UNIQLO is functional goods.

昨日、ユニクロはファンクショナル（functional）と話しました。
ユニクロとファストファッション海外御三家
「Ｈ＆Ｍ」「ＺＡＲＡ」「ＦＯＲＥＶＥＲ 21」との大きな違いは
プリティー（pretty）、スイート（sweet）等の「感性（sensibility）」を伴う修飾語
を付与しにくい事なのです。
今までのファション業界において
ファンクショナルは基本的にファッション感度にそぐわない形容詞。
過激に言えば、ファッショナブルではない範疇になってしまいます。
服飾ファッション界の牽引役であった
「夢（DREAM）」
「美（BEAUTY）」
「高貴（NOBLENESS）」
「魅惑（CHARMING）」
「豪華（LUXURIOUS）」
「絢爛（GORGEOUS）」
「繊細（DELICATENESS）」
「大胆（RADICALNESS）」 等々（枚挙に暇がありません。）は
UNIQLOにとってコストカットの対象存在。
しかしながら、ビジネス上では「大胆（RADICALNESS）」さがありました。
今現在、大胆にシューズ（靴）業界も再構築をなさろうとされています。
そう言えば、かなり昔、農業分野に挑戦された事も・・・・・。

ユニクロはファストファッションに非ず

ファストファッションとは「早い」「安い」「カワユイ」の三点セットが代名詞。
ユニクロの現在の立脚点は「早い」「安い」「機能的？」が指示語。
ファストファッションの代表的なブランドは
「Ｈ＆Ｍ」「ＺＡＲＡ」「ＦＯＲＥＶＥＲ 21」が御三家。
スウェーデン・スペイン・アメリカ出身のＳ．Ｐ．Ａ．。
ＳＰＡはspeciality store retailer of private label apparel　の略。
「製造小売業」と訳されています。
辞書直変換すると 　個人（的）な 商標 衣服 の 専門　倉庫　小売商。
要するに、服飾を企画・生産し、（自前の）お店で直接消費者に販売する形態。
日本開闢から、今でもなぜか「舶来物」に弱い日本人。
現在はアルファベット文字変換、省略カタカナ文字を「神」と崇める日本列島人。
これぞ日本伝統文化です？
日本ブランド唯一海外ものと戦いを挑んでいる「UNIQLO」。
UNIQLOと海外ブランド御三家とは
スピーディー・チープまでは一緒ですが、三番目が異なります。
UNIQLOはプリティー・スイート部分がファンクショナルなのです。

経済学者キャリアー 浜矩子さん

昨日、浜矩子さん に触れました。
彼女は繁くマスメディアに顔をお出しですので
ご存じの方が多いと思います。
とっても個性的なご尊顔をなさっておられ、
お召しのお洋服もシンプルでハイクオリティー感
溢れていますので皆様お気づきだと勝手に思っています。
対談お仲間の竹中平蔵氏とは
同じ学舎（一橋大学）出身で切磋琢磨された時代もイーブン。
唯一と言っていい程、
まともな女性エコノミストとして活躍されています。
この業界でのキャリアーウーマンとして、走りの方です。
彼女は今現在、深く潜行中の経済的現象
「デフレーション」
について庶民に分かりやすく表現されています。
昨今は文藝春秋誌上で
「ユニクロ栄えて国滅ぶ　安売り競争は社会を壊す恐るべき罠だ」
「『ユニクロ型デフレ』で日本は沈む　激安合戦が自分のクビを締める」
のタイトルで論を展開されています。
ＷＥＢでも紹介されています。
誌上対論 エコノミスト・浜矩子×作家・林望
ユニクロ悪玉論とデフレの「真犯人」
（AERA 2010年1月4-11日号掲載） 2010年1月8日(金)配信
この中で彼女が述べています様に「ユニクロ」を槍玉に挙げていません？
彼女も商売上手で一人勝ちのユニクロで例証しているのです。
さすが「経済学者」さんです。

