ウール 上 (角川文庫) | |
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角川書店 |
本文を読むより裏表紙を読んだ方が内容はわかりやすいです。
舞台は世界が終末を迎え、人類は地下144階建てのサイロで、限りある資源を再利用しながら暮らしていた。
最近よくある終末後の世界、制限された世界で生きる集団、、映像にすればよくある映画になってしまうのでしょうが、、
私は文に魅力されました。ある時は死にゆく保安官、老体に鞭打つ市長、最下層で働く機械工、あたかも目の前で起こっているように、自分が体験しているような感覚に陥り、どんどん読み進めてしまいました。スピーディーな展開を期待している方にはまどろっこしいかもしれません。ただの螺旋階段をのぼるだけなのに、何ページも費やされているのですから、、。
表紙の絵は螺旋階段が描かれています。
明るい話では無いが、暗い話でも無い、不思議な雰囲気で物語は進みます。