成長をずっと見守ってきたカルガモの子が、昨日旅立っていった。
孵化して以来、ずっとこの場所で成長したのだが、ついに自由な空に向かって飛び立ってしまった。
7月30日には2羽のひなが誕生した。
その後のアクシデントで1羽のみが残り、母親は大切にその子を育てた。
ちょうど一か月後、母親を先導して散歩をするまでに育った。
一か月半になろうとするとき、母親は子を突き放し、突然姿を消してしまった。
母親がいなくなった翌日は、親を探して鳴く声が聞こえていた。
その翌日には子も覚悟を決めたのか、鳴き声は止んだのだった。
突然いなくなる母親、それでも独りぼっちで生きてく子、野生の厳しさを知った。
二か月。
カルガモは、二か月で成鳥になるといわれている。
すっかり”大人”の風格が出てきた。
カルガモ・ブルーの色もきれいになってきた。
そして昨日、とうとう旅立っていった。
振り返ってみると、6個の卵から、たった一羽だけが成鳥に育った。
この子の無事を祈って、旅立ちに際し大きな拍手を送りたい。