陽のあたる介護・・・そして約束の場所へ

誰かの為に何かの為に生きる事が本当の幸せなのかもと感じる今日この頃・・・やはりいつも誰かの笑顔を見続けたいからだと・・・

親と愛犬との介護日誌

2018-04-14 08:09:46 | 日記

昨日ははじめての出来事がふたつ・・・・昨日久しぶりの休み・・・・天気も良いことからずっと家にこもっていたので親父をドライブに誘ってみた。

「行きたいのが半分と、自信が無いのが半分」

それが親父の返事でした。

年金支給日・・・・自分で買い物がしたい・・・外の空気を吸いたい・・・行きたい理由は沢山あるが弱ってきた身体を一番理解しているのは本人・・・・

「親父に任せるよ。無理と思ったらやめたらいいし行きたいと思ったのなら俺に気を遣わず楽しめばいいし。たまにこころを楽しませてあげたら?」

気温が高い昼ごろに行くと言うことで話は決まり酸素ボンベを車につみ準備。

ゆっくりとゆっくりと車に乗り込み「大丈夫だわ」と一言。

それから約2時間久しぶりの親父とのドライブがはじまった。

酸素マスクをつけながらだが、かなり慣れてきたようで多弁だった。好きな「島津亜矢」の曲を流すとやはり昔ドラムを叩いていたからであろう・・・・・曲に合わせてリズムをとり膝をドラム代わりに叩いていた。

そして親父が一番自信がないといっていた「買い物」。「大丈夫だから大丈夫だから」と何度も酸素を拒んだが

やはり身体は正直だった。酸素なしでは2メートルが限界・・・・歩行困難・・・そしてはじめての「車椅子」。

「やっぱり無理なんだな・・・・」と少しショックを受けていたが・・・車椅子の楽さも知ったようだ。

その帰りに「髪切ってくんないかな?」と・・・「いいよ・・・あとで切ろうか」と・・・・いままで自分で染めていた髪もしんどくなったせいか染めることもやめ真っ白くなっている。

その髪を切っている最中の会話がこうだった。

「これで1600円が浮いた。これからは、これでいこう。」となんだが楽しそうにも見えた。

そしてこの言葉が僕を少し安心させてくれたんです。

「看護婦さんが来るようになっただろう?はっきりと言ってくれる人で50代くらいで少しふくよかなんだけど・・・すごく話しやすくて気さくなんだよな~だから来るのが楽しみになってきてな~母さんと2人で楽しみにしてるんだよ・・・今度は確か19日だ」と・・・・。

最初は心配していた訪問看護だったが・・理由はどうあれ楽しみが増えていたのが救いだった。

どんな訪問看護師さんか、まだお逢いしたことがありませんが・・・・残りの人生の一瞬だけでも・・・親2人に楽しみを作ってくれた事にこころから感謝をしたい。

今度お逢いする機会があれば直接「ありがとうございます」と・・・息子として・・・親の笑顔を引き出してくれた看護師さんに伝えたい。