今日のNHKのお昼のニュースには驚いた。15分の全国ニュースのうち11分がアメリカ合衆国の中間選挙の途中経過だっだ。全米各地からの中継を次々つなげ、その後も15分間ずっと画面下に速報結果を表示し続けた。
いったいどこの国の放送局なのか。本当に日本はアメリカの属国になってしまったのか。国内に対しては強面のナショナリスティックな発言を繰り返す会長の籾井サンや経営委員の百田サンはこれで良いのか? ポチだからこれで当然なのか。
国会だって会期中だ。急激な円安、株高で日本経済に大きな影響が起きているのではないか? もっと優先すべきニュースがあるのではないのか。
その国会では安倍総理が答弁拒否をした。七年前の週刊誌記事を持ち出されて、脱税疑惑について問われたからだ。ただの週刊誌記事、しかもずっと前の話なのに激高して答弁を拒否するとは、まあみっともない。「なかが痛くなってやめた」あの子供じみた本性は変わっていない。
というより、実はこの週刊誌の報じた疑惑について安倍氏はちゃんと回答、釈明していない。つまり時効は成立しているとしても問題は本当は終わっていないのだ。普通に考えれば、ここで激高するというのは、痛い腹を探られてしまったからだと推察するしかない。
安倍氏は「国民はもうこんなことに飽き飽きしている」と発言したそうだが、まったくである。しかしそれは大臣が国会で追及されるからではない。いつまでたっても政治家とカネの問題が繰り返し起こることに対してである。
安倍氏は「自分を犯罪者扱いした」と怒ったが、相応の権威を持つマスコミである朝日新聞のことを「国益を害した」とか「安倍政権を倒すことを社是としている」などと度を超して「犯人」扱いしながら、よくそんなことを言えたものだと思う。
政治家である以上、誰かを批判するのは当然だが、それなら自分のことも答弁拒否などせず、ちゃんと釈明するのが当然だろう。それが出来ない安倍氏はやはりどこまでいってもだだっ子の「お子ちゃま」でしかない。
そんな中、京都大学構内に潜入してスパイ活動をしていた公安刑事が摘発されて、吊し上げられたうえ退去させられた。また共産党の赤旗祭りの会場では、参加していたアーチストのパフォーマンスの中で、ヒトラーに見立てた安倍総理の写真を貼った太鼓を叩いたとしてネットが炎上した。
昔なら別によくある話だったが、世の中の右傾化と「空気を読む」社会化が進む中で、ここしばらくこういう騒ぎは少なかった。しかしどうやら少し雰囲気が変わってきたような気がする。いよいよ人々の怒りが抑えきれなくなっているのではないだろうか。
何かが違う。自分たちの生きてきた社会の価値観とは違う価値観が、世の中を覆うように垂れ込めてきた。違和感を口にしても完全に無視されてしまう。得体の知れない重苦しさに締め付けられる。そんな鬱々とした気分がついに破裂し始めたのではないのか。
それはある意味でアラブ社会のジャスミン革命のようなものかもしれない。絶対的・圧倒的・強圧的な権力に対して人々の怒りがいっぺんに吹き出した、なんとなくだが今の日本のあちこちに、あんな雰囲気を感じてしまう。
しかしそうであるなら、人々の怒りは暴走するしかない。しっかりとした中心軸がないまま、ただ現状に対する怒りが爆発するだけだからだ。いずれにしても安倍政権は、安倍氏の思惑に沿うものかどうかはともかく、パンドラの箱を開けてしまったのかもしれない。
いったいどこの国の放送局なのか。本当に日本はアメリカの属国になってしまったのか。国内に対しては強面のナショナリスティックな発言を繰り返す会長の籾井サンや経営委員の百田サンはこれで良いのか? ポチだからこれで当然なのか。
国会だって会期中だ。急激な円安、株高で日本経済に大きな影響が起きているのではないか? もっと優先すべきニュースがあるのではないのか。
その国会では安倍総理が答弁拒否をした。七年前の週刊誌記事を持ち出されて、脱税疑惑について問われたからだ。ただの週刊誌記事、しかもずっと前の話なのに激高して答弁を拒否するとは、まあみっともない。「なかが痛くなってやめた」あの子供じみた本性は変わっていない。
というより、実はこの週刊誌の報じた疑惑について安倍氏はちゃんと回答、釈明していない。つまり時効は成立しているとしても問題は本当は終わっていないのだ。普通に考えれば、ここで激高するというのは、痛い腹を探られてしまったからだと推察するしかない。
安倍氏は「国民はもうこんなことに飽き飽きしている」と発言したそうだが、まったくである。しかしそれは大臣が国会で追及されるからではない。いつまでたっても政治家とカネの問題が繰り返し起こることに対してである。
安倍氏は「自分を犯罪者扱いした」と怒ったが、相応の権威を持つマスコミである朝日新聞のことを「国益を害した」とか「安倍政権を倒すことを社是としている」などと度を超して「犯人」扱いしながら、よくそんなことを言えたものだと思う。
政治家である以上、誰かを批判するのは当然だが、それなら自分のことも答弁拒否などせず、ちゃんと釈明するのが当然だろう。それが出来ない安倍氏はやはりどこまでいってもだだっ子の「お子ちゃま」でしかない。
そんな中、京都大学構内に潜入してスパイ活動をしていた公安刑事が摘発されて、吊し上げられたうえ退去させられた。また共産党の赤旗祭りの会場では、参加していたアーチストのパフォーマンスの中で、ヒトラーに見立てた安倍総理の写真を貼った太鼓を叩いたとしてネットが炎上した。
昔なら別によくある話だったが、世の中の右傾化と「空気を読む」社会化が進む中で、ここしばらくこういう騒ぎは少なかった。しかしどうやら少し雰囲気が変わってきたような気がする。いよいよ人々の怒りが抑えきれなくなっているのではないだろうか。
何かが違う。自分たちの生きてきた社会の価値観とは違う価値観が、世の中を覆うように垂れ込めてきた。違和感を口にしても完全に無視されてしまう。得体の知れない重苦しさに締め付けられる。そんな鬱々とした気分がついに破裂し始めたのではないのか。
それはある意味でアラブ社会のジャスミン革命のようなものかもしれない。絶対的・圧倒的・強圧的な権力に対して人々の怒りがいっぺんに吹き出した、なんとなくだが今の日本のあちこちに、あんな雰囲気を感じてしまう。
しかしそうであるなら、人々の怒りは暴走するしかない。しっかりとした中心軸がないまま、ただ現状に対する怒りが爆発するだけだからだ。いずれにしても安倍政権は、安倍氏の思惑に沿うものかどうかはともかく、パンドラの箱を開けてしまったのかもしれない。