ズイキの朝

帰宅すぐに、叔母から電話。


明日の朝、行くんだよね？
６時に行っても、近くの人達がもう買いに行ってるから、
５時に行かないと間に合わないからね。
タカシ（叔父C）も大好きだって言うし


うんじゃらかんじゃら うんじゃらかんじゃら


うん、じゃ、早く行くから。

簡単にゆるい返事しつつ、

あのぅ、
わたくし、まだ家に着いて２分も経ってないんですが。



だから、６時じゃ、近くの人達が行って、
なくなってるかも知れないから、もっと早く。


同じことを、
うんじゃらかんじゃら うんじゃらかんじゃら



うん、わかった。
早起きして買ってくるから。


じゃ、頼んだからね！


はいはい。



・・ そんな大事なこと？






これだ。朝の５時に買いに行け、と力一杯言われた物は。


芋茎、ズイキ、ずいき〜〜


酸っぱいズイキ、私も大好き。


しかしだ、農家の人達が、週2回朝から店を出すソコに、
開店６時じゃダメだ、5時に、開く前に行け、とはどいこと？



先日、叔母が味付けしたズイキを、

うっかり美味しいと言ったのが間違いだった。


じゃ、木曜の朝も店が開くから、買って来て！

って、私が行くんですか？ 朝の５時から？



で、今日の帰宅直後に、
すんごい勢いのある念押し電話。
私が忘れてるといけないからか・・


はいはい、行きますよ、たぶんね、起きられたらね。



く、くだらない！

自分で行けば良いものを。
嫁に買いに行かせれば良いものを。




悩みも諸々、やるべきことも諸々ありますが、
睡眠サイクルの乱れも何のその、

わたくし、明日は4時半に起きて、

では５時に店の前に立ちましょう。



は・・ こんなことの積み重ねが人生か。

涼しい夜、
窓を締め切っても、虫の音が聞こえている。
耳には心地いいが、
虫は虫でしんどい思いしながら、
命がけで奏でてるんだろうか。


やだやだ。