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115歳の糸岡さん、国内最高齢に 長寿の秘密はカルピス?

2024年01月04日 23時03分26秒 | 社会のことなど
115歳の糸岡さん、国内最高齢に 長寿の秘密はカルピス?


12/19/2023

国内最高齢になった兵庫県芦屋市の糸岡富子さん(左)。115歳の誕生日を、国内最年少市長の高島崚輔・芦屋市長が祝った=芦屋市提供
© 朝日新聞社
 兵庫県芦屋市に住む115歳の糸岡富子さんが今月、国内最高齢となった。現在インフルエンザで闘病中だが、快方に向かっているという。市は体調が戻り次第、お祝いの催しを検討するとしている。


 市によると、糸岡さんは1908(明治41)年5月、大阪市で生まれた。3人きょうだいの長女。学生時代はバレーボール部に所属していた。子ども4人、孫5人。好物は乳酸菌飲料「カルピス」とバナナ。100歳を超えるまで寺社参りが趣味だった。現在市内の特別養護老人ホームで暮らす。


 12日、116歳で国内最高齢だった大阪府柏原市の巽フサさんが死去したため、糸岡さんが最高齢となった。(真常法彦)

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スクルージ>クリスマス・キャロル の主人公 Scrooge: 『けち、守銭奴』の一般名詞です

2024年01月04日 22時03分10秒 | 文化と芸能

スクルージ>クリスマス・キャロル (小説)の登場人物・主人公(エベネーザ・スクルージ)


クリスマス・キャロル



主人公・スクルージは人嫌いのけちで意地悪な金貸しの老人だが、どこか滑稽で、愛嬌がある。クリスマスイブの晩、亡くなったかつての親友・マーレイの亡霊とクリスマスの精霊たちが現れた。

彼らはスクルージを過去、現在、未来の旅へと連れていく。泣いたり笑ったり感動したり、スクルージは一夜の夢の中でその心根と運命を変えていく。

ミュージカル
『スクルージ ~クリスマス・キャロル~


scrooge

名詞
伊勢屋 守銭奴 けちんぼ
a selfish person who is unwilling to give or spend.
与えたり使ったりしたがらない利己的な人。



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強制捜査の夜もパーティー開催…絶対に「政治資金パーティーをやめない」自民党議員たちの“言い分”とは

2024年01月04日 20時03分10秒 | 政治のこと
強制捜査の夜もパーティー開催…絶対に「政治資金パーティーをやめない」自民党議員たちの“言い分”とは(AERA dot.) - Yahoo!ニュース 




強制捜査の夜もパーティー開催…絶対に「政治資金パーティーをやめない」自民党議員たちの“言い分”とは
12/26(火) 7:02配信


「総理がおっしゃったのは、あくまでも派閥のパーティーは当面見合わせるということだと聞いています。(三原は)無派閥ですし、議員個人のパーティーに関しては、通常通りに開催されている方も大勢いらっしゃいます。

 政治家のパーティーによく顔を出すという後援会関係者はこう話す。「岸田首相の意向を無視してまでパーティーを強行するのは、やっぱりうまみがあるからですよ。そう簡単にはやめられないでしょう」


AERA dot.
12月15日に行われた江島潔氏の政治資金パーティーの様子(スタート前)。画像の一部を加工しています


 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる疑惑を受け、岸田文雄首相は派閥によるパーティーや忘年会や新年会を当面自粛する方針を打ち出した。8日の衆院予算委員会では「国民の政治に対する信頼が揺らぎ、自民党全体にも厳しい目が注がれている」(岸田首相)と危機感をあらわにした。だが、政治家のパーティーをめぐってこれだけ国民の厳しい視線が注がれる中でも、いまだに自民党議員のパーティーは頻繁に行われている。この時期にあえて政治資金パーティーを開く理由は何か。議員の事務所を直撃した。


【写真】強制捜査の夜にパーティーを開いた女性議員はこちら


*  *  *


 派閥の“裏金問題”が世間を騒がせている最中の12月15日、東京・千代田区のホテルで政治資金パーティーを開いていたのは、安倍派の江島潔参院議員。出席した40代の有権者は「お客さんは例年より少なかったですね。ざっと見たところ,150人から200人くらいだったかな」と振り返る。


