孫たちとその友達から、「おじいちゃん、ブランコ作って」と頼まれた。
「ブランコ? おじいちゃん そんなん 作ったことない」
それでも、「作って! 作って!」と何度も言われ・・・
「すぐに、できるかどうかはわからんけど、かまへん?」と聞いた。
「かまへん かまへん ヤッター!」と、大喜び。
・・・・・・・
作ってみるとは言ったものの、今日中に作れるのかどうか、全く見通せなかった。
吊るせそうな庭木を探した。ツツジなど踏みつけられない場所を塀際にみつけた。
頭の中で、ブランコのおおまかな設計図をアレコレ考えながら描いてみた。どんな出来具合になるかわからんままに、「エイヤッ」と取り掛かった。
倉庫に行って手頃な板やロープなどを探し、板やロープの寸法を測って切断した。
座る板にかけるロープがずれないようにと、板に4カ所の切れ込みを入れるのに手こずった。汗だくになって作業すること約1時間余り。何とか簡易なブランコができた。
自分で試しに乗ってみたら、意外とブランコらしかった。
部屋で遊んでいた孫達に、「できたでー!」と声をかけると、三人が飛び出てきた。
皆が、順番に乗っていた。「これ 最高やん!」 「楽しい!」の声。
不細工なブランコなのに、これほど喜んでくれるとは・・・
・・・・・・・
夕方、孫たちが「お礼の手紙」と「折り紙で作った剣」を部屋に持ってきてくれた。
まさか、わざわざ、「ブランコ」のお礼に来てくれるとは・・・
嬉しかった。
・・・・・・・
作ったことのない遊び道具だったので、うまく作れるかどうか不安だったが、何とか作れて、しかも気に入ってもらえてよかった。
これからも、孫に頼まれごとをされたら、自分でできることは何でもさせてもらおうと思っている。