持ちになりました。
◆今回の 『円卓』 を読み、西加奈子さんの作品に興味がわいて 『さくら』 や 『通天閣』 も読んでみました。
◆大阪弁がとてもリズミカルで読んでいて楽しかった。同じ内容でも、これが標準語や違う地域の言葉で書かれていたらこんなに楽しくは感じられなかったと思う。
◆初めはちょっと苦手な本だな…と思っていましたが、今日の読書会で本場の関西弁で読んでくださるのを聞いて登場人物が活き活きと感じられた。
◆主人公のこっこが孤独を求めるのは大家族の中で愛されて育っているからこそ、孤独を求めるのだと思う。
◆こっこの周りには個性的で風変わりな人がたくさん登場するが、みな暗い影がなくイジメの対象にならないところが良かった。これは作者の西加奈子さんが温かくて優しい方だからなんだろうな…と思いました。
◆小学3年生の主人公の成長の証が、1冊の本の中にみずみずしく描かれている。
◆作者の西加奈子さんは海外で育った経験があるので、文化や宗教・ライフスタイルの違いなども超えて個性や異文化を尊重する感性をお持ちだと感じた。
本日は残暑の中をご参加いただきまして、ありがとうございました。
次回の読書会は 9月26日(金)午前10時~12時 幸田 文の 『おとうと』 です。
図書館で申込みを受け付けております。
電話の方は、市立図書館 048-984-1888 まで。初めての方もお気軽にご参加ください。
読書会で使用する本は図書館でご用意しております。
なお、図書館では読書会に関連した展示も開催中です。ぜひお立ち寄りください。皆様のご参加をお待ちしております。
