降り続いた雨も上がり、本日もおかげさまで何軒かのお宅で丸洗いのご依頼を頂きました。
その中の一軒は中学時代の担任の先生のお宅で、お互い年はとったものの、気持ちはあの頃とちっとも変らず、なつかしい昔話に花を咲かせてきました。
昨年は幹事だというのにいろいろ忙しく、同級会ができませんでしたが、今年は必ず開催しますので楽しみにしていてくださいね。
そして、本日羽毛の丸洗いをとのことでお伺いしたお宅で、なんと羽毛布団を新調して頂きました。
息子さんの羽毛ふとんを運んで来た時に、『あれ?』『何これ?』 こんな修理跡をお母さんが発見してしまいました。
どうやらタバコの焦げ跡をご自分で修理されたようです。
布団自体はまだ数年前に買って頂いたばかりなので、汚れはもちろん、羽毛の嵩もバッチリ、通常なら丸洗いをすればタバコにニオイも取れOK!となるのですが、残念ながら今回はそういうわけにもいかず、リフォームをご提案させて頂いたところ、どうせお金をかけるなら思い切ってと、新調して頂けることになりました。
また穴を開けられるともったいないから、とお買い上げ頂いたのはハンガリー産マザーホワイトダウン入りの羽毛布団です。
こちらはグースダウンではなくダックダウンになりますが、ランクはロイヤルゴールドクラスと申し分のない品質になります。
一般的には体の大きなグースはダックより大きな羽毛が採取でき、より良質で高級というイメージがありますが、一概にそれだけでは語れないのが羽毛です。
取れた産地はもとより、飼育環境、飼育期間など様々な要素が加わり品質が決定されます。
産卵用に長期間飼育された親鳥から採取したマザーダックダウンは、粗悪な環境で飼育されたグースより、はるかに素晴らしい品質ですのでご安心くださいね。
また、ホワイトダウン・シルバー(グレー)ダウンの違いは?と羽毛の色についいてご相談を受けることがたまにあります。
ネット上でも実際にホワイトグースダウンを強調し、ホワイトこそが最上級などとうたっているサイトをよく見かけますが、白い羽毛の方が清潔そうに見えるとか側生地から透けて見えないというだけで品質面ではシルバーでも全く変わりませんのでご安心ください。
水鳥だって人間の皮膚の色が違うのと同様、白い色のものもいればグレーや茶色のものもいます。
ちなみに『世界一最高級』・『羽毛の宝石』といわれているアイダーはグースではなくダック、しかも羽毛の色は茶色が絡み合った状態で、みなさんが想像している羽毛とは全く違うんですよ。
話がずれてしまいましたが、側生地は柔らかな60サテン、もちろん安心安全の日本製、キルティングは最近ではもうすっかりおなじみになったツインキルトを採用、何処に寝て頂いても均一な温かさを実感できます。
ただ、どんなに素晴らしい品質の羽毛布団も、日頃のメンテナンス一つで使用できる期間も大きく変わってきます。
日常的なカバーの交換や天日干し、さらには定期的な丸洗い、湿気の少ない場所での保管などが羽毛ふとんを長持ちさせる秘訣ですよ。
また、嵩張るかといって収納時にふとん圧縮袋へは間違っても入れないで下さいね。
もちろん、今回のようにタバコも絶対にNGですよ!
お預かりした丸洗いは約一週間で除菌・抗菌加工を施しお届けしますのでお待ち下さいね。
本日はご依頼、そしてお買い上げありがとうございました。