 江島氏は、安倍晋三元首相の地盤だった山口県下関市の市長を4期務め、いわば安倍氏の“弟分”のような存在。2013年4月の参院選で初当選して以来、現在までに3選を果たしている中堅議員だ。


「下関市長を辞めて、倉敷芸術科学大学の客員教授をやっていたところ、安倍元首相から声がかかって立候補したそうです」(同)


 パーティーは立食のビュッフェ形式で、宴会場の中央には豪勢な料理が並んでいたという。


「下関にちなみ、ふぐ料理が出ていました。しかし、出席者が少なかったためか、料理は余ってました。パーティーには江島議員本人も出席していましたよ」(同)


■三原じゅん子氏は強制捜査の夜に開催


 江島事務所に岸田首相がパーティー自粛を呼びかけている中で開催した理由を聞くと、秘書からこう回答があった。


「岸田首相は派閥のパーティーに関しての自粛をおっしゃったのであって、個別の議員のパーティーには、特に言及してなかったはずです」


 問題になっている安倍派のキックバックについて、江島氏の関与はなかったのかを聞くと、「事件として捜査されているので、捜査が終わった段階で(コメントする)といういことになるかと思います」(同秘書)


 12月19日には、東京地検特捜部が安倍派、二階派の事務所に強制捜査に入った。それにもかかわらず、当日夜に千代田区のホテルで政治資金パーティーを開催したのは、三原じゅん子参院議員。出席者は「金屏風の前で三原議員があいさつをしていました」と語る。


 三原事務所に事実確認をすると、秘書が答えた。


──12月19日、当日朝に安倍派、二階派に強制捜査が入ったが、その夜にパーティーを開催するというのはどういう判断だったのか。


「通常通り、粛々と開催させていただきました。(強制捜査とは)関係のないことですし、われわれは別に安倍派でも二階派でもないわけですから」


──岸田首相は今月初めに「パーティー自粛」の方針を出している。


「総理がおっしゃったのは、あくまでも派閥のパーティーは当面見合わせるということだと聞いています。(三原は)無派閥ですし、議員個人のパーティーに関しては、通常通りに開催されている方も大勢いらっしゃいます。もちろん、中止や延期をなさった方がいらっしゃることも存じあげています」

■パーティーは「中止」となったはずだが…


 翌20日には、北村経夫参院議員のパーティーが千代田区のホテルで開かれる予定だったが、前日に“中止”を決めたという。


 ただし、当日は会場も開いており、料理も用意されていた。中止を知らずにパーティーに参加した客もいた。


「中止したとは知りませんでした。受け付けの女性もいたので、普通にパーティー券を渡して、会場に入りました。そのときも、『中止』などとは説明されませんでした。客は40人くらいしかいなかったので、えらく人が少ないなとは思いましたが。知り合いの客がいたので、『北村先生は来ないんですか』と聞いたら、『本人は来ないんだよ』と言っていた。フルート奏者が演奏していたのを聴いて、あとは料理を食べて帰るだけでした」(会場に行った客)


 会場には、高価そうな生ハムなどの料理が並んでいたが「料理は残っていた」(客)という。北村事務所に経緯を聞くと、秘書はこう答えた。


「こんなご時世で、パーティーは開けないので中止、または延期させていただきました。開催の前日から、ご案内をした方々全員に『申し訳ございません』とおわびとお知らせをしています」


――だが、当日は知らずにパーティー会場へ行った客もいる。


「周知しきれず、間違っていらっしゃる方がいたかもしれません。そうした方々に失礼になってはいけないので、説明をさせていただく要員として、スタッフを1人受け付けに待機させました」


■宮城野親方が乾杯の音頭


――フルート奏者がいて、料理が並んでいたのはなぜか。


「もともと、北村のパーティーでは、芸術家の方がご自身の作品を展示したり、楽器を演奏したりする予定でした。私どもが芸術家の方々に中止をお知らせしたところ、ご自身の知人の方もお呼びしているとのことで、『今回は芸術祭として、私たちの主催という形で引き取らせてもらえないか』という相談があったんです。ウチは主催できませんが、芸術家の皆さんがそういう趣旨で開催されることであれば引き取ってください、という流れになったのです」


