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ひとりよがり。

日々のことや思い出などを書きます。
個人的な覚え書き、日記のようなブログです。

妄想 イノシシ編。

2023-08-03 11:42:00 | 日記
昨日の夕方、
ハンモックでゆらゆらしていたら
夫から
散歩の誘いのライン電話があったので
フラフラ行くことに。

夫の話によれば
山の水がうちに来ていないとのこと。
雨不足で源泉が枯れてしまったのか、
パイプが外れてしまったのか。

けれど
数ヶ月前から
うちに来る山の水の源泉は2ヶ所となったため、
ひとつが枯れても
水汲みはしないで大丈夫になりました。

散歩は
新しい水源を見に行きました。

その帰りに
川を見に行きました。

川の水量と
山の水の水量は比例するのです。

そうして
家に帰る坂道を上り途中、
私は疲れてしまい
道に寝っ転がりました。

もう疲れて二足歩行は無理、と
思いましたが
かと言って
四つ足歩行はもっと無理、、、
なんて思いながら、、



以下妄想です。

以前から
私はイノシシの棲家に行ってみたいと思っていた。
彼らの歩く道はすぐわかる。
彼らはフラフラ気まぐれに歩いたりしない。
きちんと同じルートを皆一列に歩く。
だから
彼らの道は横幅が広がったりしない。

それで
私は軍手をして
彼らの道を辿って行く。

途中から
薮に入り
四つ足歩行しなければ
進めないので軍手が活きる。

道が行き止まりになり、
彼らの棲家を見つける。

こんにちは、と声をかけるも
警戒して
誰も出てこない。
でもそこが彼らの棲家であることは
わかった。
息遣いが聞こえるから。

何回か声をかけて
やっと
ガサガサと音をたてて
長老らしい風格のある大きなイノシシが
出て来る。

私は正座をして
自己紹介をする。

彼に私の名前や住所を言うよりは
江戸時代から続く屋号を伝えた方がわかってもらえるかも、と思い、
屋号を名乗る。

彼は
何も言わない。

それで
私は
「この暑さの中、
山の水は大丈夫でしょうか?」なんて
近所の人にたずねるように聞いてみる。

それでも
彼は何も答えないので
私は
「友だちになりたくて
ここに来ました」と言う。

すると
彼は
低いくぐもった声で
「友だちってなんだい?」
「友だちになりたい目的はなんだ?」
と問い、
私は答えられない。

そして
「この星に生きるものの中で
人間が一番信頼できない」と言った。

私は確かにそうかもしれない、
思ったけれど
なんて言って良いのかわからない。

彼は
「二度とここに来るな」と
威厳のある声で言った。


私は
彼に二度と訪問しないことを約束して
お礼とさよならを言って
立ち去ろうとした。

けれど
普段、正座をしないものだから
足が痺れてしまい、
痛くて痛くて立ち上がれない。
けれど
無理して
立ち上がろうとして
その場でひっくり返ってしまった。

それをみた彼は
フフフフッククククッと笑った。

すると
薮の中から彼の仲間が出てきて
フフフフッククククッと笑った。

フフフフッククククッが
大合唱みたいに山に響いた。

私は
痺れた足と尻もちついたお尻が
痛くて泣きそうなんだけれど
フフフフッククククッの響きが
きれいで
うれしいような、
でも
私はなんて
間抜けなんだろうと恥ずかしい気持ちと
複雑な気持ちだった。


そんなわけで
イノシシには
二度と会いに行かないことに
しました。

そして
イノシシと会話したことは
誰にも言わないことに、
決めました。

以下、妄想からの教訓

☆自然界の生き物に対して
友だちになりたいなどと安易に考えない。
人間が一番信頼できないと言った彼の発言を重く考える。
たとえイノシシと友だちになったとしても
彼らが罠にかかったとしても
私には助けられない。
そういう意味で長老がはっきりと私の申し出を断ってくれてよかったのだと思う。

☆正座をしなければならない時は
途中で足を崩すことを事前に相手に伝えておく。

☆山に入って四つ足歩行(ハイハイ)をする時は膝当てが必要。(膝が痛いため)