ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

アルルの王子 1

2006-09-15 09:11:35 | エメラルドタブレット
1.
 アルルの女主人エレシュキガルの配偶神はネルガルだ。
『「エンリル神とニンリル女神」という神話は、エンリルにとって不名誉な筋書きである。エンリルが清らかな乙女ニンリル女神をヌンビルドゥ運河の堤で強姦し、その罪のゆえに高位の神であるにもかかわらず他の神々によって罰せられ、冥界へ追放されることになる。ニンリルは月神ナンナルを身ごもっていたが、エンリルの後を追う。

息子が冥界に住まねばならぬ不幸を避けるために、エンリルは複雑に込み入った企みでさらにニンリルと交わり、三柱の子を妊ませてナンナルの身代わりとする。これによりナンナルは天に昇れることとなった。
 代わりに冥界に住むこととなった三柱の神々はメスラムタエア神、ニンアズ神、そして文書が欠損していて、名前が不明の神である。(古代メソポタミアの神々・三笠宮崇仁監修)より』

三柱のお子らは、エンリル、ニンリル、そしてナンナルの身代わりになった。
エンリルは、ヌンビルドゥ運河の堤で清らかな乙女ニンリル女神を見染め強引に想いをとげてしまった。イギギの神々は、すべてをお知りになり12名の最高評議会にかけ、エンリルを冥界へ追放することに決定した。エンリルが1人冥界へ追放された後を、身ごもったニンリルが追いかけて共に冥界へ下った。
それをアヌの妻アントゥムがご覧になり、涙を流された。

やがて、ニンリルが月神ナンナルをお生みになった。天にあれば、第三高位継承者であるに違いない。
エンリルは母アントゥムに相談の手紙を送った。アントゥムの助言により、エンリルは複雑に込み入った方法でさらにニンリルと交わり、三柱の子を妊ませてナンナルの身代わりとした。
エンリルとニンリルとナンナルが天に昇るについては、再び最高評議会にかける必要があっただろう。

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