from タビーランド

タビーランドの住人【ティンキーウィンキー♂・ディプシー♀・ラーラ♂(26才自閉症)・ポー♂(19才)】のくらし

東北へのTASUKI

2011-04-02 | ディプシー(日記)

募金や節電、無駄な買いだめをしない…

ささやかながら、東北のことを意識してみるものの

何かできることってないのかな?

もちろん子供を置いて現地入り、なんてことはできず

調べてみると、神戸から東北へ物資を送るプロジェクトがあった

リュックやバッグに着替えとプレゼントとメッセージを詰めて

自分と同じサイズの誰かに送るというもの

大人の分はすでに締め切られ、小学生のみ受付中とのことだったので

ポーと一緒にせっせと荷造りした

ほとんど袖を通していない服

買ったままサイズが小さくなった服

新品の肌着もいくつかストックがあった

それに、ラーラの入学祝に頂いたまま、眠っていた文具の数々

ポーがこれから必要な分だけ置いて、新品の残りを一緒に

今、被災地の避難所でも遊べそうなシャボン玉、ぬりえ、折り紙…

するとポーが「ぬりえ、何で塗るん?何にもないんやろ?」と…

慌てて色鉛筆をセットに加える

それから…歯ブラシとか、あるんかな?

「アンパンマンの歯ブラシでも、いいかな?」

ラーラサイズのパックには、大人用のトラベルセットの方がいいかな?

モンダミンみたいなの、使えるよな?12歳なら…

それから…「お菓子、入れようか?つぶれへんようなやつ」

半日かけて、パッキング

で、今日仕分けをしているというHOME’Sスタジアムまで持ってった

ポーが背負ってるのが、110センチサイズの男の子へのパック

もうひとつ、ポーから120センチの男の子へ

ラーラから、150センチの男の子へ

全部で三つできた

ポーの判読が難しい手紙を添えて…

もし、返事くれたら嬉しいよね、と住所も添えて

 

阪神大震災の時の避難所で

どっさりトラックで運ばれてくる支援物資のありがたみは徐々に薄れ

時折メッセージの付いた個人の方からの贈り物に

はっと我にかえった記憶がある

被災者というレッテルに甘えが生まれ、与えられることが当たり前になった

並べばもらえる

非日常が延々と続くと、それが日常になる

大人でも、感覚が麻痺する

子供なら…そう思うと、怖かった

山積みのトラックから配給されるのではなく

遠く離れた誰かから届いたひとつの荷物を受け取ってもらえたら

 

仕分け真っ最中の現場には、若い学生ボランティアの姿がたくさんあった

TASUKI PROJECTでは、物資は充分に集まったようだけど

配送の資金と人手が不足しているそうだ

これから何か…と考えている人は、現地に行かずとも、物資の仕分けの作業など

住んでる地域でのボランティアを探すのもいいかもしれない

義捐金は、復興のために使われるから、今すぐ募金が現地には届かない

こういう草の根で活動しているボランティア団体へ寄付、という方が

被災地支援に直結するかもしれない

 

ネットやツイッターの効果か

こども用のパックも充分に集まって

小学生用の物資も、本日で締め切ることになったようだ

ポーと詰めたパックが、間に合ってよかった

どうか無事に東北の誰かさんに届きますように