 つまり、本来は北村氏の政治資金パーティーだったものが、急きょ、芸術家たちの芸術祭として開催されたのだという。


 では、販売したパーティー券の収入はどう処理するのか。


「私どもの主催ではなくなったので、お金は皆さんにお返しします。なかには、次回以降の北村の後援会の会費などにあててくださいと申し出てくださる方もいます。今はその(経理の)処理をしているところです」


 強制捜査を受けた二階派議員もパーティーを開いた。11日には、二階派の武田良太事務総長が都内で政治資金パーティーを開き、1000人規模の集客力を見せつけた。


「鈴木宗男参院議員や世界各国の大使の人も来ていました。会場には1000人くらい集まっていて、乾杯の音頭を取ったのは、司会が『武田先生が公私にわたり親交のある方』と紹介した大相撲の宮城野親方でした」(参加者)


 武田氏は「パーティーは政治家にとって重要な政治活動の一つ」とパーティーの必要性を述べたという。


■「やっぱりうまみがある」


 政治家のパーティーによく顔を出すという後援会関係者はこう話す。


「岸田首相の意向を無視してまでパーティーを強行するのは、やっぱりうまみがあるからですよ。そう簡単にはやめられないでしょう」



 パーティーによる政治資金集めがこれだけ疑惑の目で見られている中でも、個人でパーティーを開かずにはいられない自民党議員たち。問題の“根”は相当深そうだ。


(AERA dot.編集部・上田耕司)




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餅による窒息死のリスクが高い地域は

2024年01月04日 13時03分44秒 | 食のこと
餅による窒息死のリスクが高い地域は(倉原優) - エキスパート - Yahoo!ニュース 




餅による窒息死のリスクが高い地域は(倉原優) - エキスパート - Yahoo!ニュース 


餅による窒息死のリスクが高い地域は


倉原優呼吸器内科医
12/30(土) 8:15
(写真:アフロ)
餅(もち)の窒息を起こして救急搬送される事例は毎日のようにどこかで起こっています。日本は次第に高齢化社会となりつつあり、飲み込む能力が低下していることを自覚していない人が増えています。そのため、正月に窒息で救急搬送される高齢者はなかなか後を絶ちません。


一番危ない日は「元旦」
人口動態調査死亡票を用いた研究において、1月のうち元旦、2日、3日の「三が日」に窒息による死亡が集中していることが報告されています(図1)。一番左のグラフは、縦軸ではなく、これがグラフの値そのものです。ほかの暦日と比べると圧倒的に多いことが分かります。


図1.食物の誤嚥による窒息死(参考資料1より引用)
現場レベルにおいても、たとえば大阪府の窒息による心肺停止を調べた研究によると、これも1月に搬送例が集中していることが分かりました。特に餅によるものが多いとされており、1月の元旦、2日、3日の「三が日」に搬送例が集中しています。これもやはり、元旦が最も多いです(図2)。


図2.餅の窒息による救急搬送例(参考資料2より引用)
餅による窒息死のリスクが高いのは東北地方
餅の消費量が多い都道府県で、救急搬送の時間がかかってしまう過疎地では注意が必要です。


たとえば、窒息による標準化死亡比は新潟県が最も高いとされています(最低は京都府)。新潟県の1世帯当たりの餅の消費量は全国8位で、救急搬送までの時間は全国ワースト7位であり、これらの組み合わせによって餅による窒息死のリスクが高いとされています(1)。地図を見ても、東北地方のリスクが高いことが分かります(図3)。


図3.都道府県別の窒息の標準化死亡比(参考資料1をもとに筆者作成)
餅が窒息したらどうすればよい?
餅が詰まって窒息した場合、救急車を呼ぶことが重要です。通常の窒息と違って、なかなか詰まったものが取れにくいので、救急車をすぐに呼ぶ必要があります。


応急処置としては、背中を叩いて吐き出させる背部叩打法がもっとも簡単ですが、餅はネバネバしているのでなかなか排出は結構難しいです(図4)。その他、腹部突き上げ法などもよく行われますが、これも相手が餅だとなかなか取れません。


