浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

岐阜市水防訓練

2010-05-24 11:25:10 | 国際・政治

昨日(5月22日)、長良橋上流河畔で毎年恒例の岐阜市の水防訓練が行われました。1800名の岐阜市水防団員の訓練の成果を発表する場でもあります。市民、自治会、行政、議会などの関係者が見守る中、朝7時半から11時半までの約4時間をかけ実施されました。水防団の皆様また関係者の皆様、大変ご苦労様でした。

私の住む鏡島地区は、地区全体が長良川に面しており、水防という面では特に関心があります。昨今の異常気象による集中豪雨や、天井川の危険性、地震による地盤の液状化現象を考えると、水災害の危険性が絶えずともなっているといえます。また、長良川の下は何本もの伏流水路があるともいわれ、水が豊富であるが故の問題ももっています。県や市の努力で堤防の改良や川底の浚渫によって、昔よりは改善されているとはいえ、住んでいる者にとっては災害の不安をぬぐい去ることは難しいものです。

水の災害は、針の穴のような弱いところに負荷がかかり、被害が拡大することも考えられます。水防訓練自体は形式的なものかもしれませんが、いざという時に、少しでも知識を持ち訓練経験のある水防団の皆さんが、初期対応に当たっていただけることが私たちの安心にもつながります。

平素からの水防団の皆さんの活動に心より敬意を表します。

以上

PS:市の活動状況には写真を載せればよかったですね。今度から写真を載せるようにします。


大阪維新の会について

2010-05-24 09:19:45 | 国際・政治

昨日の大阪市議補欠選挙で、橋下大阪府知事が率いる大阪維新の会の候補者が大勝しました。

先日もこのブログで少し述べましたように、地方行政において一つの政策や一つの考え方で政治家が決まってしまうことに大きな疑問を持たざるをえません。大阪の選挙実情やどのような議論をなされたかはわかりませんが、橋下人気に便乗した選挙であれば、補選といえどもそのような選挙手法で今後政治が左右されるとすれば、必ず大きなリスクが伴うと思われます。

橋下知事が停滞する大阪府を何とか変えたい、風穴をあけるために独自性を発揮したい、という意気込みは分かりますが、地方行政は国の補完的行政という立場を考えるならば、民主主義の原則として公平性が保たれなければなりません。つまり保守的にならざるを得ないということです。権力が一か所に集中すれば、必ずやどこかに歪みを生むのは歴史が教えるところではないでしょうか。

おそらく流れは簡単に止めることはできないと思います。

昨年の政権交代がそうであったように、議論が議論にならないような流れは、止めようがないというのが現実です。しかし、少なくとも便乗する政治家が、得をするというような選挙であってはなりません。今の民主党国会議員がものを言えないのは、組織のためというより自己保身にあるのではないかと疑ってしまいます。

政治家が信念に従って行動し、その実現のためにどうあるべきかを改めて考えさせられます。

以上


厚生委員会委員として

2010-05-20 09:27:00 | 国際・政治

平成22年度も昨年に引き続き、岐阜市議会常任委員会厚生委員会の所属となりました。厚生委員会は、福祉部、市民生活部、健康部、環境事業部、自然共生部と市民生活に密着した行政を取り扱う部署の議会委員会です。人口減少、少子高齢化、地球温暖化の環境問題など、幅広い観点から、もろもろの諸課題の対応に当たることが求められています。その行政の多くは、国からのナショナルミニマムの政策指示に従って行われるため、地方の裁量は必ずしも大きくありませんが、岐阜市は中核市として、かなりの政策執行権限を持っているといってよいでしょう。それだけに岐阜市の特徴ある政策を実行していくべきではないかと思っています。

右肩上がりの経済成長のもとでは、これらの社会保障費、民生費の増大は歳入増加に吸収され、財政問題にはならなかったでしょうが、いまや大きな課題となっていることはご承知のとおりです。そして従来の保守系議員(自民党)には最も弱い分野ではないかと思います。資本主義経済、自由主義経済の下では、自立した個人が社会の原点であるとされますから、どちらかといえば敗者に冷たい政治となりがちです。百人が百人、全員勝者となりえない社会で、勝者比率を高めるための政策は可能か、敗者のためのセーフティネットはどうすべきか、また全体効率を考えるどのような手を打つべきか、政治思想も含めカ難しい課題に直面しています。無論これらは経済的な視点で語っています。

個人的な見解ですが、いま時代は自由主義経済と社会主義経済の融合した中間点を模索しているような気がしてなりません。私たちが行政のサービスの維持を望むのであれば増税はやむを得ないし、増税をしないのであればサービスをカットせざるを得ない、という状況に来ています。もちろん極端に言っているだけで、その方法論についてもいろいろ議論はなされなければなりません。政局の混乱も、原点はそこにあると思っていますが、私たちも従来の発想の転換をしない限り、落とし所は難しいのではないでしょうか。

今の民主党のばらまき政策に、理念は賛同できても方法論に問題があります。消費税の増税はやむを得ず、増税分は全額社会保障費に引き当て、無駄の排除による経費削減分は成長戦略のための投資的経費に引き当てる、単純で明快な戦略が必要ではないかと、個人的には考えています。とにかく私たちがこの危機を脱出するための一定の方向性を明らかにし、そのうえで方法論(施策)を議論することが重要です。

以上


岐阜市議会臨時議会において

2010-05-19 11:19:39 | 国際・政治

昨日の臨時議会で、岐阜市議会の平成22年度の議長、副議長ほか新たな役員がそれぞれ選任されました。

当初朝の10時開会予定が、各会派の調整が遅れ、夕方の5時時過ぎに開会し、閉会は夜の8時半という長い一日となりました。岐阜市議会は、最大会派であった自民党が政策の違いから昨年2会派に分かれており、その調整が長引いたことも一つの要因です。かといって一つの会派でまとまっていればすんなり進んだかといえば、2つに分かれてしまった原因がある限り、それも疑問の残るところです。

市民の皆さんにとっては何をやっているのだろうとか、一つになって力を合わせて市民のために頑張るために議員がいるのではないか、というご批判も十分承知しています。

小職も所属する自民党議員は24人います。44人の議員中24人ですから力を合わせれば一つの方向性ははっきりと示せるわけです。しかし一つの選挙区でそれぞれの議員がそれぞれの背景が違う選挙で負託を受けている以上、考えを集約するには難しく、議論するには24人は多い人数ではないかと思います。最終的な議会での議論を尊重し、他会派の意見も柔軟に調整していくという議会制民主主義を考えるならば、議論できる単位の会派の集合のほうが、必ずしも単に数の力で政策を進めることよりも、多様な意見を集約することになるのではないでしょうか。また、議会は提案される議案の審議が主な役目であることを考えれば、是々非々と言いながらも首長の御用議会になってしまうことは避けなければなりません。地方分権が進む中、首長の権限は大きくなると思われ、それこそ議会の存在は重要であり、議会の活性化は喫緊の課題であるともいえます。

行政を運営していく中で政策は一つではありません。それぞれの政策にそれぞれの意見があり、それを議論し、調整していくのが議会の役割でもあるのです。民主主義は数の決定手法ともいわれますが、その過程が大切なのであって、そこに至るまでの議論をおろそかにしてはいけませんし、多様な民意が存在するなかで、一つの政策によって議員を色ずけすることには、異議を唱えたいと思っていますし、政治的危惧を感じます。

