![]() | 完璧な夏の日〈上〉 (創元SF文庫) |
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東京創元社 |
第二次世界大戦の頃に特殊能力を持った人々がいた。
ドイツにも、イギリスにも、ロシアにも、、超人たちが登場する。
自分のイメージでは超人たちが活躍して第二次対戦での戦局を大きく変える?そういう話かと思っていました。
しかしそうではなく、超人たちはお互いに戦い、つぶしあい、兵器の一部のようなもので、特に特別な存在としては扱われていません。
ヒーローとしては扱われていません。
人間としても、
居場所のない彼らを、
居場所のない彼らはどうなってしまうのか?
上巻はフォグという霧を自在に操る青年*イギリス人がドイツに占領されたパリで恋をするところで終わります。
回想と現在の話がおり混じり、不思議な臨場感と独特の雰囲気で物語は進んでいきます。
超人の成長は超人になった時点で止まり、この先どうなっていくのか、フォグと恋をした女性との今後の関係は?
フォグと仲間たちとの関係は?
上巻では特殊能力を作り出す機械《おそらく》がチラッと登場する。パリで知り合った娘の父親が作り出した機械だが、実際に何かはわかりません。
下巻で物語は一気に動き出すはず。
今から読みます。
SFといっても素人の私でも複雑な理屈はなくてとても読みやすく、静かに物語は淡々と進んで行くそんな感じです。
絶対に映像化されそうなそんな小説です。
