当世・服飾ファッション・よもやま話  UP TO DATE FASHION NEWS

目に映る当世ファッション状況を感じたままお知らせします。このサイトのファッションは服飾に限ります。インフレファッションへ

デパートと大手アパレル業者は持ちつ持たれつ

2010-01-21 | Weblog
昨日、デパートのビジネスモデルで触れましたが、
デパートの店舗改装に伴うコスト負担があろうとも
販売空間を確保できる訳ですから問題はありません。
大手アパレル業者にとっての一番の利点は
自前の販売員スタッフを店舗に送り込める事。
デパート側コスト削減策要請をアパレル側は
「ここの時」として大いに利用させてもらったのです。
アパレルは販売商品をコントロールできるばかりでなく
「人」対「人」の生情報をゲットできるのです。
「数字」管理だけですと、その「商品」のホントの
買われ方が全く見えないからです。
これが所謂、「事件は現場」の由縁に。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デパートのビジネスモデルとは

2010-01-20 | Weblog
デパートの小売店頭販売ビジネスモデルは至ってクラッシック?
1 販売商品は「委託」・「消化」仕入。(P.B.商品を一部を除く)
2 ブース(販売空間)割り当ては当然デパート側が主導権
3 シーズン変更に伴うインショップの店舗改装は仕入先業者も按分負担
4 仕入先業者へ販売応援名目の販売スタッフを要請  
(これにより、デパート側は大幅に人的コスト削減可能、
但し、納品業者にとっては自前の販売スタッフを送り込む事が可能。)
このビジネスモデルは
デパートと大手アパレル業者等の双方にとり好都合なシステム。
しかし、ファッション商品販売方法・ファッション傾向の変遷により
このシステムに亀裂が入る事に
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

現在のデパートの年間売上高は7兆円

2010-01-19 | Weblog
日本国内デパート昨年の年間売上高はおよそ7兆円。
1997年以降13年に渡り前年売上高を下回っています。
1997年の年間売上高は約9兆2千億円。
13年間で2兆2千億円の減収、24%も数字を落としています。
単なる数字の羅列で無味乾燥気味ですが
お給料手取り100万円(1997年度)だった方が
業績不振にて 76万円(2009年度)になった事に。
しかし、翻って考えると法的・私的整理倒産等で
リストラを余儀なくされた方は100万円が0円ですので
良くデフレ時代生き残っているとも言えるのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「安い」「早い」「便利」のカジュアルファッション

2010-01-18 | Weblog
カジュアルファッション=普段着流行衣料ですから
普段着・室内着でそのままの格好で然るべき処へもお出かけ可能?
T.P.Oにより服を着替えないでイイワケですから
こんな楽チンで便利なファッションはありません。
「内」と「外」の垣根を取っ払ってしまったカジュアルファッション。
更に「お得?」迄のブランド効果も付与されているのですから鬼に金棒。
故に今や、シティーホテルさえも穴あきジーンズで闊歩可能。
これでは「カジュアルでない婦人服」の出る幕はありません。
デパートの婦人服売り場の大半は「カジュアル婦人衣料」。
これではデパート売上高に寄与した婦人服は売上の足を引っ張るのは必定。
因みに、ジーンズのメーカー、リーバイスが苦悩されています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「白い薄紙」はラグジャリーファッション

2010-01-17 | Weblog
白い薄紙は商品を優しく包み、その商品価値を更にUPしてくれるものと
前回話しました。
ここで「商品」をわたくしたちの「身体」に置き換えますと
「白い薄紙」は体を包み込んでくれる「優しい衣服」になります。
それも、気持ち良くさせてくれるのですから素材は
ウール(毛)なら「100㌘カシミヤ」「100㌘ビキューナ」
コットン(綿)なら「海島綿120双ブロード」
シルク(絹)なら「10匁シフォン」に。
これらのハイクォリティを使えるのはラグジャリーファッションブランド。
それに引き替え、「プチプチシート(エアキャップ)」は
差詰め「安い」「早い」「便利」のカジュアル・スポーツファッションに。
カジュアルファッションとは日本語にすると普段着流行衣料。
故に、「白い薄紙」は過剰包装として扱われるのです。
これぞ「デフレファッションの」現実。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「白い薄紙」よ何処へ行く。

2010-01-16 | Weblog
白い薄紙は商品と包装紙の間に鎮座する単なるペーパーに非ず。
白い薄紙は真っ白でなく程々に白いとても柔らかな風合いの紙。
商品を優しく包み、その商品価値を更にUPしてくれる薄紙。
割れ物・壊れ物の購入の際にイライラ解消?用プチプチアタッチメントと
使用価値が異なります。
薄紙は確かにアタッチメントの役も備えていますが、
イライラ解消?用プチプチ梱包用資材とは全く大違い。
そのような場合はプチプチ梱包用資材の内側に薄紙が存在するのです。
最近は「地球に優しい」キャンペーンからか
過剰包装がファッショナブルでなくなりつつあるようですが
ところが、薄紙の気持ちよさを感じる方々は
家で購入した商品を楽しげに袋から解放する際には
デパートコマーシャル付き包装紙、及び、無地の白い薄紙も
それはそれは丁寧に剥がし、畳んで保存し、何かにつけて再利用されたのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デパートの売上の大部分は婦人服と外商

