こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

There is no rain that does not stop.

2024年05月13日 | ウクライナ侵攻
大嵐。
ベランダに出していた観葉植物と紫陽花が倒されていたが、観葉植物(プルメリアとゴムの木)は起こしてもまた倒れてしまうだろうからそのままにしておいた。
雨は1日降って、明日には天候は回復するそうだ。
止まない雨はない。

ウクライナではロシアが攻勢を強めているというし、ガザでは100万人が身を寄せている南部の都市へ、イスラエル軍が攻撃を準備しているという。
日本人のほとんどはそれぞれの地域の、地政学的、民族的、宗教的問題についてあれこれ言う立場にはなく、ただただ毎朝毎晩多くの人が殺されているという事実を突きつけられている。

平和を享受する一方で、国内の状況はぐだぐだだ。
自民党政治家主導の倫理観の消失が蔓延しているとしか思えないような事件・犯罪が連日報道され、毎日誰かがどこかで殺され、騙されている。
それにしてもこの期に及んで、政治と金の問題で、なぜ自民党は野党案に合意しないのだろう。
国民が舐められているとしか言いようがないし、政治家という職業を貶めているとも言える。
使徒が不明だったら裏社会に金が渡っている可能性だってある。

日本の一般民衆がダメなのではなく、その日本人を引っ張ってゆく立場にあるリーダーたちがダメなのだということをしっかり認識しておく必要がある。
政治家の汚職はあって当たり前、だからこそそれを防ぐ二重三重の対策を立てておく必要があるのだが、それをしようとしない。
そんなんだから、政治に失望し、投票率も低く、政治家はやりたい放題となる。
そんな気がして、とても残念だ。
悪い事はしない

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戦争が終わらないままに2年

2024年02月24日 | ウクライナ侵攻
真冬の寒さが続いている。
ウクライナへのロシアの侵攻から2年、かの地の寒さは日本どころではない。

あの日のエントリーで、私はプーチン大統領によるウクライナの陵辱であること、中国が何もしないことへの失望、そして民主主義国家群による経済制裁の必要性などを書いた。
これまでに、ウクライナのみならず、ロシアでも数多くの人の命が失われているが平和への進展はない。
夜、ウクライナの人が身を寄せている施設の近くを車で走っていたら、それらしき人が表に立っていた。
節目の日に何を思っているのだろうか、その立ち姿から気持ちはうかがいしれなかったが、自分がその立場にあったとしたらと考えるといたたまれない気持ちになる。
プーチンは一体いいつまで戦争を続ける気なのだろう。
早くやめてくれないか。
ウクライナ7万人・ロシア35万人

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地獄を生み出すのは他ならぬ人間

2023年06月09日 | ウクライナ侵攻
梅雨入りと同時にいきなりの大雨。
午後には止むというが、朝からダイヤが乱れて苦労した。

大雨、津波、洪水、人類の歴史は発展とともに水害対策にあったともいえる。
水がなくては人は生きていけず、人は水によって運命を左右される。

ウクライナのダム破壊とこれに伴う映像は前代未聞の恐ろしさであり、ニュースを正視できないでいる。
ロシア軍が敷設したという地雷があたりに流されてばら撒かれてしまって、極めて危険な状態にあるという。
空前絶後とも言えそうな水責め地獄を目の当たりにして、人類こそがこうした地獄を生み出す悪魔そのものだと思わされてしまう。
ウクライナの攻勢が始まったのと時を同じくしてのダム破壊、どちらに利があるのか私なりに考えているが、報道ではどちらかは今のところ不明。
遠い将来、歴史が明らかにしてくれるだろうか。

そもそもこの地上には始めから地獄などなかった。
そこに出現した人類が地上の支配者かのように振る舞うようになり、やがて地獄を生み出した。
神様がいるとしたら、人間同士の諍いや殺し合いなど織り込み済みかもしれないが、いつ自分たちがこのような場に居合わせてしまうかと思うと、空恐ろしくなる。
もうやめてくれ

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ものは言いよう、大義のすり替え・・・ウクライナ侵攻から1年

