2018年10月4日 / 最終更新日 : 2020年2月29日 kohdab
R55、R56、R60ミニ/クーパー オイル消費と白煙について
R55、R56、R60のミニですが、とにかくエンジンオイルが減ってマフラーから白煙が出る車両が多いように思います。
BMWもMINIも10年ぐらい前の生産なら、まだまだ現役で走っています。
BMWならE90、E60など。MINIならR56なんですが、この時代のBMWのオイル交換の推奨が25000キロ。
CBSと言って、メーターパネルにオイル交換時期が表示されて、交換時期が来ると黄色の警告灯が点灯してドライバーに交換時期を教えてくれます。
25000キロは長すぎませんか?せめて5000キロ~10000キロぐらいで交換しませんか?
と、ずっと思ってたんですが、ここ何年か前にようやく15000キロに改善されました。
19年から20年生産のR56で多発しているのが、オイル消費とマフラーからの白煙です。
4~5万キロ代の走行距離の車両でも起こってます。
R系MINIはエンジンオイルレベルセンサーが付いていませんので、オイルが減ってもBMWのようにドライバーに警告する機能がありません。
知らない間にオイルがかなり減っていて、エンジン内部にダメージを与えることがあります。
多発しているのがエンジン内部のステムシールからのオイル下がりです。
酷くなると、しばらく走った後のアイドリング中に、マフラーから白煙がでます。
これはオイルがエンジン内部のバルブのシールの隙間を通って燃焼室内に落ちてきて、マフラーから排出されるという症状です。
オイル上がりの場合は、オイル管理が極端に悪く、ピストンリングがスラッジによって、ピストンリング溝の中で固着してしまっていることが多いです。
走行中に白煙がでます。アイドリング中も出ることがあります。
各気筒ごとのスパークプラグの状態と、燃焼室の内部の状態を確認します。
ピストンリングが原因のオイル上がり、ステムシールが原因のオイル下がり、ブローバイホースからのインテークマニホールドのオイル吸い込み。
クーパーSの場合はタービン内部からのオイル漏れ。
以上の4点の診断が必要になります。
R56はステムシールが原因の事が多いです。
当店では特殊な工具により、エンジンヘッドを脱着せずに修理が可能になりました。
作業時間は一泊二日です。
作業時間が短縮できるため、作業工賃も大幅に安くなりました。
エンジンの洗浄とチェーンのタイミングの調整も行いますので、エンジンの調子も良くなります。
左が新しいステムシール。
右が今回交換したステムシールです。
少し分かりにくいですが、新品と比べて古いシールのバルブ穴が、劣化で開いてしまっています。
穴の大きさ違いますよね。
今回の作業でマフラーからの白煙も無くなり、オイル消費もに完全に改善されました。
作業依頼有難うございました。
BMW/MINIの不具合でお困りでしたら、お気軽にお電話下さい。
エクスガレージ(EXGARAGE) 幸田
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