遊ちゃんと2人だけの夜

・・自分記録の独り綴り・・

ベタ凪

2024-02-17 02:01:02 | 風の音

 

そう、このバッグが欲しいとずっと思いながら、

まだ入手できていない。

ずっと欲しかった。

何かと何かを買わず、えいやっ!とお金出せば、

買える、時なら買えたのだろうが、

それよりコッチにお金が必要、そんなことよりコレが先、

と現実に浸って優先順位が下がってしまうと、

無くても生きていけるモノ、になるわけで。

 

 

なんとなく神社でもお参りに行こうかな、なんて思う。

全くそーゆータイプじゃないくせに。

しっくりこないのだ、最近。

毎日の張り合いがない、っていうか、

この先ナニしたら自分を満足させられるのか?

 

自分の中で何を頼りに生きたらいいか、

心の柱が行方不明になってしまい、

どうしたもんか。

 

癌は再発してない事を確認したし、

子ども達2人の状況は極めて良好。

ストレスが消えたはずだけど・・

 

今の私は、

心配したり闘う対象のない、

「力の抜けた幸福タイム」に身を置いている。

なんて贅沢な地点に辿り着いたんだろう。

 

 

人生が凪いできた。

30年ぶりか?

 

 

30年ぶり・・日経平均が30年前に戻ったようなもん?

30年経って、30年前に戻ったって明らかに実質後退だ。

NYダウは13倍に成長したっていうのに。

私の容姿も可能性も30年前と同じなら良いが、

容姿は別人みたいに変貌をとげた。

 

 

学童の小2の女の子に、

「先生の夢は?」と聞かれて、

うーん、と首をかしげて考え込んだら、

「先生はもう年だから、夢はないね?」と笑われた。

はあ? 何才だって夢なくして生きれるものか。

「あるわよ!ブルネイの王子と結婚することよ。」

と自信たっぷりに答えてやった。

すると女の子は、不思議そうな顔して聞いた。

「ブルネイって何? 今から結婚するの?」

 

そうね、30年前に戻れたなら、

ブルネイを目指せば良かったな。

輝くものだけをストレートに追えば良かった。

 

話が逸れてる。

 

佐藤愛子は今100歳。

今更また、佐藤愛子のエッセイを読む理由は、

そんなに長生きして楽しいのかな?

何を目的に生きていこうとするのかな?

と、この頃よく思うから。

ご近所や身近な人達を見ていても、そう思う。

 

私、朝起きてコーヒー飲みながら、

なんかもう生きていなくてもいいような気がしてくる。

あ、ダメだ、ゆーちゃんを看取らないと。

この家も更地にしないと。

でも途中で癌が再発したら、も、仕方ない。

子ども達にゴメンネして後を託すしかない。

 

と、ふっと浮かんできたりする。

 

それが別にマイナス気分じゃなく、

ごくごく平らな精神状態でスーッと浮上してくる。

 

長い歳月かけて分厚い層になってた心配事から解き放たれたら、

エネルギーはもう切れちゃっていた、らしい。

 

まだこれから、

今度は自分の後始末をしなきゃいけないのに、

どうしたもんだろ。

今のこんな調子じゃとても無理だ。

 

サメや鯨は長生きで、

サメなんか500歳生きるのがいたりする。

深海の暗闇で何が面白くて生きていけるんだか。

佐藤愛子だって、何が面白いんだろ。

あんだけ書ければ、そして周囲にチヤホヤされれば、

生きてるのも悪くないのか。知らんけど。

 

にしても、

まだ私は学童なんかの契約更新してるし、

ゆーちゃんやこの家の件があるし、

癌がなかったんだから、

生きててコレが面白い、というのを掴まないとなあ。

 

齢○○にして、今更つくづく思うの。

ねえ、生きる、ってなんなの?

 

 

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