2023年02月24日 | ウクライナ侵攻
なかなか暖かくならないし、今夜は雨の予報。
こうしているうちに本格的な春がやってくるのを待っているというのはわかるのだが、せっかちなものだからそれが待ち遠しい。
昨日のような陽気だと、とっくりのセーターが暑く感じられるようになったし、来週からはコートは不要になりそうだ。
もうすぐ3月。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1年。
去年の2月25日のエントリーに私は、
昨日、ロシアがウクライナに侵攻した。単なる独裁者に堕してしまったプーチン大統領は、大義すらないまま一つの独立国家を衆人環視の中で凌辱している。先の大戦後、何とか維持してきた世界秩序を覆す暴挙であり、さすがの中国もいまのところ静観の構え。食料、エネルギー供給の点で苦しくなるだろうが、世界中の民主主義国家群は、徹底した経済制裁を科していかなくてはなるまい。
この思いは1年経ってもまったく変わらないし、今日もまた同じことを書く。
そして変わったのはプーチン大統領の言い方だ。
先日の年次教書演説でプーチン大統領は、この戦争は西側によって仕掛けられたものだと述べた。
ロシアが解放を目指すウクライナの東部地域になぜ親ロシア派住民が多いのか、なぜキーウを攻める必要があったのか、ウクライナのどこにネオナチがいるのか、背景にある歴史的経緯、戦略、そういったことについてここで考察するつもりない。
事実として、特別軍事作戦などという、ろくな大義のないまま始めた戦争により、多くの命が失われているというのに、いまさらのように全く違う理由をつけることで大義をすり替え、戦争を継続し、その終わりはますます見えなくなってきている。

人間というのは大なり小なり自分を正当化しながら生きている。
それを表に出すことができるか否かというのには個人差があるだろうが、どんな人もそうしなくては生きていけない

私の周りにも、都合よく解釈をコロコロ変える人がたくさんいる。
いや、たくさんどころか私を含めて全ての人がそれぞれの解釈を持って生きている。
だから、多くの人はまともに生きているにも関わらず、常に諍い、争いが生じる。

人間は言葉をあたえてもらった。
言葉のせいで、物事へのいろいろな考え方が生まれてしまうものの、言葉を使うことで、互いの考え方を示し合うことができる。
話し合うことをせず、殺し合うこと、傷つけ合うことは最たる愚行であって、人間であることの否定であると私は思う。
こんな残念な時代がやってくるとは思っていなかったが、今この地球上でそんなことが起こっている、そのことをいま一度真摯に受け止めどうしたら争いのない世界を取り戻すことができるのかを考えたい。
話してもわからないのか

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死者が戦争の意味を語ることはない

2023年02月06日 | ウクライナ侵攻
昨日に引き続き今日も寒い。
底冷え、というか地面から、そして家そのものが冷えている。
昨日程度の少々の日の光では気温は上がらないところまで寒くなっているということだろう。
酷寒の中、ウクライナで電力不足に苦しんでいる方達の艱難辛苦を思うとやりきれない気持ちになる。
ロシアが攻め込んでから、もうすぐ1年になるというが、大規模侵攻などせず、どうか早く戦争が終わらせてくれることを望む。

戦争というものがいかに無意味なものかは誰もが容易に理解できるのに、そのことがわからずに始めてしまう。
攻め込んでいる国の人が苦しんでいるのはもとより、攻めている自国の兵士の命も失っているというのは客観的に見たらきわめて矛盾している。
そして、戦争では相手の人数を殺すことによって減らすということのみならず、死という恐怖感を相手に植え付けることのも行われる。
いつ爆弾が落ちてくるか、どこに爆弾が落とされるか、そんな恐怖を感じながら送る日常の愚かさ、馬鹿馬鹿しさこそが戦争であるのに、なぜそれを終わらせることができないのだろう。

なんのための戦争か、戦っている当事者はその意味を知っていたのだろうか。
なんのために命令され、なんのために殺し合い、なんのために殺されるのか。

そう、死者が戦争の意味を語ることはないのだ。

生まれてきたことに意味があったとしたら、戦争で死ぬことに意味があったのだろうか。
価値観の違いこそあれ、人はみな、幸せになるために生きている。
その幸せを得るための方法が戦争であることはない。
人に殺し合いをさせることに戦争の意義を見出す為政者はいるかもしれないが、殺し合いをやらされた人に、その意義はわからないだろう。

人間は戦争という愚かな行為を、ずっと昔から繰り返してきた。
反省をいくら繰り返しても、戦争を繰り返す。
いつまでこんなことが続くのか、答えを知っている人はいるだろうか。
残酷であることが許容できる

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自分だったら応召するか逃げ出すか

2022年09月29日 | ウクライナ侵攻
台風18号の影響か、今日は曇り気味だが、残暑はまだ続くようで、半袖で出勤した。
白いズボンに、オレンジのポロシャツを着て青のジャケットを羽織ったらこれではロシアカラーだと、ジャケットはグレーにした。
このことを妻に話したら一笑に付されたが、私としてはロシアに与しているようでなんとなく嫌だ。
だが、ウクライナへの侵略が思うようにいかず、兵員の著しい消耗に苦しむロシアによる部分動員令という名の徴兵の開始を見ると、その嫌悪感はロシアというよりは、プーチン大統領個人へのものであるということがわかってきた(動員令でロシア脱出増 中東欧は入国制限、独仏は前向き)。
ロシアからの国外脱出者は20万人をゆうに超え、ロシア政府のいうところの30万人に近づかんとしているらしい。
これらの人を愛国心のない人というかどうか。
今、私がどこかの国に侵略戦争に行けと岸田政権に命じられたらどうするだろう?

応召するか、逃げ出すか。

たぶん、嫌々ながら応召するだろうが、独裁者による暴走による侵略戦争であると分かっていたら、士気はそれほど上がるまい。
そんな戦いでは士気の高い軍隊により迎撃され何もできないまま、負傷したり命を落としたりするかもしれない。

そんなことになる前に、逃げ出そうと考える人は少なくないだろうが、日本は島国なので、港や空港で足止めされたら逃げ場はない。
ウクライナのように60歳以下の男性は国外への出国が禁止となったら、どうしようもないが、ウクライナの人は”自分達の国土を守る”というモチベーションがある。
私も、国を守るためならば、命を落とす危険があったとしても老骨に鞭打って必死に働く。
軍隊としての機能が失われつつあるなか、士気も装備も劣る状況で”犬死に”のために侵略地に赴く、ロシアの人が気の毒だ。

ロシアのプーチン大統領の行っている愚行が、先の大戦での日本が行ったことと重なることがあまりにも多く、残念な気持ちになる。
あの頃と異なるのは、どんなに情報統制を行ってもネットワークの隙間を越えることは不可能であり、国民は真実を知ってしまうということだ。
核兵器を使用されて、旧日本軍は本土決戦を諦めたが、プーチン大統領が核兵器使用に踏み切ることなく、侵略戦争をやめてくれることを切に願うしかない。
戦争にいいことはひとつもない

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秋の気配にウクライナ戦争の終結を願う

2022年08月19日 | ウクライナ侵攻
乾いた空気とともに西からの移動性高気圧がやってきて少し爽やかな朝。
湿度が50%を切ると実に楽だ。
心なしか空も高い。

昨日、早めに帰って北鎌倉で降り、円覚寺の前の踏切から並木越しに夕陽を見たら、それはもう秋の日差しになっていた。
酷暑はこれからも何度かぶり返すだろうが、それもお彼岸の頃までには落ち着くだろう。
やっと来週夏休みを取ることができる。
暑さと忙しさでへとへとで、肉体的にも精神的にも限界に近づいていたのでなんとかこれで巻き返したい。
そうはいっても全くのんびりできるかというとそんなことはなく、休み中もいくつかのメール審議があるのですっかり気は抜けない。
庭の草花は気温が下がって息を吹き返したみたいで、どれも調子が良い。
これほど暑く、さらには雨が多いとどれもずいぶん傷んでしまってかわいそうだったが、なんとか耐え抜いてくれた。
ウクライナカラーの青い花も、再び元気を取り戻してくれた。
情報戦が行われていいて、ウクライナとロシアのどちらの言い分を信じたらいいのかわからないが、もともとあった国境線を変更しようと戦争を始めたのはロシアで、攻め込まれたウクライナの方を信じたい。
ネット上にはウクライナにも悪いところがあるという意見もみるが、汚職が多いとかオリガルヒとかは国内問題だし、NATOに近づいたのはロシアを信じることができなかったわけだし、結局こうなったので、ウクラナの言い分は間違っていないと思う。

