CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-035「マザーズ」(デンマーク・スウェーデン)

2022年02月07日 00時15分28秒 | デンマーク映画
これが間違いよ
 シングルマザーのエレナは、ルイスとカスパー夫妻の家で住み込み家政婦として働くことに。
 夫妻は資産家だが自給自足の生活を目指しており、家には電気も水道も通っていない。幼い息子を実家に預けて出稼ぎに来ているエレナにとって、そんな夫妻の生活スタイルは恵まれた者の道楽のように思えたが、彼らの人柄に触れるうち、家族のように打ち解けていく。
 ある日、エレナはルイスから代理出産を懇願される。息子と一緒に暮らせるアパートを用意すると言われ、同情心もあり引き受けるエレナだったが、妊娠直後から身体に異変が起こりはじめる。(「作品資料」より)


 湖畔の邸宅に住むルイスとカスパー夫妻の下で、住み込みの家政婦として働くこととなったシングルマザーのエレナ。

 夫妻、特に妻のルイスと接するうちに打ち解けていったエレナは、ルイスから代理出産を頼まれ、引き受けることにする。

 無事妊娠するエレナであるが、その直後から体に異変が起き始め、やがて彼女の体を痛めつけ始める。

 果たしてエレナが宿した赤ん坊が、彼女の体を痛めつけているのか。

 エレナが痛みに苦しみ、更に食べ物を欲し、貪るように食す。
 家で飼っている鶏を生きたまま食べたようでもある。

 赤ちゃんは体の中にいるので、果たして赤ちゃんが本当に原因なのかは判りづらいが、エレナは確かに何かに痛めつけられ、衰弱していっている。

 ルイスはそんなエレナを気遣うが、赤ん坊のことの方を心配している様子で、その誕生を心待ちにしている。

 エレナの体がもつのか気になるところであったが、とうとう悲劇が起こる。

 しかし、物語はこの悲劇が結末ではなく、その後は夫のカスパーが攻撃されていく。

 エレナは悶え苦しむが、腹を裂いて出てくるというスプラッタな展開にはならず、全体的には電気も水道もない、湖畔の静かな邸宅が舞台ということもあってか、緩やかに、徐々にエレナが苦しめられる姿が映し出される。

 いったい何が起こるのか気になるところもあり、静かな展開ながらも惹き込まれるところのあるホラーであった。

/5

監督:アリ・アッバシ
出演:エレン・ドリト・ピーターセン、コスミナ・ストラタン
   ピーター・クリストファーソン、ビョルン・アンドレセン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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