さらに、ご理解いただきたいのは、地方議会は中央の制度政治の議院内閣制ではなく、二元代表制で議会が成り立っているということです。簡単にえば、総理は全議員の上に成り立つ指導者になりますが、首長は議会と並列する行政の代表者であるということです。市民生活に直結する地方政治は停滞が許されません。そのため日々の運営が欠かせない行政の運営者としての首長への負託と、それを監視する役割の議会への付託を選挙で行っています。このように本来の制度政治を考えるのであれば、先ほど申し上げました首長の御用議会になり下がる、もしくは首長があたかも自分だけが代表であるような行動をとれば、それは正常な民主主義であるとは言えなくなってしまします。かといって何から何まで首長行政に反発する議会であってもいけませんし、特定の利権的な行動は慎むことが必要です。

今、名古屋市長の議会はあたかも反対勢力のような発言や、大阪の橋下知事の自分に賛同する議員だけの党を作るといった行動は、本来の地方政治にはそぐわないものだと思います。もし、数多くある政策の中で、たとえ一つでも民意にそぐわないといった政策が出てきたときに、だれがそれを止めるのでしょうか。完璧な人間はいません。一方的な権力の集中は非常に危険であるといわざるをえません。また、議会も従来のチェック機能のみに甘んじるのではなく、意見の集約は難しいといえども、提案権の活用や議論の活性化、議会改革を図ることが必要であると考えます。

岐阜市議会の現状を語るつもりが、話が長くなってしまいました。政治制度などについて言いたいことは尽きませんが、またの機会にしたいと思います。ご意見をください。

以上


ハンドボール競技を通じて

2010-05-16 11:17:35 | スポーツ

昨晩、小職が会長を務める岐阜地区ハンドボール協会の総会を開催しました。総会といっても役員による理事会となりますが、毎年協会の理事長を中心に行われます。

ハンドボールは、日本ではとてもマイナーなスポーツですが、ヨーロッパのドイツ、フランス、スペイン、また東欧の国々では盛んに行われており、プロ競技としてもバスケットよりもむしろ盛んに行われているスポーツです。日本でも昔は、一時期、体育の授業として行われていた競技で、私たちの学生時代は、岐阜だけの地域的であったかもしれませんが、サッカーよりもむしろ盛んだったような気がします。もともとは、男子がサッカー競技が足で行うのに対し、手で行う女子競技として発達したと聞いています。そのためか、誰でもがある程度できる競技として、授業に取り入れられたのではないかと想像します。また、昔はサッカーと同じ11人制の屋外競技でしたが、今は7人制の屋内競技として発展を遂げています。

先ほど、ある程度、誰でもできるスポーツと申し上げました。どのスポーツでも楽しむ程度の運動として行うのであればそうでしょうが、勝敗競技としてみるならば、かなりハードなスポーツといえます。昔は「格闘技を必要とする球技」といわれるぐらい肉体がぶつかり合う競技でもあり、体力、持久力、身体能力のすべてにおいて、総合的な運動能力が必要とされる競技です。宮崎大輔氏が、ハンドボール競技だけではなく、テレビのスポーツ選手総合競技でトップになったのもそれを証明しているのではないかと思われます。欠点を言えば、そのハードさゆえに裾野が広がらないといってもよいか知れません。しかし、一度はいりこむとハンドボールをこよなく愛す人が多いのも、どのスポーツと同じです。

岐阜県は今、全国的に強くありませんが(弱いとも思いませんが)、平成24年の岐阜国体に向け、ここ数年、強化を図っています。当協会の役員、関係者、指導者、また子供たちの保護者の皆さんの協力もあり、徐々に強化という点では成果が表れ、普及振興という意味では広がりを見せているのではないかと思っております。小学生(ジュニアクラブ)チーム、中学部活動とクラブチーム、高校部活動チーム、大学生チーム、一般クラブチーム、シニア(40歳以上)チームと世代別活動も広がりを見せております。

以上簡単にハンドボールのさわりと活動の一端を紹介させていただきました。今後も時々ハンドボールの話をしたいと思っております。

岐阜市周辺でぜひハンドボールをやってみたいと思う方ご一報ください。 以上