最近、ウクライナからの避難してきている方のことがよく報道されている。
避難生活が長期化すれば当然様々な問題が生じるが、仕事がないということはつらいようだ。
女性や子供が多いので、できる仕事は限られてしまうだろうが、経済的な援助をしつつ帰国後は故国で生かすことのできるような技術を身につけてほしい。
それにはどんな仕事があるかを考えたい。
まずは言葉の問題を

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たとえ小さな声であっても諦めないで上げ続けよう

2022年06月14日 | ウクライナ侵攻
 今日のエントリー(侵攻終結を祈る私のブログはバタフライエフェクトをもたらすか)にコメントをくださった、1-102popra さん、さくら さん、jkatsurako さん、和田 さん、そして、ほかにも多くの人が同じ思いを持っているだろうと思い勇気が出ました。ありがとうございました。

 こんなところで声を上げたところで意味がない、誰にも届くわけがない、そんなふうに諦めては何も始まらない。
 そんなことないんですね。
 戦争をやめさせるために今、私ができるのはこのブログからの発信しかありませんが続けていきます。

 人が人を殺せと命じ、命じられた人が人を殺し、無辜の人が殺されるという戦争はあってはならない、絶対に許せないこと、肯定してはいけないこと。

 なぜ、戦争を肯定してはいけないか、なぜ戦争を起こす人がいるのか、それを考えながら生きていきます。

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侵攻終結を祈る私のブログはバタフライエフェクトをもたらすか

2022年06月14日 | ウクライナ侵攻
 毎朝同じような空。低気圧がやってきているせいもあるのだろう、軽い頭痛が鬱陶しい。新型コロナウイルス感染症の新規感染者が13,381人で、東京の新規感染者が1,000人を切ったそうだ。オミクロン株に置き換わってからはもう歯止めが効かないだろうと思っていたが、このまま沈静化に向かっていってくれたらと期待する。テレビではジュネーブで開かれているWTO(世界貿易機関)の会議の様子が流されていたが、驚くほどの3密の状態で、ほぼ全ての人がノーマスクで話し合っていた。コロナ前とほとんど同じような状況だったが、あれで大丈夫なのだろうか。会議での会話程度なら感染しないという証明になるので、参加者を追跡調査してもらいたい。

 ロシアによるウクライナ侵攻のニュースを見るのが日を追うごとにつらくなってきた。緒戦は失敗したものの、ロシア軍は思っていたよりやはりずっと頑強だった、そして、ウクライナの人の死者は多数出ている。ゼレンスキー大統領は軍事支援を訴えているが、戦うことのできる兵士がいなくなってはこの先厳しいものがある。こうやって、厭戦気分がやがて戦争を考えないことへとつながっていくことをロシアのプーチン大統領は、自国の兵士の命と引き換えに狙っているのかもしれない。気の毒なのは前線の兵士たちだ。そんなことを許してはいけないわけで、マスコミはこのことに関する報道を途切らせてはいけない。
 現代では信じられないこの悪夢のような出来事が一刻も早く終わってほしいと願っている。ただ、私がここに、戦争反対地には平和を、とお題目のように書き立てたところで、どれほど役に立つだろうかと疑問に思う。役に立たないのなら耳目を塞いで逃げ回って、身辺雑記だけ書いていたいいのだろうが、それはそれで虚しい。

 バタフライエフェクトという言葉がある。最近ではNHKがスペシャル番組のサブタイトルに使っているのでご存じの方も多いと思うが、一応書いておくと、『南米での蝶の羽ばたきが北米で旋風となる、というような予測のできない変化のしかた』のことをいう。
 私のブログにも侵攻を止める力がほんの少しでもあるんじゃないかと侵攻に対する思いを書いているが、巡り巡ってプーチン大統領に届くかなんてわかりはしないし、評価のしようもない。それでも、少なくとも私は今、ウクライナで起こっている惨劇を忘れてはいけない。具体的解決策を持たないからといって、逃げていてはいけない。だから、コメントに、”私もそう思います”というようなことを書いていただくと、私一人ではないと思えてとても嬉しいし、心強い。そして、ネット社会の片隅からであっても、やっぱりこのことは訴えていかなくてはならないと気を取り直してまた書いていこうと思う。
くじけるな民主主義

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このままでは今の日本相当まずくないか?・・・マリウポリの製鉄所陥落の報に接し

