こちらも読了。親が亡くなったら、流石に子供はなんとかするのでは?そういう期待を打ち砕くことが書いてある。社会との関わりが持てないから引きこもっているのだから、親が亡くなってもその状況は好転するわけもなく、むしろ接触はどんどん減っていく一方でどうすることもできない。
せめて親が亡くなる前にある程度の支援を受けるシステムを構築しておかなければ、亡くなってからの新たな介入は難しいように思う。
親以外の家族の介入は逆効果のことが多いように思う。特に兄弟からは経験上、百害あって一理なしだ。
兄としてはいつまで甘えているんだ、もっとやる気をだせ、食うぶんぐらい稼げというNGワードしか頭に浮かんでこない。
本当は語りかけて苦しみを共有しなければいけないのだが、本人が自発的に語ることもなく、普段は何をして何を考えているのかわからない。
時々出てくるのは不眠はもう何年も前からとか、頭痛と不安が襲ってくるとか、そういうことを10年以上経ってから小出しに語り始める。兄弟としてはなぜ初めから言えない!そう思ってしまう。もちろん言わないのではなくて言えなかったのだろうが。兄弟であるために複雑な感情が邪魔をしてどうしても、高圧的になりちゃんとしたした対応は困難なのだ。
兄弟姉妹がひきこもり兄弟姉妹をなんとかしようとするのは非常に難しいという結論に達した。ではどうすれば良いのか、、、それはもう少し行政的支援、第三者の介入を考えなければいけないと思う。少なくとも私は頼られる分には対応するが、自らが何かさせようとするのはやめようと思う。
ご飯を作る親が亡くなったから、外食を始める、コンビニに買い物にいくようになる、兄弟に助けを求めることができるようになるかは引きこもっている人それぞれで違うと思う。
住むところはどうする、家賃、光熱費、固定資産税などなどどうするのだろうか?いろいろ考えるが、兄弟姉妹が考えることではなく、親が考えることだという結論に達する。80歳を超えた親が今更そんなことを考えているかというとそうでは無い。”あんたらがええ具合にしてよ、助けてやってよ”と言われても、、、兄弟姉妹でなんとかできるならこんなにも、何十万人ものひきこもりは生まれていない。
ひきこもり健康保険施設というのが近い将来できるのでは無いだろうか??親が亡くなり、ひきこもり歴10年以上の方が入れる健康保険施設。今必要なのはある程度の強制力。精神疾患の方が病状によっては強制入院させることができるようなシステムの適応ができなければ、本人の意見や気持ちを汲んでどうするかとか時間のかかることをしていては決して減る可能性はないだろう。
続く