読書の時間Ⅱ

2010-10-03 21:23:58 | 読書(本の紹介)
本のソムリエって、初めて聞いたのは、タモリ司会の「エチカの鏡」でした・・・。

東京の江戸川区篠崎町の商店街の小さな本屋さんのご主人清水さん

本を探してる人に、寄ってきて、アドバイスを・・・

ちょっと、そういのって、イヤかもと思って聞いてたのだけど・・・

お客さんの悩みにを聞きながら・・・それならこの本が良いですよみたいな・・・(まだ、ちょっと、イヤかも・・・)

その薦めた本ってのが、ハウツー本とかじゃなくて、

児童文学だったり、詩画集だったりで、意外性があるのですよ・・・

本の解説を交えながら、薦めてる話を聞くうちに、興味がわいてくるし、その本が読んで見たくなるから

不思議!!

近くにそういう、お店があったら、絶対行くかも・・・、そんな風に変わってました。


今のところは私は、財政が苦しいし、本を探す時間もないので・・・

ブロトモさんの、お薦めの本を、お友達に借りて読んでます。

これも、新鮮で、自分の好みに偏らずに、読めて良いかもですね。

でも、東野圭吾、宮部みゆきさんの人気は、うちの会社でも、ダントツです。



悪意・・・東野圭吾

これは、真実が一転、二転して、これが、殺人のほんとの、動機なの

犯人が、ほんと、陰湿で、悪意の何者でもない・・・。

最初から、読者が騙される、トラップがあって、「えぇ~っと」いう感じです。

こんなこといってしまったら、本のおもしろさが、半減してしまうかな・・・。


加賀恭一郎が、解決していくのですが、

彼の過去、中学の学校の先生をしていた時の、話が盛り込まれています。

虐めを受けていた子と、していた子・・・結局、救えず、

最悪の結果を生み・・・学校を去ったという過去が、わかります。

人の心の深いところを、よみ、人間の弱さ、醜さ・・・に対しての

加賀恭一郎の優しさ、人間愛は・・・

「真相は解明すればいいというものではない・・・」 そういう考えって

こういう苦い経験を、したからなのかな?




長い長い殺人・・・宮部みゆき

「私は深夜に起こされた、まず、足音が聞こえた。私のあるじは・・・」

と言う書き出しが・・・しばらく、語り手があるじのことを・・・描写・・・

さて、語り手は、だれでしょうか?

最初は、ペットかな?猫かなと思って読んでいったら・・・

なんと、「財布」だった・・・登場人物の財布たちが、事件を語っていくのだけど

ちゃんと、人物の描写もわかるし(キャラクター)、過去もわかっていくからおもしろい・・・。

私も財布って捨てられなくて、大事にとってあります(安物もよ)

私の財布は、私の事、どう思ってるかしら?

最初は、刑事の財布

強請屋の財布

少年の財布

探偵の財布

目撃者の財布

死者の財布

旧友の財布

証人の財布

部下の財布

犯人の財布

それぞれの財布が事件のつながり・真相を語っていく(あるじと同様個性的な財布たち)

保険金殺人・・・でも、単純に解決できるようなものじゃない、絶対黒なんだけど・・・

どうしても、殺人を実証できない・・・長い長い時間をかけて犯人を、あぶりだして行きます。

はらはらドキドキ・・・解明していく間にも、殺人は行われていく・・・

面白かったよ・・・私的に(☆五個)です。





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