2022年05月17日 | ウクライナ侵攻
 ロシアがウクライナ東部の要衝マリウポリのアゾフスターリ製鉄所を陥落させたという(ウクライナ マリウポリの製鉄所 “265人が投降” ロシア国防省)。白リン弾とか焼夷弾といった非人道的な兵器を使ったということでロシア軍すなわちプーチン大統領はウクライナ侵略のためには手段を選ばないということが明らかとなった。もはやロシアによるウクライナへの侵攻は、特別軍事作戦などというものではなく、世界中を巻き込んだ戦争状態になっている。

 そういう状況を知ってか知らずか、世の中の人はそれほど危機感を抱いているようには見えない。もちろん多くの人がウクライナの惨状に心を痛め、ロシアによる核兵器使用におびえているはずなのに、街中は平和にあふれている。日本のような小資源、小食糧国家はそれこそ存亡のの危機にあるのだがそんなことへの危機感はない。パニックになることを政府が抑えているようにも見えないことからは、この国の危機意識というのはその程度のものだということがよくわかる。

 こんなことでいいのだろうか?

 こうなってしまった原因の一つは、まともな野党がいないためだ。戦争への対応を全て自民党政権に丸投げしているとしか見えない。政府はいろいろ考え、この国の舵取りをしているが、それを誰も評価、検証していない。この間など、首相が外遊中にマスクを外していたということを槍玉にあげていたし、元首相がどこそこの政党は右翼だって申し入れたとか。それって今やることか。

 ウクライナ問題についても十分な論戦が行われているのかもしれないが、ただ単に一般国民に伝わってきていないだけなのか?それはそれでそんなことがわからないというのも問題だ。

 マスクの着脱などという極めて国内的な問題などそれこそ官僚と専門家に任せたらいいような話で、もは首相がわざわざ出て行くことですらないと思う。

 今、国会で話し合わなくてはならないのは、来週ロシアが北海道に攻めてきたらどうするのか、とか、北朝鮮が領海内までミサイルを飛ばしてきたらどうするかとか、プーチン大統領が核兵器を使ったらどうするとかいうことだろう。テレビの解説者が話しているのも大事だがそれよりも、国会で話し合う方がよほど大事だ。

 すぐにでも起こりうるそれぞれの事態に対して、今の憲法をどう解釈してどう対応するのか、それらのことがすぐに起きないのならその猶予期間中に何をすべきかを考えなくてはいけない。法律を作っている間に占領されてはどうしようもない。
 一触即発の世界の中で、今の日本は相当まずい事態にあるという認識を国民全員が持たなくてはならない。国は国民的議論を促す必要があるのではないかと考える。
どうしようもないではない

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あんなものぜんぶ嘘だと大嘘をつく・・・垂れ流される情報を鵜呑みにするな

2022年04月13日 | ウクライナ侵攻
 鵜という鳥は魚を噛まずに丸呑みする。そんな鵜の習性から、意味をよく考えずにそのまま受け入れることを鵜呑みにするという。他人の言うことをなんでも鵜呑みにしていたら大変なことになる。

 ロシアのプーチン大統領のロシア国内での支持率は80%を超えているそうだ。インターネットの内容に制限がかかっている上、テレビでロシア国営放送ばかり見ていたらそうなってしまうのもむべなるかな。そうかといって、NHKにしてもロシア側からの報道は、ウクライナ、欧米からのそれらと比べると少ない。ロシアの言い分を見聞きして勘違いする人が出てくることを危惧してのことだろうか。マスメディアで流される各種の情報を何も疑うことなく盲目的に信じてしまう、すなわち鵜呑みする人はたくさんいるし、そういう人たちがそんなものを見てロシアに肩入れしてしまったら、欧米の一員として行動している日本としてはたしかに困る。

 一事が万事、物事には裏と表があり、それぞれの立場の人により見方、捉え方はまったく異なる。そして、他人の書いたことや言ったことというのはある立場から見れば正しくても、別の立場からすれば大嘘にもなる。プーチン大統領は4月12日ウクライナの首都キーウ近郊ブチャの民間人殺害は「フェイク(偽情報)」と主張した、さらに(ウクライナでの)悲劇に選択肢はなかったとも。こちらからだと、欧米の垂れ流す情報はすべて嘘だと大嘘をついているように見える一方で、彼の見ている世界のなかでは、自身の言っていることそのすべてが真実だ。

