政治家にとって、自分自身の活動を広く知っていただくことのむずかしさをつくづく感じます。多くの皆さんの負託を受け活動しているという自覚はあっても、それが支援者の皆さんにとって理解されているかどうか、賛同を得ているかどうかが見えずらいところに政治家のジレンマがあるような気がしてなりません。その評価は選挙で示されるわけですが、実際の政治活動と選挙活動は別のものであり、当選そのものに仕事の実績が反えされているかと言われれば、100%うなずけるものではありません。
「当選しなければただの人」といわれる政治家にとって、選挙に勝ちぬくことは政治活動の上での第一条件となります。しかし、選挙に勝つことを優先に、また権力とそこそこの報酬を目的に、政治活動をしている議員を皆さんは了とするでしょうか。政治は負託という名のもとに権力を得ることですから、その権力が違った方向に利用されることを皆さんは見抜くことができるでしょうか。
例えば、企業であれば実績はすべて数字で表されます。多くの利益を上げ規模が拡大すれば優秀な企業と評価されます。そして成績が悪ければ、市場から退出しなければなりません。政治家も選挙を通じて評価されるということですが、問題はその評価方法です。企業のように数字による評価方法もない中で、実質的な評価を上げる難しさを痛感しています。
「政治家は孤独である」といわれ、マックス・ウェーバーの言う「情熱・判断力・責任感」を持って決断した政治活動ですが、まさに実感という今日この頃です。
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