日本社会を構成する組織と言う点において、義理人情の浪花節心情が厳然としてあることをまざまざと見せつけられた民主党の代表選挙出馬の顛末であったのではないかと思います。
利害を超えたそうした世界を決して否定できないところに、日本人社会の奥深さがあると思えてなりません。良いも悪いもなく、欧米のようなドライな関係を構築する組織体系にはなっていません。魑魅魍魎とした政治の世界で、権力闘争が行われるとすれば、極めて日本人的な行動が組織内において必要になることは、ある意味でどんな組織でも同じではないかと思うのです。
政策議論を戦わせることも確かに重要です。しかし、一方で同じ政党内の政策が明らかに違うことは政党としての意義が問われることであり、また、近いということであれば所詮党内問題の争いといってよいでしょう。
総選挙以外に国民の選択余地がないということです。
以上