 そんなプーチン大統領を今世紀最悪の虐殺者にしたのは、ある意味ロシア国民である。プロパガンダに少しずつ慣らされいつの間にか独裁者に仕立て上げていた。これは何もよその国や地域の問題ではない。日本だって、ときどき長期政権が現れることがあるのだから油断はできない。

 世界の平和が危機に瀕している今こそ世界の一人一人が自らの力で物事を考えなくてはいけないところに差し掛かっている。幸い日本の情報統制は今のところそれほど厳しいものではない。その分、インターネットでさまざまな意見を読み、情報を集めることができる。誰かが押しつけてくる情報を鵜呑みにしてばかりいるうちにいつの間にか何も知ることのできない世の中なっていたなんてことにならないようにしたい。
いよいよ病理学会

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平和とは人間とは何かを考え続ける

2022年04月12日 | ウクライナ侵攻
 ロシアによるウクライナ侵攻の苛烈さは増すばかりで、すでに数万人の命が失われたという報道もあるし、ついにはサリンと思われる毒ガスを使ったとも。ウクライナ一国でロシアの侵略を防ぎきることは不可能なのは自明だし、経済制裁にどれほどの効果があるのかもわからない。ロシアにしても、この先のことをいろいろ考え、そのあたりの評論家が日々述べているようなことよりもよほど高度な作戦を練っているに違いない。ロシアの横暴をこのまま放置することは世界秩序そのものへの脅威であるとわかってるいるものの、自らの軍隊を提供してまでウクライナを助けることはどの国にもできない。そんなロシアといういじめっ子への憤りは増すばかりだが、ウクライナへのいじめを傍観者としてみているという状況を、私はどのように考え、どのように行動したらいいのかわからず、気持ちは落ち込む。

 人間社会はどこまでいっても、つまるところ個人同士の争いだ。個人を守るために家族を作り、家族は一族となりそれが集まって国となる。国同士の争いとして、ロシアによるウクライナ侵攻がある。マクロレベルではテレビ画面に映る小さな地図に赤や斜線でロシアの勢力範囲が示されている一方で、ミクロレベルでは一人一人の命を守る戦いがある。私たち一般の人間が目を向け、我が身に置き換えて考えなくてはならないのは、こういう戦いについてではないだろうか。

 この時代にこんなことがあるとは信じらないと訴えた医師、幸せを奪われたことを嘆き悲しんだ婦人、そんな人たちの声はどのような経過で起こることになったのか、そこへ至ったプロセスの中で何かできなかったのだろうか。平和に暮らしていた人が平和を奪われたのはなぜかと考えたところで、その平和そのものが正しいものであるかもわからず、その答えは分からない。それでも考え続けることを諦めてはいけない。

 今地球上は国同士、民族同士の諍いが絶えない。いっそのこと、仮想敵として強力な兵器を持つ宇宙人でもを想定したらアメリカと中国ですら結束するかもしれない。それでもいつまでたっても宇宙人が攻めてこなければやがては飽きてまた互いに喧嘩を始めるに違いない。ロシアの核ミサイルは世界中を向いていて、核攻撃を受けたと判断したら、即座に撃ち返して人類は滅亡するという。その時はその時だが、ソ連以来のそんなシステムによって殺されると考えると諦めきれない思いもする。それとも死ぬときは一瞬なのでそんなことには気が付かないだろうか。
未来を残そう

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ロシアはプロパガンダをやめ、一刻も早い停戦実現を

2022年04月04日 | ウクライナ侵攻
 花散らしの雨は昨日より一層強く、寒さもあっていつものベランダからの写真は撮り損ねた(このため写真はまたもや比企ヶ谷の妙本寺)。雨は一日中降り続けるとの予報。桜もあらかた散ってしまうだろうが、花を惜しむこともまた桜の楽しみ方ではある。近づいて枝を見ると新芽が出始めていてつい先日まで眠っていた木々が季節の移り変わりとともに目覚めるということの不思議さを実感する。花冷えは今日までで明日からは暖かくなり、5月の連休過ぎまでの気持ちの良い季節が始まるようだ。
 ウクライナは首都のある北部キーウ州を奪還したとのことだが、これはロシア軍が撤退(転進?)したせいなので、軍事的にウクライナが優位に立ったということではないだろう。それよりも北部地方に化学兵器、生物兵器を使用するためにロシア軍を引き上げさせたなんてことでなければいいがと危惧する。
 
 NHKほかテレビ各局では解放された街に横たわる遺体が放映されている。モザイク越しとはいえ、つい数ヶ月前までは平和に暮らしていた人々が殺戮されたという事実がそこにある。誰が見てもロシア軍による虐殺行為だが、ロシアではこれをウクライナ軍に行為と主張しているそうだ。東部の戦線ではロシア軍が地元住民を”救助”しているという映像もあった。実際にその場に行って、殺戮を目撃したわけではないのでなんともいえないが、ロシアの歴史・・・権力者による拷問、虐殺、シベリア送り・・・を思うとその言い分を信じることは容易ではない。いずれにせよ国内外いずれに対してもプロパガンダはもうやめて、とにかく戦闘だけはよしてほしい。”司直の判断を受ける勇気を”を言い換え、”国際社会の判断を受け入れる勇気を”といってもロシアには通じないだろうが、停戦が1日も早く実現することを祈るばかりだ。

 朝日の朝刊には、今回の岸田政権の動きについても報じられていた。今後の日露関係をどうしていくかということで、逡巡があったようだが、結局は欧米諸国と足並みをそろえて経済制裁を行い、防弾チョッキを送った。日本はG7の一員であるということを世界に向けて示し、少なくとも中国よりも世界に貢献する国であると認識されただろう。しかしながら、多くの日本人が、日露間の平和条約締結への道がほぼ閉ざされ、北方領土が話し合いで返還されることはないと実感しただろうし、北海道の防衛を真剣に考えることにもなった。
 
 それにしてもロシアは、国連総会で自国を支持する国がベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、シリアだけだったことを、国民に向けてどう説明するのだろう。四面楚歌であることなど都合が悪いからこれも報道されないのかもしれないが、”まとも”な知性を有する人であれば国際社会による自国の評価を知りたいに違いないはずだ。

 ロシアによるウクライナ侵攻は、ウクライナの人に深刻な人道的被害をもたらしているが、同時に世界中の少なくない数の人の心を蝕んでいる。西欧諸国は来月ロシアが出すという勝利宣言後の戦後処理に向けて動き出すだろうが、それまでまだ1ヶ月もある。無差別爆撃が行われるたびに人が死に、遺体の下に隠された地雷によってさらに殺傷される人もいる。ロシアがこの地上にもたらしたのは地獄の風景以外のなにものでもない。繰り返しになるが、一日、いや一刻も早く停戦、終戦を実現してほしい。
英雄になど誰もなれない

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命が無意味に失われていくことを目の当たりにし

2022年04月01日 | ウクライナ侵攻
 少し寒い朝。娘が新社会人として初出社。あいにくの雨の中、私より一足先に出かけていった。雨はもうじきやんで午後には晴れるそうだが、昼間の気温は昨日よりも10度低くなるらしい。冬物のジャケットをクリーニングに出さないでおいてよかったが、今月から料金が1割値上げになるということで、痛し痒し。在宅で仕事ができたら外出のための服装など気にしなくていいのだがそうもいかない。ただ、今年度は新型コロナウイルス感染症対策とともに、働き方改革のこともあり、病理のリモートワーク化を検討することになっている。放射線科では、リモートワークが導入されており、病理もできないかということだ。私も新年度、心機一転考えてみよう。今日の桜の写真は昨日の朝、妻が私を駅まで送ってくれた帰りに立ち寄った妙本寺で撮ってくれたもの。
 今日もウクライナ侵攻のことが報道されている。春の訪れ新年度ともに元気を出したいところだが、たくさんの人が無意味に虐殺されていることを連日テレビやネットで知らされ続け、どんどん鬱になっていくことを自覚する。だからといって、義援金を送る以外に何ができるというわけでもないし、せいぜい、このブログを通してロシアの愚行を批判するしかない。

 昨日、プーチン大統領の側近は、


だというように報道されていた。要するに叱られるのが怖い。もちろん、スターリンの国だから、失脚すればシベリア送り、下手をしたら毒殺暗殺処刑ということもあるのかもしれない。先日、ロシア大統領特別代表という高官の一人が愛想をつかして国外に逃亡したとのことだが、賢明な選択だったのだろう。プーチン大統領の側近ともなれば、海外に多量の資産を有しているだろうから可能だったのかもしれないが。情報の真偽は定かではないが、もし、誰かが譴責されるのが嫌で、その結果として戦争を長引いているとすれば、日々失われているかけがえのない命、築いてきたものは一体どう考えたらいいのだろう。