ファストファッションはデフレのお蔭？

昨日紹介しました
昨年ファッションニュースランキング
一等賞は
ファストファッション旋風にあおられた日本市場
「早い」「安い」「おしゃれ？」
の売りで昨年のファッション界に旋風が吹き荒れました。
各店舗では皆さん行列の騒ぎです。
この行列もファッションの内に入ります。
なにせ行列が無い店舗はダサイお店という
ファッション幻想が蔓延っているのです。
お店の新規出店日は
行列作りアルバイトさんの格好の稼ぎ時。
どんどん出店して頂き
時間が有り余っている若者職場にして頂きたい
と思う次第なのです。
「ハローワーク」なんて、さようなら。
一昔前、
竹中平蔵氏（株式会社パソナ 特別顧問）と対置した
浜矩子さん（同志社大学大学院教授）は
ファストファッション旋風を嘆いていますが
全くご心配には及びません。
ファストファッションにそろそろ飽きが来る
ファッショナブルな方々が必ず出現いたします。
それがファッション界の真骨頂。

2009年ファッションニュースランキング

「松」が今日で取れる日なので
取り急ぎ
2009年度のファッションニュースランキング
をお示ししておきます。
出典は「WWD FOR JYAPAN」2009/12/21版
燦然と輝く
１位　ファストファッション旋風にあおられた日本市場
２位　百貨店＆アパレル不況が深刻化
３位　デザイナー・ブランドの破綻・休止
以上がベスト３で紹介されています。
2009年度の総決算ですので完璧な事実認識になります。
明日からはお正月気分を払拭し、
「感じたまま」を
そこわかとなく発信し続けますので
どうぞ宜しく。

西武池袋本店久方ぶりの快挙

昨日は新宿伊勢丹を紹介しましたので
本日は西武池袋本店の件。
何と13ヶ月ぶりに前年同月度売上高が増収したとの事。
ファッション感度は別として、
このデフレの世の中、売上高増はとても結構な事です。
2009年12月の数字ですので、
2008年12月の売上高を上回った事になります。
2010年01月の動向に注目しています。
銀座・東京・赤坂・原宿で展開する外資系専門店に
圧倒的に押されているデパートの健闘を祈ります。

新宿伊勢丹からの発信

2010年新春、新宿伊勢丹からの発信
Web上で
「そう、ほしかったのは、こんな未来。」
政府の子供手当支給を先取り。
ママがかわゆいお嬢さんを抱きかかえているショット。
背景は背の高いお花畑で春・春・春を満載。
白～黄～緑のカラーバリエーション。
も一つ、店頭ウィンドウデコレーションは
美人浮世絵と服のコラボレーション。
「故きを温ね、新しきを知る。」
基本に忠実なセッティング。
今週、新宿三丁目で散歩はいかが。

デフレファッション強し

今年の「繊研新聞」のＴＯＰを踊ったフレイズ

１　「もっと顧客とつながる」
２　「デフレに負けるな　改革の好機に」

まさにデフレ不況時代のお言葉。
１はまだしも、２ときたら典型的なお決まり文句。
ファッションは常に変化する事が必定ですし、
その変化によってこの業界は生息している訳です。
常に変容するファッションについて行けない方々は
お止めになりますし、
その跡地には必ずファッショナブルなもの・方が
次から次へと生まれ出でて下さいます。
故に、このＴＯＰ見出しは
もう暫しの間、
デフレファッションが謳歌すると物語っているのです。

デパートの昨年売上高７兆円を切る（年間）

お正月のニュースで福袋販売の絵をオンエアーする際のコメント
「デパートの昨年売上高７兆円を切る（年間）」。
どちらを主に報道したいのか疑ってしまいます。
巣ごもりファッション時代なのですから当然のこと。
１０万相当？のものを１万円で販売する事が福袋販売ですが、
デパート側はそのコマセで正価のものをお買いあげ頂くのが目的。
デフレファッション時代のお客様は、福袋をＧＥＴしたら、
「即」、お家に帰ってしまうのです。

FOREVER21が福袋

今年の掟破りはＦＯＲＥＶＥＲ２１と小倉井筒屋。
正月「元旦」は基本的に移動手段業界等を除き「お休み」。
小売業界では大手スーパーチェーンストアーが「食料供給」名目で
既に１月１日に営業開始をしていますので驚く事はないのです。
掟・規則を破る事がアドバンスドファッション。
ＦＯＲＥＶＥＲ２１（アメリカ文化）と福袋（日本文化）のコラボが
なにやらオシャレ。
小倉井筒屋はデパート幻想崩しのハシりになるのかも。
これがデフレファッションの経済的側面。