気ままな映画生活

yaplog!から引っ越ししました!

『ニーゼ』 2015年10月25日 TOHOシネマズ六本木ヒルズ

2015-10-25 21:43:51 | 映画 に
『ニーゼ』 を東京国際映画祭で鑑賞しました。

今日は2本見た。
六本木ヒルズは賑わっていいですね。

【作品解説】
 ショック療法が正しいものとされ、暴れる患者を人間扱いしない精神病院に、女医のニーゼが着任する。芸術療法を含む画期的な改革案を導入するが、彼女の前に男性社会の厚い壁が立ちはだかる。ユングの理論を実践し、常識に挑む勇気を持った精神科医の苦闘をストレートに描く感動の実話。

ベルリネール監督は、過去にブラジルのストリートを生き抜く盲目の3姉妹や、飛行機事故で体の自由を失ったロックスターなど、苦境を跳ね返す人物に焦点を当てたドキュメンタリー作品を監督している。実在した不屈の女性精神科医は、監督が2本目の劇映画に取り上げるには格好の人物であり、無意識の領域を重視したユング理論をブラジルに導入し、芸術療法の分野に功績を残したヒロインの姿が見事に再現されている。保守的な業界の常識に正面から立ち向かうタフネスが、現代人へのメッセージとして突き刺さる。ニーゼを演じたクロリア・ペレスは、5歳でテレビドラマに出演して以来、40年以上のキャリアを誇るブラジルを代表する女優のひとりである。
(TIFFサイトより)


この映画は面白かった。(面白いというのは適切じゃなく、良かった)
遠い国ブラジルでの話である。
当時の精神科の療法としては、ロボトミー手術、電気ショック療法が行われていた。
これはどの国でも行われていて、その症例報告でアイスピックでロボトミー手術を
行うのが効率的であると発表していた。
そんな恐ろしい時代があったのね。
そんな中で根拠もない、この療法を使わずに、相手を知って(観察して)治すという
ことに真剣に取り組んだのがニーゼであった。
その中に絵を描かせるということが取り入れられているのであるが、
それが実に興味深い。
何も教えずに絵を描いているだけで心情が現れるのである。
ただし、そんな時間もかかるし、いつ治るかもわからない療法を良しとしない
世情であるため、いろいろとあるのである。
そんなことが描かれた(実話である)映画であり、精神科の患者も役者と患者の両方が
いると言っていたが、とてもよくできた映画であった。


 ↓良かったら押してください
blogram投票ボタン





最新の画像もっと見る

コメントを投稿