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岸田政権が都道府県に「PCR検査を抑えろ」の大号令 交付金差配の内閣府を通じた圧力か

2022年02月20日 | 健康・病気

日刊ゲンダイDIGITAL  2022/02/20 

〈1日当たりの検査件数を1月第二週における1日当たり平均検査実績の2倍以内として頂くようお願いします〉──。先月27日、内閣府地方創生推進室と内閣官房コロナ対策推進室が、連名で各都道府県に送付した事務連絡の一文である。意図は自治体の無料PCR検査を「抑えろ」だ。

 当時はオミクロン株が猛烈な勢いで全国に広がり、感染者数はネズミ算式に上昇。寒空の下、各自治体の無料PCR検査会場は長蛇の列で、検査試薬や抗原検査キットの需給逼迫が問題となっていた。そこで同日、厚労省は検査の優先順位を決定。症状がある人を診断する「行政検査」が最優先で、各自治体が行う「無料検査」は下位に位置付けた。それとワンセットで発したのが、前出の事務連絡だ。

 地方創生推進室は、新型コロナ対策のために各自治体に配る「地方創生臨時交付金」を所管する。岸田政権は今年度補正予算で、自治体の無料検査を支援する「検査促進枠」を交付金に創設。予算3200億円を計上した。自治体にすれば、財源を牛耳られた政権サイドの圧力に等しい事務連絡は、こう続く。

〈1日当たりの検査件数の計画値を提出して頂くとともに、2倍超とすることが必要となる特別な事情がある場合については、事前に協議を行うようお願いします〉

 皆、今後の感染拡大に不安を感じていた頃、交付金差配の権限を背景に無料検査が指定を超えそうなら“事前に協議せよ”と迫るとは随分と高圧的だ。実際に通達を受け取った首都圏自治体の担当者は「無料検査を後押ししてきたのに突然ブレーキを踏めなんて、無理難題を押しつけるな」と感じたという。

異常に高い「陽性率」の元凶なのか

 それでも地方の役人にとって“お上”の命令は絶対だ。貴重な財源を握られていれば、なおさらである。結局、各自治体とも指定の枠内で無料検査を継続しているようだが、解せないのは奇妙な符合があること。事務連絡の送付時期をピークに、全国の行政検査数も一向に増えず、完全に頭打ちに陥っているのだ。

 東京都の「検査人数」(7日間平均)は1月29日の2万9698.7人以降はジリジリと減少。大阪の「検査件数」も1月26日の3万9380件を超えていない。おかげで全国の検査件数に占める陽性者の割合を示す「陽性率」は今月6日までの1週間で57.7%に達した。今週は東京と大阪の陽性率も40%台が続く。検査を受ければ、およそ2人に1人が陽性となる異常な高水準だ。

 ひょっとして、お上の「検査を抑えろ」の大号令に萎縮し、試薬確保のため、感染の可能性の高い人しか回さず、行政検査まで抑えているのか。事務連絡を作成した内閣官房コロナ対策推進室は「担当者不在」を理由に無回答。通達を受けた側に影響を聞くと──。

 東京都は「特に萎縮したことはない。陽性者のデータは即座に国のシステムに入力するが、検査件数の報告は業務逼迫で遅れがち。陽性率の高さはそのせいでは」(感染症対策部・検査体制整備担当)とのこと。大阪府は「そもそも需給逼迫を受けた通達。必要な試薬不足は検査頭打ちの要因のひとつ。また、検査省略の『みなし陽性』の導入で、従来より検査数は減少してしまいます」(感染症・検査グループ)と答えた。

 いつになれば「徹底した検査と隔離」という感染対策の基本は実現するのか。


今朝我が家の前、積雪は10cm程ですが除雪車は来ていません。

おわかりかな?道路の境界がはっきりと見えませ。こんなときは電信柱を見て走るのです。さて、これから段々と荒れもようになるようです。

 


一日3食は食べすぎ!?ファスティング(断食)

2022年01月30日 | 健康・病気

「一日3食は食べすぎ」の理由 40歳で舌がん手術の医師は「16時間断食」を実践 

ファスティング

AERAdot 2022/01/22 

青木厚

 たびたび話題になる「ファスティング」や「断食」。以前から、「カロリー摂取を控えることが、さまざまな病気を遠ざけ、長生きにつながる」ことは知られていたが、近年、アメリカの医学界で発表された研究論文の数々によって「断食」の効果が次々と明らかにされているという。『「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム)の著者で、あおき内科さいたま糖尿病クリニック院長の青木厚氏(医学博士)が、医学的な知見から「空腹」の効果を解説する。

 *   *  *

不調は「食べすぎ」が原因かも

 「最近、疲れやすくなった」

「昔に比べて食欲が落ちた」

「肌や髪が荒れてきた」

「太りやすくなった」

「風邪をひきやすくなった」

「何もする気が起きない」

「やたらとイライラする」

  こんな症状に悩まされながらも、ゆっくりと心身を休ませる余裕もなく、仕事や子育てを日々がんばっている、そんな方がたくさんいらっしゃることと思います。

  加齢による体力の低下、運動不足、ストレスなど原因はいろいろと考えられますが、滋養強壮剤やサプリメントを飲んだり、体にいいと評判のものを食べたり、流行りの健康法を試したりしても効果が感じられない場合、もしかしたら、あなたの症状は「食べすぎ」からきているかもしれません。

  実は、私が「空腹というクスリ」を手に入れたのは、40歳のとき、舌ガンの手術をしたことがきっかけでした。

  再発を予防するために、さまざまな書籍や論文を読み漁りました。そして、糖尿病をはじめとする生活習慣病の患者さんたちの治療を通して得た経験や知識なども踏まえて、「どのような食事の仕方であれば、もっとも無理なく、ストレスなく、病気を遠ざけることができるか」を真剣に考えました。

  その結果、たどりついたのが「16時間断食」です。16時間断食を始めて、最大で78センチだったウェスト周りは70センチとなり、今もその状態が続いています。体も軽くなり、疲れにくくなりました。ガンが再発する気配もありません。

「食べすぎ」が体に与えるダメージ

 食べすぎは、体や健康にさまざまなダメージを与えます。

 まずは、内臓の疲れ。胃腸や肝臓は、私たちが食べたものを何時間もかけて消化してくれます。しかし、本来処理できる量を超える食べものが、ひっきりなしに運ばれてくると、内臓は休みなくフル回転で働きつづけなければならず、疲弊してしまうのです。

  その結果、内臓の働きが低下し、栄養素をきちんと吸収できない、老廃物を排出できない、免疫力が低下するなど、さまざまな問題が生じます。

 それから肥満です。私たちが食事によって摂った糖質や脂質の一部は、脳や筋肉、内臓などが働くためのエネルギーとして使われますが、余った分は筋肉や肝臓にたくわえられ、それでもおさまりきらなかった分が中性脂肪として、脂肪細胞にたくわえられます。

  つきすぎた脂肪、とくに内臓脂肪からは、悪玉ホルモンが分泌され、血糖値の上昇、高血圧、血栓形成などを招きます。

 ほかにも、食べすぎには

・体を錆びさせる「活性酸素」を増やす。

・血液をドロドロにし、血流を悪くする。

といったデメリットがあります。

健康リスクが高い「糖質のとりすぎ」

  しかも、現代日本人の食事は「糖(糖質)」が多くなりがちです。糖質には、「中性脂肪に変わりやすい」という特徴があり、肥満の原因となるだけでなく、肝臓に異常に脂肪がたまる「脂肪肝」の原因にもなります。

  しかし、糖の摂りすぎによる最大の問題は、「糖質が、血糖値(血液中のグルコース<ブドウ糖>の濃度)を急上昇させる」点にあります。

  血糖値が上がると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは、全身の細胞にブドウ糖を送り込む作用により、血糖値を下げる働きをしますが、血糖値が急上昇すると、インスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急激に下がります。

 こうした、ジェットコースターのような血糖値の乱高下は、

「食後すぐに眠くなる」

「常にだるい」

「いつもイライラしてしまう」

 などの症状をもたらします。

さらに、糖の摂りすぎによって血糖値が高い状態が続くと、すい臓でのインスリン分泌量が低下する「2型糖尿病」の発症につながります。

「1日3食」は食べすぎ

 成人が1日に必要とするカロリーは、1800~2200kcal前後といわれています。

「食事は1日3回とるのが健康的だ」

「つきあいなどで飲みに行くと、出て来たものを惰性で食べてしまう」

「家族の食べ残しがもったいなくて、ついつまんでしまう」

 このような方は、一度、ご自身の体の状態をチェックしてみてください。1日3回食事をとることで、本来必要な量の1.5~2倍のカロリーを摂取してしまうというのは十分にありうることなのです。

 食事とは本来、体に必要な栄養分を必要なだけ取り込むこと。年齢を重ねるにつれて、1日に必要とするカロリーは少なくなっていきます。だからこそ食事の質ばかりでなく、量についてもそれに合わせて変えていくべきです。いや、むしろ「量こそ変化させるべき」でしょう。

「最強のクスリ」は食べないこと

  では、こうした、食べすぎや糖の摂りすぎによるさまざまな害から体を守るには、一体どうしたらよいのでしょう。

  食事のカロリー数を減らしたり、糖質を制限したりする方法が考えられますが、私がおすすめしているのは、「ものを食べない時間を作る」というものです。

 できるだけ無理なく「ものを食べない時間を作る」ことで、

・胃腸や肝臓などを休ませてあげること

・脂肪を燃焼させ、減らすこと

・血液の状態を改善させること

 が日常的にできるようになります。これが慢性的なつらい症状を軽くする、何よりのクスリになるのです。

さらにこのクスリには

・細胞を生まれ変わらせ、体の不調や老化を遠ざける

 という、うれしい効果もあります。

体を細胞からリセット

  では、具体的にはどのくらい「ものを食べない時間」を作ればよいのでしょうか。

  世の中には「断食」に関するいろいろな情報が出回っていて、それぞれ断食の時間や断食中に食べてもいいものなどが異なっており、「一体、どれを信じたらいいのか」と、とまどっている方もいるでしょう。

 16時間断食は、その名のとおり、「16時間、ものを食べない」だけのシンプルな健康法です。「カロリーを計算しなきゃ」とか「食べていいものと食べてはいけないもののリストを作らないと」など、面倒なことは考える必要はありません。

  16時間は「長い」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、睡眠時間とうまく組み合わせることで、無理なく実行していただけるはずです。

食べ過ぎで体がサビる? 目的はダイエットだけではない「16時間断食」のメリット

2022/01/24 

青木厚

 断食の効果とは、体重や体脂肪の減少につながること、そして、

・糖尿病

・悪性腫瘍(がん)

・心血管疾患(心筋梗塞や狭心症など)

・神経変性疾患(アルツハイマー型認知症やパーキンソン病など)

などの予防に効果があるということです。

 では、私がおすすめする「16時間断食」をしているあいだ、体の中で何が起きているのか見ていきましょう。

内蔵を十分に休ませる効果

 まとまった「空腹の時間」を作ると、まず、内臓の働きがよくなります。

  習慣的に1日3回の食事をとったりしていると、前に食べたものを消化している間に次の食べ物が体内に入ってくるため、内臓は休むことなく働き続け、疲弊してしまいます。

  胃や腸、肝臓などが疲れてしまうと、働きが鈍くなり、「栄養をしっかり吸収できない」「老廃物がきちんと排出されない」といったことが起こりやすくなります。

 また、腸内環境が悪化し、免疫力も低下するため、体調不良に陥ったり、病気にかかりやすくなったりします。

 週に1回でもかまいません。まとまった「空腹の時間」を作ると、内臓は十分に休むことができます。その結果、内臓の疲れがリセットされて、しっかり働いてくれるようになります。

体のサビの元、活性酵素を減らす

 「断食」をして一時的に栄養が足りなくなると、活性酸素を除去する酵素が増えるため、活性酸素の量が減るともいわれています。

 活性酸素には「ものを酸化させる(錆びさせる)力」があります。その力は体内に侵入したウイルスや異物などを殺菌・排除してくれますが、一方で、体内のDNAや細胞をも傷つけて、がんや糖尿病といった生活習慣病や脳疾患などにかかりやすくなり、細胞の老化の原因にもなるのです。

 活性酸素が増える原因には、ストレスや紫外線、ウイルスや細菌、毒物などの異物の体内への侵入、過剰な運動など、さまざまなものがありますが、「食べすぎ」もそのひとつだといわれています。

 「断食」をすると、活性酸素の量が減ります。つまり、活性酸素がもたらす細胞の老化や病気を予防することができるのです。

10時間後、脂肪が分解される

  断食開始からおよそ10時間後、いよいよ脂肪の分解が始まります。脂肪とは、エネルギー源として使い切れなかった糖質の一部が、グリコーゲンとして筋肉や肝臓に蓄えられ、それでもおさまりきれず脂肪細胞になったものです。

  断食をしている間、外部から糖質を補給することができなくなるため、体はまず、肝臓に蓄えられたグリコーゲンを利用して、エネルギーを作ります。ところが、最後にものを食べてから10時間ほど経つと、肝臓に蓄えられたグリコーゲンもなくなり、体は次に、脂肪を分解してエネルギー源に変えようとします。

  つまり、空腹の時間が長くなればなるほど、体内の余計な脂肪が分解され、減っていくのです。特に内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて落ちやすいという特徴があります。

血液や血管の状態がよくなる

  脂肪の分解がすすむと、血液中の脂質が減って圧迫されていた血管が解放されます。トータルで12~24時間、空腹の時間を作ると、血液中の糖質も20%程度低下するともいわれています。

  血液や血管の状態が改善されて血流が良くなると、高血圧や血行不良にともなう体調不良が軽減されます。

  内臓脂肪や血管障害は、がんや糖尿病、動脈硬化、心疾患や脳血管疾患といった生活習慣病の大きな原因のひとつです。断食を行うことで、それらにかかるリスクを減らすことができるのです。

オートファジーの老化予防効果

 断食開始から16時間後、体に備わっている「オートファジー」という仕組みが働き始めます。オートファジーがもたらしてくれる恩恵は計り知れません。断食を行うことの最大のメリットだと言えるでしょう。

 オートファジーとは、細胞内の古くなったタンパク質が除去され、新しいものに作り変えられるという仕組みです。まさしく細胞が内側から生まれ変わるのです。

  そのため、オートファジーには、がんや糖尿病をはじめとする生活習慣病、アルツハイマー型認知症、感染症などの予防効果や、肌や筋肉などの老化防止の効果があると考えられています。

  また、古くなったミトコンドリアは、大量の活性酸素を生み出しますが、オートファジーによって新しく生まれ変わることで活性酸素の量も低下します。

  さらに、断食をすると「ケトン体」という代謝産物が増加するといわれています。ケトン体とは脂肪を燃焼させることで作り出されるエネルギー源で、心身をリラックスさせる効果があります。

「断食」で腸内環境を整える

  食べすぎは腸内環境を悪化させます。常に大量の食べものが運ばれて来たり、働きすぎによる疲弊や老化などによって腸の機能が衰えると、腸内には、きちんと消化されなかった食べものがたまっていき、悪玉菌がそれらを腐敗させます。そこからアンモニアや硫化水素といった有害物質や発がん性物質が体の中で増えていくのです。

 腸内環境の悪化は、

「下痢や便秘が起きやすくなる」

「有害物質が毛細血管をとおって肌を荒れさせ、吹き出物ができやすくなる」

「太りやすくなる」

 など、体にさまざまな影響が及び、ときにはがんなどの大きな病気につながることもありますから、食べない時間を作って腸に休息をとらせることがとても大事なのです。

アレルギーに悩む人にもおすすめ

  免疫細胞の6割は、腸に集まっているといわれています。食べものと一緒に入ってきたウイルスや有害物質を排除するためです。ですから、腸内環境の悪化は免疫細胞の働きにも、大きなダメージを与えます。

 腸内環境が悪化すると、免疫細胞が正常に働けなくなり、本来は害のないものを敵であると見なし、攻撃するようになります。あるいは、有害物質によって腸の粘膜が弱り、腸壁に傷ができると、そこから、未消化のタンパク質が体内に入り込み、アレルギー反応が起こることもあります。

  腸をいたわること、食べすぎを防ぐことは、アレルギーを改善するうえで、非常に重要です。アレルギー疾患に悩んでいる人は、ぜひ「ものを食べない時間」を作ってみてください。

成長ホルモンの分泌を促し、老化予防

  断食によって空腹状態や低血糖状態を作ると、成長ホルモンの分泌が促進されます。

 成長ホルモンの主な働きには、

・代謝を高める

・筋肉量を増やす

・コラーゲンを作る

・脂肪の分解を促進する

といったものがあります。

  一般的に、40歳前後の人の成長ホルモンの分泌量は、20歳前後の人の5割程度であり、それが老化の原因のひとつとなっています。成長ホルモンが多く分泌されれば、しわやしみなどの老化による肌の悩みや、筋肉量の低下に伴う疲労感などが改善されるでしょう。

  さて、「空腹」というクスリの効能をお分かりいただけたでしょうか。高価なサプリメントや滋養強壮剤も必要ありません。「ものを食べない時間を作る」こと、これだけです。明日からでも始められます。

 『「空腹」こそ最強のクスリ』には、いろいろな生活スタイルに合わせた断食スケジュールの工夫や、断食中に口にしてもよいものなど、無理をせず日常生活に断食を取り入れるヒントも載せましたので、ぜひチェックしてみてください。そして、病気知らず、疲れ知らず、老化知らずの体を手に入れてください。

青木厚(あおき・あつし)/医学博士。あおき内科さいたま糖尿病クリニック院長。自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科などを経て、2015年、青木内科・リハビリテーション科(2019年に現名称に)を開設。糖尿病、高血圧、脂質異常症など生活習慣病が専門。著書『「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム)がある。


 わたしも最近体調が思わしくなく、この記事を読んで「なるほど」と思った次第です。とりあえず間食をやめ空腹時間を作ってみようと思います。


真冬の睡眠 寝室温度「18度以上」をキープしないと健康トラブルにつながる

2022年01月09日 | 健康・病気

日刊ゲンダイヘルスケア

2022年01月08日

 相次ぐ寒波の到来により全国的に厳しい寒さが続いている。1月5日の「寒の入り」から2月4日の「立春」までは一年で最も寒い時季といわれ、ぐっすり眠れないという人も多いだろう。東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏に真冬の睡眠で気を付けるべきポイントを聞いた。

 冷え込む真冬に熟睡するためには、「18度以上」の室温を維持することが重要だという。

「日本睡眠科学研究所の研究によると、最も熟睡できる理想的な布団の内部の温度は『33度±1度』であることがわかっています。人間の体には、表面体温の他に、内臓を含めた体の中心部の体温である『深部体温』があり、深部体温が下がれば下がるほど眠くなって睡眠も深くなります。布団に入って体の表面が温かくなると深部体温も上がるため、今度は体が汗をかいて放熱し、深部体温を下げようとする仕組みが働きます。この働きによって布団内が温かくなり、33度前後の温度が維持されるのです。しかし、布団の外=室温が18度以下になると、布団内の温度も下がってしまって、理想的な温度を維持できなくなります。すると体も冷えて睡眠の質が下がり、さまざまな健康トラブルの原因になるのです」

 国土交通省の調査によると、冬の居間室温が18度未満の住宅では、LDL(悪玉)コレステロール値が1.6倍高くなり、心電図の異常所見も1.9倍増えることがわかっている。また、英国の研究では、12度以下になると血圧上昇や心血管疾患のリスクが高まるとされている。WHO(世界保健機関)も冬の最低室内温度は「18度以上」を強く勧告している。

「冬に室温が低いことで布団内の温度が下がりすぎると、体は深部体温を上げようとして活動時や緊張状態で活発になる交感神経が優位になり、睡眠の質が下がってしまいます。さらに交感神経が優位になっている時間が長くなれば、神経伝達物質のアドレナリンやストレスホルモンのコルチゾールが多量に分泌されます。すると、血管、心臓、脳に大きな負担がかかり、高血圧、心筋梗塞、脳卒中といった病気の発症リスクが上がってしまうのです。内分泌系や免疫系にも支障を来し、糖尿病やうつ病などさまざまな病気が起こりやすくなります」

また、冬の室温が低い環境では布団内の温度変化も大きくなり、血管の拡張と収縮が繰り返されることで動脈硬化が進行しやすくなる。すると、脳の老化も進んでいく。「先ほどの国土交通省の調査に携わっている慶応大の研究では、冬の室温が18度未満の寒い住宅から5度上げて暖かい環境にするだけで、脳の神経線維の質などで評価される脳年齢を10歳若く保てることがわかっています。室温が低い環境で、布団内の温度も低い状態のまま長期間にわたって就寝することを続けていると、脳の機能にも悪影響があるのです」

■「換気」も重要

 同調査では、対象となった2094軒の冬の寝室の就寝中平均室温は12.6度とかなり低い数字だった。冷え込む真冬に睡眠の質を高めてさまざまな健康トラブルを防ぐには、まずはエアコンをつけたまま就寝して「室温18度以上」をキープするようにしたい。

「布団内の温度を維持するため電気毛布などの温熱寝具で温めるのはおすすめできません。深部体温は、寝る前、就寝中、起床時で1度くらい変動します。しかし、温熱寝具は体全体を機械的にずっと温め続けるので、いつまでも深部体温が下がらずに睡眠の質が下がってしまうのです。ですから、室温を18度以上に保った状態にして、あくまで自身の体温で布団内の温度を維持することが大切です」

 ただし、室温18度以上を保つうえで注意すべきなのが「換気」だという。室温をキープするため、窓やドアを閉め切って寒い外気を取り込まずにいると、呼気によって室内の二酸化炭素(CO2)の濃度が高くなる危険があるという。

「体内のCO2濃度が高くなると血液が酸性に傾き、呼吸をつかさどる自律神経が正常に機能することができなくなります。その結果、頭痛や倦怠感といった症状が表れます。大気中のCO2濃度は0.03%なのに対し、呼気には4.5%のCO2が含まれています。マンションなどの気密性が高い住居で窓やドアを閉め切ったまま夫婦や家族と一緒に就寝すると、想像以上にCO2濃度が高くなり、健康トラブルにつながるリスクがあります。CO2は室内の低い場所にたまっていきますから、床に近いベッドや布団の上はなおさら注意が必要です」

 寒い冬は、寝室のエアコンをつけっぱなしにして室温18度以上をキープしながら、換気のため廊下側のドアは開けたまま眠りに就くことを心がけたい。


 わたしの寝室の最低気温は5℃くらいで、寒くて目が覚める。それで最近は石油ストーブを点け、ヤカンを乗せ、なるべく離れた位置に、直接反射熱が来ないようにして使っている。それでも15℃以下だろう。これ以上にすると逆に熱くて眠れない。しかも、喉が弱く就寝時の暖房は体に合わない。なにか良い方法はないものか?

雪落とし作業。

まず、優先すべきハウスの雪落とし完了。
沼も雪で覆われている。

次に母屋の1階部分の雪庇落とし。

納屋も氣になるところ。


2021年11月23日 | 健康・病気

「死刑になって死にたいから、殺す」拡大自殺の実行者と車を暴走させる高齢者…その背景にある恐るべき真実薬物の副作用で人はおかしくなる

PRESIDENT Online

和田 秀樹国際医療福祉大学大学院教授

 

薬には副作用・副反応がある。精神科医の和田秀樹氏は、「薬の副作用が一因となって自分や人を傷つけようとしたり、体は起きているが寝とぼけた状態になって車を暴走させたりすることがある。警察やメディアは容疑者などが日頃飲んでいる薬を調べるべき。また、コロナワクチン接種後の死亡者を巡ってもワクチンの副作用・副反応との関係などをもっと開示するべきだ」という――。

 

京王線ジョーカー”事件の25歳容疑者の「薬の履歴」を調べよ

10月末、東京都内を走る京王線の電車内でナイフを用いて乗客17人に重軽傷を負わせ、油をまいて火を放った25歳の男が殺人未遂容疑で逮捕された。精神科医である私に対して、この件に関して週刊誌やテレビ局などから取材申請があったが、なるべくコメントを差し控えてきた。

書籍『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)で日本でも有名になった精神科医・心理学者のアルフレッド・アドラーは目的論で知られる。同じく精神科医のフロイトなどの精神分析では、非行少年の非行行為について、子供時代の育て方とか生まれつきの攻撃性など原因に注目する。

それに対してアドラーは、原因に注目することでは、相手は変わらないので、むしろなんでその行為をやるのかという目的に注目する。

その目的が「目立ちたい」「注目されたい」というものであれば、周囲が騒いだり、叱ったりするのは、むしろ相手の望みをかなえてしまうので逆効果と考える。

要するにアドラーの考え方では、目立ちたいから事件を起こす人を大報道するのは、その目的をかなえることになるし、その犯人が逮捕されることによって、同じように目立ちたいから事件を起こす人の事件を誘発することになる。

現実に、今回の事件は次々と模倣犯を生んだ。

11月8日に九州新幹線車内で液体をまく、ライターで火をつけた69歳の男は(京王線の事件の)「まねをしようと思った」と供述しており、翌日には宮城県で保育施設に刃物をもって現れ逮捕された31歳の男は、「小さな子供を殺し、捕まって死刑になるためにやった。邪魔してきた職員も殺すつもりだった」などと供述している。

これを社会病理と見るか、容疑者たちのパーソナリティの問題とみるかは、精神科医である私にとっても判断が難しいところだが、一点、確実に言えることがある。

騒ぎを起こして多数の人間を殺し、死刑になることで自殺する「拡大自殺」をした者に対しては、警察などが服用していた薬を調べるべきである。

「死刑になりたい」と人を殺そうとする人々が飲んでいた共通の薬とは

いわゆる拡大自殺はアメリカでは1990年代以降、日本では2000年代以降、問題になっている。アメリカでは、銃を乱射して、警官に射殺されて死のうとする。別名「スーサイドバイコップ(suicide by cop)=警察による自殺」と呼ばれるもので、大事件を起こして警察に射殺してもらって自殺を果たすというものだ。

日本でも死刑になりたいと大事件を起こすケースが少なくない。

2001年の附属池田小事件(※1)、2008年の秋葉原通り魔事件(※2)などがそれにあたる。世の中を騒がせて死刑になろうとするという点では、1999年の全日空61便ハイジャック事件(※3)もこれに当たるかもしれない。

※1:2001年6月8日、大阪府池田市の大阪教育大学附属池田小学校で発生した無差別殺傷事件(児童8人死亡、児童13人および教職員2人の15人負傷)。
※2:2008年6月8日に東京都千代田区外神田(秋葉原)で発生した通り魔殺傷事件(7人死亡、10人重軽傷)。
※3:1999年7月23日に発生した羽田発札幌行きの飛行機がハイジャックされた事件(機長が死亡)。

問題は、これらの事件の加害者の共通点は、すべてSSRIというカテゴリーの抗うつ剤を服用していると言われている人たちということだ。参考文献『治す! うつ病、最新治療 ──薬づけからの脱却』(リーダーズノート編著)

SSRIはシナプス内のセロトニンだけを選択的に増やすという種類のうつ病の薬で、余計な伝達物質を増やさず、作用がシナプスの中でだけ起こる。これまでの抗うつ剤のような副作用も起こさないドリーム・ドラッグと言われていたものだ。

しかし、シナプスの中である伝達物質が急に増えるというのは、覚せい剤と似た作用ともいえる。

こうした薬は、確かにこれまでより有効性が高く副作用も少ないが、たとえば自殺念慮のある患者が、生きる意欲を取り戻すのではなく、自殺を決行させる頻度が高まることが問題視されている。

欧米では、イギリスのバンガー大学の精神医学教授デイビッド・ヒーリーのように、製薬会社などからかなりの圧力を受けながらそれに闘う医師がいるが、残念ながら、日本ではヒーリーの著作訳者の田島治先生などごく少数の医師しかSSRIの危険性を訴える人はいない。

コラムニストの神足裕司氏もこの問題に取り組んでいて、私も取材を受けたことがあるが、そのリポートが世に出る前にくも膜下出血で倒れてしまった。

いずれにせよ、この薬の認可以来、前述のようにこの薬を服用した人の異常な犯罪が続いているが、メディアは積極的に取り上げようとしない。

前述の全日空ハイジャック事件だけが裁判で薬の影響が認定されて無期懲役になったが、それさえもろくに報じられていないように感じる。今回の電車内で起きた事件でも「飲んでいた薬」に関してはメディアで特に問題にされず、容疑者の心理分析とか模倣犯のようなものばかりに着目している。

もちろん、すべてが薬のせいとは言えないだろうが、ある種の意識変容が起こる可能性は否定できず、こうした事件が起こった際に、飲んでいた薬の確認は必要だろう。

それがわかれば多少なりとも再発予防になる(医師の側も、投与に慎重になる)だろうし、加害者への怒りも少しは和らぐだろうし、それ以上に被害者への補償の芽も出てくる。

こんなに過去事例があるのに、それが検討されないのはメディア側の不勉強ともいえるが、ひょっとしたら、このような抗うつ剤を作っている製薬会社はメディアにとって大スポンサーで忖度(そんたく)しているのかもしれない。そんな疑いを持つほど、薬に関して触れないのだ。

池袋で暴走して11人死傷させた「上級国民」は薬の意識障害だった?

私は高齢者を専門にする医師だが、最近、頻発する高齢者の自動車による暴走や逆走についても、薬の影響を疑っている。

高齢者の運転のリスクのひとつに、動体視力や反応性の低下によりブレーキ操作などが遅れるということがある。要するに飛び出してくる子供などをよけられなくなることだ。

多くの高齢者はそれを自覚しているためか、以前よりゆっくり走るようになったと思う。前を走る車に高齢者のマークがついていると、ゆっくり走られてイライラする経験はドライバーならだれにもあるだろう。

今はスマホで動画をいくらでも撮れるから、それが投稿されて、高齢者の暴走や逆走ばかりが注目されるが、車に乗るたびに“常習的”にやっているわけではない。2019年に池袋で車を暴走させ11人の死傷者を出した旧通産省工業技術院の元院長(90)もそうだったと推測している(9月2日、元院長の禁錮5年の実刑が確定)。

11月17日にも、大阪府大阪狭山市で89歳の男性が自動車を暴走させ、スーパーマーケットにつっこみ3人を死傷させたが、ふだんは絵にかいたような安全運転のドライバーだったという。

ふだんしないことを突然するとすれば、原因として最も考えられるのが意識障害だ。

要するに、体は起きているが寝とぼけた状態になることだ。これの症状が重いものはせん妄と言われるが、高齢者の場合、精神安定剤(前日の夜に飲んだものが翌朝に残りやすい)のほか風邪薬やH2ブロッカーと言われる胃薬でも起こることが知られている。

あるいは、血圧の薬や血糖値を下げる薬が効きすぎて、一定以上血圧が下がりすぎたり低血糖状態を起こしたりした場合にも意識障害は起こる。ふだんはむしろ高血圧や高血糖なのだが、ある時間帯に効きすぎが起こることは珍しくない。たまたまそういう時間帯に運転している際にもうろうとして逆走したり、あるいはものに衝突しかけたりしてあわててアクセルとブレーキを踏み間違えることは十分あり得る。

高齢者の場合、服薬している薬など事故原因の究明は再発予防のために重要なことだ。

事故当時のことを覚えていないという供述に「ウソをつくな」「ふざけるな」という声が強いようだが、意識障害の場合、むしろ覚えているほうが珍しい。

交通事故に限らず、高齢者が増えている中、薬の副作用で意識障害が起こるという認識をもう少し社会に共有することが必要だと私は感じる。高齢者に一律に免許を取り上げるより、服用している薬についての注意喚起を行ったほうが、再発予防につながるかもしれないのだ。

なぜ、メディアはコロナワクチン接種後の死亡者を深追いしないのか

コロナウイルスのワクチン接種についても、副作用報道があまりに少ない。

ファイザーのワクチンだけで接種後の死亡例が1300件以上報告され、厚生労働省もHPで公開しているのに、それが詳しく報じられることはまずない。

この中で注目すべきは、ついに13歳の死者が出たということだ。気管支喘息の持病をもち、ワクチン接種後の約4時間後に入浴して、出てこなかったため確認したところ浴槽内で水没しているところを発見され、救急要請の後に死亡したとのことだ。

コロナ感染による15歳未満の子供の死亡はまだ一人も出ていないにもかかわらず、ワクチン接種後の死者が出た。この年代のワクチン接種が強力に推し進められているだけに、これは重大な事実だ。

また、コロナ感染が落ち着き、ほとんど死者が出ていないのに、10月25日から11月3日だけでワクチン接種後の死亡は28件報告されている。コロナで亡くなるより、ワクチン接種後の死亡のほうが多いのだ。

こういう事態をきちんと報道しないで、3回目のワクチン接種が進められることに疑念を禁じ得ない。

これらの死亡例の中で、予防接種・ワクチン分科会が因果関係を認めたものはまだ1例もないが、一方で因果関係が否定されたものも7例しかなく、残りは「情報不足のために評価できない」とされている。

再び感染が広まった後ならともかく、現時点では、ワクチンを打つ必要があるかどうか判断するのに、重要な情報源なのは間違いないだろう。

大スポンサーである製薬会社への忖度かどうかは軽々に判断することはできない。しかし、いろいろな場面で、薬の副作用のリスクをもう少し情報として広めないと、薬の服用にせよ、ワクチン接種にせよ、その可否の判断が困難になる。

いくら賢い人でも、情報不足の中では、まともな判断ができないことは確かなのだから。

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ネオニコ系農薬 人への影響は【報道特集】

その他「向精神薬」「睡眠薬」など、「薬」に関する記事が多数ありますので、興味のある方はブログ内検索してみてください。


チャガー〈カバノアナタケ〉

2021年09月06日 | 健康・病気

今年の1月23日
キノコ カバノアナタケ=チャガー
いう記事を掲載した。

その記事が最近になってまた注目を浴びているようで(記事ではなくチャガーが)再度わたしの体験も踏まえて掲載することにした。

 まずわたしの体験談をご披露しようと思う。
25才ころから様々な皮膚の疾患を経験してきた。
 最近では手の平に小さな水疱がたくさんできてかゆい。指先があかぎれのように割れて痛い。爪の根元から第2関節まで紫色に変わりジクジクとしている。爪が正常に生成されず凸凹。体全体にも小さな赤い湿疹ができ痒みがある。医師からはアトピーと診断されている。

 そんな折昨年11月よりカバノアナタケ茶を飲み始めた。
途中3回ほど好転反応と思われる鼻水とくしゃみに襲われる。
年を明けて明らかにきれいな皮膚を取り戻し、水疱や割れもなくなった。
これで治ると思った。
春を迎えストーブも消されていくとそのまま「お茶」も降ろされ飲まなくなってしまった。
6月ころからまた元の木阿弥。今まで「お茶」のことを忘れてしまった。
また思い出して今月1日から飲み始めたところ、2日目で手の平に変化が見え始めた。今日は6日目だが1時間ほど鼻水とくしゃみが襲った。やっぱり効いているんだと実感した次第です。

お求めは下記写真の電話番号へどうぞ。


チャーガマガジン  (chaga-magazine.com) より

がんやアレルギー疾患の抑制効果を期待できるカバノアナタケ・チャーガマッシュルーム

チャーガマッシュルーム(chaga mushroom)という名前は、日本ではあまりなじみがないかもしれません。北海道では和名のカバノアナタケとして北海道土産として売られているキノコです。

このカバノアナタケを採取しやすいロシアなどではさかんに研究が行われており、カバノアナタケによるがんの抑制効果や免疫を活性化する効果、ウィルスに対抗する効果などが証明されています。今回は、今までの研究から明らかになっているカバノアナタケの効果についてまとめます。

カバノアナタケ/チャーガマッシュルームとは

カバノアナタケとは、サルノコシカケ科に属するきのこで主にロシアを中心とした寒い地域で育ちます。日本でも、以前は北海道で見つけることができたといわれていますが、最近では乱獲が進み、ほとんど発見困難になっています。

カバノアナタケは和名ですが、チャーガとよばれることもあります。学名はFuscoporia obliqueと表記します。寒さに強く、マイナス20℃でも生育でき、白樺の木などに寄生し、樹液を栄養分として吸い取り10-15年以上かけて大きくなります。

見た目は黒く、ゴツゴツしているためこぶの様で、大きいものでは直径30センチになることがあります。最終的に白樺の木の栄養分を全て奪い、枯らしてしまうため「白樺のがん」とよばれていました。

しかし、カバノアナタケの研究が進むにつれて、その成分の健康効果が認識されるようになり、現在は発見することが難しい貴重なきのことなったため「幻のきのこ」、「森のダイヤモンド」とよばれるようになっています。