図4.窒息の応急処置(イラスト・説明は政府広報オンラインの参考資料3、4より一部使用)
そのため、上記の応急処置が無効なら、心肺蘇生を開始しましょう。訓練を受けていない人やよく分からない人は、救急隊到着まで胸骨圧迫をできるだけ続けることが重要です。


餅は細かく切ろう
多くの餅は大きいので、細かく切るなどの工夫をすることで窒息リスクを減らすことができます。事前にお茶や汁物でのどを潤しておいて、餅が引っかからないようにしておきます。また、高齢者は餅に限らず誤嚥が多いので、しっかり噛んで飲み込むことが重要です(図5)。


図5.餅の窒息を予防する工夫(DALL-E 3 にて筆者作成)
まとめ
餅の窒息事故は、医療機関が手薄な正月の「三が日」に集中します。小さな子どもや高齢者は窒息のリスクが高いので、特に救急搬送に時間がかかる地域にお住まいの方は注意してください。餅を食べる場合、高齢者の場合は、餅を小さく切るなどの工夫をするとよいでしょう。


(参考)


(1) Taniguchi Y, et al. J Epidemiol. 2021 May 5;31(5):356-360.


(2) Kiyohara K, et al. J Epidemiol. 2018 Feb 05;28(2);67-74.


(3) 政府広報オンライン. 「えっ?そんな小さいもので?」子供の窒息事故を防ぐ!(URL:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201809/2.html)


(4) 餅による窒息に要注意!喉に詰まったときの応急手当は?(URL:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202212/2.html)



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羽田事故、世界を驚かせた「奇跡」の裏側...JAL幹部が明かす CAが迫られた「判断」

2024年01月04日 09時03分57秒 | 事件と事故

羽田事故、世界を驚かせた「奇跡」の裏側...JAL幹部が明かす CAが迫られた「判断」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース 


羽田事故、世界を驚かせた「奇跡」の裏側...JAL幹部が明かす CAが迫られた「判断」
1/3(水) 22:53配信


J-CASTニュース
羽田空港で炎上する日本航空(JAL)の機体。乗客乗員379人は全員が脱出した(写真:ロイター/アフロ)


 羽田空港C滑走路で2024年1月2日に起きた日本航空(JAL)機と海保機の衝突事故では、海保機に乗っていた6人中5人が死亡する一方で、JAL機は乗客乗員379人の全員が脱出に成功した。


【動画】脱出直後の様子


 国外でもこの事故への注目度は高く、この脱出劇を「奇跡」だと評価する報道が相次いだ。識者が多く指摘していたのが、大きく(1)客室乗務員(CA)の訓練(2)乗客が荷物を持ち出そうとせずに速やかな脱出に協力した、という点だ。JALが1月3日夜に開いた記者会見でも、こういった点が奏功したとの見方が示された。


■「滑走路に接地後、突然の衝撃があった」


 事故が起きたエアバスA350-900型機は、左側前方からL1~L4、右側前方からR1~R4の8つのドアがある。そのうち前方のL1とR1、後方のL4の計3つのドアを使って脱出した。残りの5つのドアは、外に火災が見えるなどの「外的要因」で使わないことを判断した、としている。負傷者は15人。内訳は打撲1人、捻挫1人、体調不良によるクリニック受診13人だった。


 事故が起きたのは17時47分で、機長が全員の脱出を確認して地上に降りたのが18時5分だ。この間のパイロットとCAの行動について3日夜、堤正行・安全推進本部長が説明した。ただ、具体的な時系列は現時点では明らかになっていない。


 説明によると、パイロットは会社の聞き取りに対して「滑走路に接地後、突然の衝撃があった。衝撃後、滑走路右側にそれて停止する事態になった」などと説明。機体が止まった時点では火災の発生に気付いていなかったが、CAからの報告で把握したという。エンジンを止めた後、操縦室から客室に出た時点では脱出が始まっていた。客室を見回ったところ、残っている乗客が何人かいたため、前方に移動をうながし、乗客がいなくなったことを確認した上で、CAといっしょにL4から脱出した。


 本来ならば、脱出は機長がコックピットからインターホンや機内放送を使って指示するが、事故時点で使えない状態になっていた。それに加えて操縦室のドアが「何らかの理由」で開いていたため、CAは口頭で脱出の指示を受けた。



本来なら機長の指示必要だが...CA判断でドア開ける
 後方のCAは、さらに踏み込んだ判断を迫られた。堤氏によると、「前方からの(脱出)指示を待っていたが、ないということだった。着陸の際に機内に煙が入り始めて、かなり濃い煙が充満してきたということだ。外を窓越しに見たところ、オレンジ色のものが見えたので、火だと認識した」。右側後方のR4は「火が見えたため開けられない」として、他のドアに誘導。左側後方のL4は「火災がなく、脱出シュートを展開する余裕もあった」ため、ドアを開けた。本来ならば機長の指示が必要だが、インターホンが使えないため、「最終的に脱出指示を自分で判断してお客様を外にご案内した」という。


 ただ、こういった手順は事前に決まっており、その手順を訓練してきた成果が出たとみている。さらに、パニックを抑えながら、どのドアを開けるべきか適切に判断できたと評価している。


「非常事態に関してもしっかりと訓練を受けており、その中のプログラムで、コックピットと連絡がつかない場合、どう判断するかということも、もちろん盛り込んである。そういった訓練を通して、日々ケーススタディーをしながら備えてきた成果が出たと評価している」(堤氏)


「不用意にドアを開ける事がないようにということも含めて、まずパニックコントロール。それから外部、被害状況確認。それから、開けていいドア、開けてはいけないドアの判断...こういうステップを踏んだことによって、危険な状況に陥るであろうドアを開くことなく、安全なドアから脱出できたことが大きい」(同)


 乗客が荷物を持ち出そうとしなかったことも奏功した。青木紀将・総務本部長は


「今回、その徹底がお客様の協力もあって、なされた。これが迅速な脱出につながったと評価している」


と話した。


「荷物を置いて飛行機を降りるという基本的な規律による、奇跡の脱出だ」
  JALの事故対応をめぐっては、事故直後から「奇跡」だと評価する声が海外から相次いだ。シンガポールのニュース専門チャンネル、チャンネル・ニュース・アジア(CNA)では、航空専門サイト編集長のジェフリー・トーマス氏が


「私が言えるのは、彼ら(乗客)が暗黙のうちに指示に従い、手荷物を持ち出そうとせず、ただ立ち上がって可能な限り速く降りたという事実だけだ」


と指摘した上で、「90秒ルール」の存在に言及。90秒ルールとは、米連邦航空局(FAA)が定めた商用機(旅客機・貨物機)の安全基準のひとつで、機内の全非常用脱出口の半分以下を使って、事故発生から90秒以内に乗客乗員全員が脱出できる構造にすることを求めている。


 今回のJAL機では、ドアを3つしか使わなかった点について


「これは驚くべき脱出であり、奇跡的な脱出だ。荷物を置いて飛行機を降りるという基本的な規律による、奇跡の脱出だ」


などと指摘した。


 ロイター通信は、航空コンサルタント会社の航空安全担当役員、ポール・ヘイズ氏の見解を紹介。ヘイズ氏は、乗客は脱出時に手荷物を持っていなかったようだとした上で、


「CAが良い仕事をしたに違いない。全員が降りられたのは奇跡だ」


 とした。


 英BBCでは航空アナリストのアレックス・マケラス氏が、脱出成功は「特殊な部類」だとして、「教科書通りの避難」が行われたと指摘した。


「CAは炎に囲まれていない安全なドアを見つけ、教科書通りの避難を開始することができた。すべてのドアが開いたわけではなく、すべての避難スライドが展開されたわけでもなかったのは、そのためだ。素早く効率的な避難を始めるために、どのドアを開けるべきか、適切な判断をしている」


 一方で、「そうでないこともある」と指摘。恐怖を感じた乗客が避難を遅らせることもあるためだ。いわく「本能的にパスポートやバッグを荷物置き場から取り出そうとすることもあり、そのすべてが避難の成功に影響する」。こういった事情を踏まえても「教科書通りの避難」だったとした。


(J-CASTニュース編集部 工藤博司)


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