表題の「議会の不倒」という言葉は、西部邁先生の「保守思想のための39章」の本の第27章にあります。また、この章の副題に「代議制が民衆政治の防腐剤」とあるように、保守思想は議会制民主主義が望まれる政治制度であるとしています。
私自身、このブログでたびたび述べてきているように、議会制民主主義があたかも機能不全していると思われる場合には異論を唱えてきた一人であり、議会制民主主義がどうあるべきかという思いで意見を言ってきたつもりです。この本に貫かれている伝統や慣習を頭から否定するような進歩主義や革新主義には違和感を覚え、保守思想を持つ一人であると思っています。
本で述べられているように、保守思想にたいして誤解があったり、体系化されていない思想であったりするために何が保守であるかということは決してコンセンサスを得たものではないかと思います。しかし、この本によって、自分自身の考え方、それは自分が育ってきた環境や教育、また知識の習得の過程において身につけてきたものと合致していると思想であるいうことが実感です。歴史認識からくる包括性、平衡性、許容性などにおいて的を得たという感じがしてなりません。
表題から話がそれてしまいましたが、この27章を一つとっても、社会常識的な考えに貫かれる保守思想を伺うことができます。文中にもあるように、文庫版を出すにあたって、「座右の本」とするというエピソードが紹介されていますが、もう少し読み込めば私自身もその予感がしないでもありません。中公文庫から昨年末に出たばかりです。是非、読んではいかがでしょうか。
以上
私自身、このブログでたびたび述べてきているように、議会制民主主義があたかも機能不全していると思われる場合には異論を唱えてきた一人であり、議会制民主主義がどうあるべきかという思いで意見を言ってきたつもりです。この本に貫かれている伝統や慣習を頭から否定するような進歩主義や革新主義には違和感を覚え、保守思想を持つ一人であると思っています。
本で述べられているように、保守思想にたいして誤解があったり、体系化されていない思想であったりするために何が保守であるかということは決してコンセンサスを得たものではないかと思います。しかし、この本によって、自分自身の考え方、それは自分が育ってきた環境や教育、また知識の習得の過程において身につけてきたものと合致していると思想であるいうことが実感です。歴史認識からくる包括性、平衡性、許容性などにおいて的を得たという感じがしてなりません。
表題から話がそれてしまいましたが、この27章を一つとっても、社会常識的な考えに貫かれる保守思想を伺うことができます。文中にもあるように、文庫版を出すにあたって、「座右の本」とするというエピソードが紹介されていますが、もう少し読み込めば私自身もその予感がしないでもありません。中公文庫から昨年末に出たばかりです。是非、読んではいかがでしょうか。
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