 ”自分が叱られることが怖くて”ウクライナの人を殺し、町を灰燼に帰したということは、命令されたことだからといっても戦争犯罪に相当することではないか。ロシア軍の前線には徴兵された若い兵士が送られ戦わされているともいうし、ウクライナの占領地では捕虜でもないウクライナの人がウクライナ軍の前に銃を持って立たされているともいうことだ。この地獄のような状況をロシアはさらには歪曲してプロパガンダに用いている。この侵略戦争の場合、ウクライナは一方的に攻め込まれており、プロパガンダを行う必要はほとんどない。この侵略は経済制裁によってロシアが潰れるまで終わることはないだろうが、それまでにどれほどの人の未来が閉ざされてしまったことだろうかと思うと込み上げてくるものがある。
 ボタン一つでミサイルが放たれ、その都度多くの命が失われる。同じ人間であるはずなのに、なぜ、大切にされる命がある一方で、粗末に意味もなく失われる命があるのだろう。これが戦争というものの持つ本質的な愚かさであるとすれば、そのことを私はいままで知らないで生きてきたと言える。先の大戦の不幸をすでに忘れている日本国民はたくさんいるだろう。この国に戦禍を起こさないためにはどうしたらいいかを皆で議論する必要があると思うし、国はそういったことを国民に行わせるよう誘導したらいいのではないか。
遠くで起きていることでは無い

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ウクライナの医師たちよ頑張って Удачі вам, українські лікарі

2022年03月29日 | ウクライナ侵攻
 花冷え。桜の名所はけっこうな人出だそうだ。
 数年前から某大学病院で行われているカンファレンスに呼んでもらっている。私が昔いた職場の同僚の臨床医で今はそこの教授になっている友人からの依頼で、勉強になる症例を先方でピックアップし、それを私が顕微鏡像をモニタに映し出して解説して一緒に検討するという方式で行なっている。昨晩もそのカンファレンスがあり、ついでに4月に開催される病理学会での私の講演の予演会を終了後に行わせてもらった。忌憚のない意見を戦わせることでき、大変有意義だった。こうして純粋に医学的な話を、ある意味楽しく語り合うことができるということをこれまでは当たり前だと思っていたが、実はそうではないということを最近実感する。


 この時代にこんなことが起きるなんてとても信じられない

 と、命を救うために働いている病院がロシア軍によるミサイル攻撃をうけることに対して、絶望的に嘆くウクライナの医師の姿が、数日前にテレビに映し出されていたのが心に痛々しく残っている。戦争という殺戮行為とこれと真反対の救命行為とは命のマッチポンプとでもいえる矛盾したことを眼の前にすることがどれほどのことかを想像することは困難だ。

 この時代、すなわち戦争が犯罪であり、平和を希求すること、一人一人の命を大切にすることが善であると肯定される状況下にあるにもかかわらず、ロシアによるミサイル攻撃で無差別に一般市民が殺されている現実、さらには病院という場所が、その標的になっているということを考えると、医学の話、医療の話をいうものをそれに携わる人間同士で互いに忌憚なく話すことができる日本に住む私たちのなんと幸せなことだろうか。そんな私にできることはウクライナの医療従事者たちに遠くからエールを送ることしか無い。

 人類はいつまで経っても愚かで、愚行を繰り返してばかりだと思っていたが、そんなことはなく、人類全体の知能、倫理観は先の大戦からの75年で格段に進歩していた。それなのに、一部には強権主義者、狂信的宗教集団による破壊的行為が平然と行われている。これらがまったく無意味な犯罪行為に過ぎないということが明らかになっているというのに、また今回同じことが繰り返された。ロシアが経済的に抹殺されたとしても、北朝鮮、中国といった脅威が消えるわけでも無い。今の日本は自らの平和を守るために何をしなくてはいけないか、子供たちを守るには何をしなくてはいけないかを、国民全員で議論する時だ。なぜなら脅威が降ってきたからでは遅いからだ。

くじけないで
Не падайте духом

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