2010-01-15 | Weblog
デパートの話に戻ります。
デパートの売上高に多大に貢献するアイテムは
「婦人服」と「外商売上」。
婦人服は昨日触れましたが、
「ハイファッション」(文化出版局)の休刊の通り
この長年のスポーツ・カジュアルファッションに抗しきれず
衰退の路を歩み続けている最中。
「外商売上」は高所得層の方々が黄泉の国に逝かれるばっかりで
次世代のご子息・お嬢様達は「権威であった外商」には
そっぽを向いている始末・顛末になっているのです。
基本的には経済合理主義の言う処の「早い」「安い」「便利」文化が
「消費の快楽性」を重要視しなくなった事です。
例えば、ご年配の方々にお聞きしますと、
「三越」「高島屋」「伊勢丹」でお買い物をした際、
「商品」を包装紙に包む前に「白い薄紙」に包んで下さる事が
とても「気持ちがよい」と口にされていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ハイファッション」が休刊に

2010-01-14 | Weblog
ファッション産業に携わる方々にはホットなニュース。
月刊ファッション誌「ハイファッション」(文化出版局)
2月27日発売の4月号で休刊すると昨日発表されました。
50年に渡り HIGH-FASHION 情報を発信し続けた老舗の決断。
メディアが「専門雑誌」以外の方法論で
紹介される故の部数減が理由になっていました。
たぶんwebの事を言っていると思うのですが
実際の処は、日本の市場から日本発の「HIGH-FASHION」情報が
不必要になったからと考えます?
今となりましてはかなり昔この筋の情報である「ファッション通信」が
地上波(テレビ東京)から
天空波(BS JAPAN Fashion tsushin)へ移行しています。
ご覧になる方がごく僅かってことなのでしょう。
何ともいやはや「寂しい」限りです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

百貨店&アパレル不況が深刻化

2010-01-13 | Weblog
2009年度のファッションニュースランキングに戻ります。
2位になったのが
百貨店&アパレル不況が深刻化のタイトル。
皆さんアパレルは別としてデパート(百貨店)の売上高の低迷している事は
マスメディアの報道等で良ーくご存じと思います。
デパートの売上高低迷状態は昨年に始まったことではありません。
特に圧倒的に数字に貢献していた
東京・大阪・名古屋を本店とするデパートのダメージが大きいです。
老舗の「三越」「高島屋」「松坂屋」「松屋」「伊勢丹」等
駅ターミナル型の「東急」「西武」「京王」「小田急」等
歴史的には
「三越」「高島屋」の高級品デパート幻想はとっくに崩れ去っていますし、
ターミナルデパートもバブルの崩壊以来はさっぱりです。
近年デパート関連でで話題に取り上げられたのは
地下1.2Fの食料品売り場、通称、「デパ地下」くらいです。
明日からも少し詳しくお話したいと思います。 それでは。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「(ユニクロ)安売りバブル」で日本経済は沈没しない。

2010-01-12 | Weblog
本日発信のDAIMOND onlineで又々「経済学者」の方が心配、憂いていました。
ユニクロに関しては昨日、ファストファッションに非ずと展開しておきました。
ご確認下さい。
しかしながら、世に言う「経済学者」とやらには困ってしまいます。
本文の中で
「繊維産業は相対的に小さな設備で生産が可能なため、
人件費の低い新興国などにおける生産活動が活発化し易い。」
と述べております。
そもそもアパレルが「繊維産業」にインクルードされだして20年経過していません。
アパレルがお役所に産業として認められる以前、
繊維産業の括りは、東レ・帝人 等が代表する紡績メーカーでした。
所謂、アパレルは日本の産業としては認定されていなかったのです。
経済学者が述ている「繊維産業」は文脈上からは東レ・帝人等を除き、
アパレル(衣料、特に既製服)メーカのみをさしている事になります。
学者の方々はおうおうにして前提を規定されずに論を進められます。
故に、読者側は分かったような分からないような中途半端な状況に陥ります。
いたいけな、わたくしどもを「権威」を以てして決していたぶらないで下さい。
もし、「安売りバブル」の中にユニクロを含めておられるのでしたら
この方は単純に「合成の誤謬」をおこしておられます。
ほんとに日本の経済状況を経済学者のお立場でご心配されるのでしたら
デフレスパイラル打開策を教科書的な抽象論ではなく
「現場に根ざした具体論」をご展開下さい。
「事件はまさしく『現場』でおこっている。」のですから。
教授のデスクからではファッショナブルな具体論は生まれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする