紀州・有田で田舎暮らし

思いつくままに野菜や果実や漬物を作ったり、時には青春する心を求めてさ迷ったり、気ままに田舎暮らしを楽しんでいます。

イタチとバッタリ

2021年04月04日 | 家庭園芸&直売所

朝から雨だと思っていたが、まだ降ってはいなかったので、南高梅の実のつき具合を見回っている時だった。

視野に動くものが入ったので、何気なくみたら、こちらに向かってくる動物だった。

しばらく静観していると、立っている自分に3~4メートルのところまで近づいてきて、やっと気づいてくれた。立ち止まり、自分をじっと凝視し始めた。

・・・・・・・

気づいたら逃げると思っていただけに、一瞬、自分の方がたじろいだ。

瞬時にいろんなことが脳裏をよぎった。

「顔や形からすると、イタチに間違いない」

「イタチって狂暴だったかなあ?」

「人をみたら逃げるはず。でも、対峙したままで逃げようともしない」

「大声を出したら逃げるかもしれない。でも、万一、飛び掛かってきたらどうしよう?」

「目をそらしたらアカン」

「自分は素手。棒を探している余裕はない」

「万一、飛び掛かってきたら、足でキックするしかない・・・」

その間、奴は警戒するかのように「キッキッ」という鳴き声を何度も発し始めた。自分は無言で凝視していた。

しばらく睨み合いが続いた後、奴は「キッキッ」と鳴きながら、方向を変え用水路に向かって悠然と歩き出した。

その間に、畑にあった鉄パイプをつかみ追い立てると、足早に用水路に消えて行った。

「ホッ」とした。

スマホを持っていなかったので、奴の姿は映せなかった。でも、持っていたとしても、とても映している余裕はなかった。

<2018/6撮影 アライグマ捕獲器に入ったイタチ>

対峙したイタチの後ろ姿は、もっと丸々と太っていて大きかった。

初めての体験だった。