はーちゃんdays 2

大学生の娘と高校3年生の二人の子供の父親。

WOOL 上下巻のカバーイラストは繋がっています。

2015年05月09日 | 買った本、読んだ本
ウール 下 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店

いままで文庫の上下巻の表紙が繋がっているとは思ったことがなかったのですが、先日の獣の奏者の1巻と2巻を並べると闘蛇と王獣が草原で対峙してる一つのイラストになっているではありませんか、そして今回のWOOLでは文庫の上下巻をあわせると、物語の中心になるサイロの中にある地下144階までつづく螺旋階段とその周辺をとりまく無数のパイプとタンクなようなものと、潜水服のようなものを着た人影がおそらく一番上のフロアに立っています。
この色合いも小説の中身をうまい具合に描写していると思いました。おそらくこのWOOLを原作とした映画か海外ドラマが作製されるのではと思いますので、その時にカバーのイラストの違いを比較してみたいです。
下巻に入って次々に物語は進み、止めどころが無く、はらはらしながら一気に読めました。できれば続編の「ダスト」を読みたいのですが、翻訳されているのは「シフト」でこちらはWOOLの前の世界、この螺旋階段のサイロができた理由が書かれている物語で、ダストはまだ翻訳されていません。
主人公のジュリエットがとにかく逞しく、勇気があって、美人です。映像化された時に彼女の役を誰がするか、どんな人がするのか楽しみです。

WOOL 謎めいた文章で、どんどん引き込まれ、一気読み確実。

2015年05月06日 | 買った本、読んだ本
ウール 上 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店

本文を読むより裏表紙を読んだ方が内容はわかりやすいです。

舞台は世界が終末を迎え、人類は地下144階建てのサイロで、限りある資源を再利用しながら暮らしていた。

最近よくある終末後の世界、制限された世界で生きる集団、、映像にすればよくある映画になってしまうのでしょうが、、
私は文に魅力されました。ある時は死にゆく保安官、老体に鞭打つ市長、最下層で働く機械工、あたかも目の前で起こっているように、自分が体験しているような感覚に陥り、どんどん読み進めてしまいました。スピーディーな展開を期待している方にはまどろっこしいかもしれません。ただの螺旋階段をのぼるだけなのに、何ページも費やされているのですから、、。
表紙の絵は螺旋階段が描かれています。

明るい話では無いが、暗い話でも無い、不思議な雰囲気で物語は進みます。


象の鼻はなぜ長い?

2015年05月05日 | 絵本
なぜ?どうして?がおがおぶーっ!〈1〉ゾウのはなはなぜながい?
クリエーター情報なし
アノニマスタジオ

昔、NHKでアニメ化されたのを見て、こちらの絵本も購入しました。
不思議な色合いで絵で描かれた動物が特徴的でした。
作者は
リラ・ラップという女性。

黒い紙にパステルで描く、ユニークな画風の『シマウマ しましま なぜあるの?』は世界20カ国以上で読まれている人気の絵本作家です。

なぜ?どうして?って思う前に最近はネットで検索してしまう自分に反省です。
疑問に思い考える事が大切だとおもいます。



つづきを読むべきか?獣の奏者

2015年05月03日 | 買った本、読んだ本
獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社

王獣編で作者はかきあげたとあとがきに書いてあります。
それほどラストは余韻を残すおわり方でよかったと思います。
あの後はどうなってしまったのか?
それはエリンしだいだし、いろんな着地点があると思います。
あとがきによると、NHKのアニメが作者に続編を書かせるきっかけになったそうです。
最近似たような話を聞いたなと思ったら、それは“白い巨塔”のことだと思いだしました。
白い巨塔は主人公 外科医が訴えられるのですが裁判では勝っておわるという話でした。
作者としては完結していても、社会がそれをゆるさず続編を書くことになり、続編では教授 外科医は裁判で負けて、自身は癌で亡くなってしまうという真逆の結末になってしまいます。
そこまでのどんでん返しは恐らく無いと思うのですが、、、
つづきをよむべきか悩むところです。
続編を既読の方、どなたかご意見を下さい!

闘蛇と王獣が対峙しています。


架空の世界の架空の国での成長物語

2015年05月02日 | 買った本、読んだ本
獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社

ある世界のある国の話。
鎌倉時代の武士と貴族のような関係で成り立つ国が存在し、武士は闘蛇という獣を操り国を守り、領土を拡大していました。そして貴族は王獣という闘蛇よりもさらに強い決して人間に心を開かない獣を操る事によって互いのバランスをたもっていました。
闘蛇のお医者さんをしている主人公の母から物語は始まります。
主人公エリンは母を見て育ち、母と離ればなれになり、、、
いつもミステリーばかり読んでいる私は心が洗われる気分になる物語です。
少女の成長を純粋に見守る親の気持ちになってしまいました。
闘蛇編はちょうどいいところで終わっていますので次がとても気になります。
少女の成長とこの国の行く末がどのようにからんでくるのか?楽しみです。