カバノアナタケの成分

カバノアナタケには、がん細胞を抑制する効果だけでなく、免疫力やウィルスに対する抵抗力を上げる効果があるといわれています。なぜ、そのような多岐にわたる効果を期待できるかというとカバノアナタケに含まれている特別な成分のためです。

カバノアナタケは、タンパク質、脂質、食物繊維、糖質、ビタミン類、ミネラル類、フラボノイド、リグニンなどを含みますが、特に注目されているのはβDグルカンとSOD酵素です。βDグルカンには、免疫細胞のはたらきを活性化させ、免疫力を増強させる効果があるといわれています。

カバノアナタケに含まれるβDグルカンは他のきのこに比べて多く、タンパク質を30%以上含むので吸収率が高いことがわかっています。SOD酵素は、体の中の余分な活性酸素を除去する効果があります。

活性酸素は、本来は細菌やがん細胞と戦うために必要ですが、過剰に産生されると正常な細胞まで傷つけてしまいます。過剰な活性酸素は、がんや老化、生活習慣病の原因になることが明らかになっており、活性酸素を除去できるSOD酵素にはがん細胞抑制効果があるといえます。

カバノアナタケにがん細胞を抑制できる効果があるのは、豊富に含まれたSOD酵素によると考えられています。

カバノアナタケの効果

ロシアには、カバノアナタケをお茶代わりに飲んでいる村人はがんの発症率が低いという言い伝えがありました。この事実に注目した研究者たちは、カバノアナタケに含まれる成分とその健康効果を次々に明らかにしていきました。

カバノアナタケの研究は、1951年にソビエト連邦科学アカデミー植物研究所と第一レニングラード医大が協力して始まりました。

当時のソビエト連邦では、臨床研究後にカバノアナタケのエキスが連邦薬局法指定公認の薬として、手術不能ながん、胃腸や十二指腸潰瘍、慢性胃炎、胃腸のポリープ治療に推奨されていました。その後も、多くの研究によりカバノアナタケの効果が示されました。

現時点で、抗がん効果、免疫力の強化作用、活性酸素除去作用、抗エイズウィルス作用、抗インフルエンザウィルス作用、O-157などに対する抗菌作用、糖尿病や高血圧の予防と改善作用、アレルギー疾患の予防と改善作用、慢性肝炎や慢性腎炎の予防と改善作用、ダイエット効果などが国内外の研究によって報告されています。

カバノアナタケによってがん細胞を撃退できる理由

がんは、喫煙、飲酒、ストレス、バランスの悪い食生活、不規則な生活、遺伝などによって引き起こされることがわかっています。遺伝が原因で発症するがんもありますが、多くのがんは毎日の生活習慣による免疫力の低下によって引き起こされるのではないかと考えられています。

実は健康な人の場合でも、体の中では毎日3000-5000個のがんの芽が発生しているといわれています。しかし、私たちの体が健康な場合には、もともと備わっている免疫力によってがんの芽を摘み取るようになっています。

つまり、免疫力を低下させるような生活習慣を繰り返していると、がんを発症しやすくなる可能性があるといえます。

がんに対する治療法は、外科療法、放射線療法、化学療法の3つが基本となっていますが、どの治療法も正常な細胞まで傷つける可能性があるため副作用や合併症が起きることがあります。

一方で、注目される免疫療法は、人間が本来もっている免疫力を高めることでがんを撃退するので正常な細胞を傷つける可能性は低いといえます。

カバノアナタケには、免疫力を高める効果に加えて、がんの犯人と考えられている活性酸素を除去する効果や抗酸化作用があるため、がん細胞を抑制することができると考えられています。

免疫細胞を活性化させるカバノアナタケ/チャーガ

具体的には、カバノアナタケにはβDグルカンとよばれる多糖類が豊富で、免疫細胞を活性化する効果を期待できます。またカバノアナタケに含まれる食物繊維も免疫力を活性化させることが知られています。

カバノアナタケに含まれるSOD酵素とメラニン色素は、活性酸素除去効果や抗酸化作用があるためがん細胞を攻撃、排除することを期待できます。活性酸素は、本来は体に必要なものですが、過剰に体内で産生されると正常の細胞まで傷つけて、がんや老化を招くといわれています。

カバノアナタケに含まれるSOD酵素は、がんの原因となる活性酸素を除去し、がんを起こしにくくすると考えられています。また、カバノアナタケに含まれるメラニン色素には抗酸化作用と遺伝子保護作用があることが明らかになっています。

メラニン色素には紫外線から肌を守る重要な役割がありますが、女性にとってはシミの原因となるので敵に感じるかもしれません。

しかし、メラニン色素は人間にとって欠かせない防御システムを担っており、メラニン色素がないと皮膚がんをはじめとするがんを発症しやすくなることがわかっています。

このようにカバノアナタケには、免疫力を活性化させる効果と活性酸素を除去する効果の両方が期待できるため、がんを撃退できるのではないかと注目されています。

実際に、ロシアからの報告では、乾燥したカバノアナタケとその他のきのこを投与したところ、カバノアナタケを投与したグループにおいてがんの転移の阻止率が高かったことが明らかにされています。

カバノアナタケが癌だけでなく、ウィルスにも効く理由

1993年の日本エイズ学会で、カバノアナタケはがんだけでなく、エイズウィルスにも有効であるという事実が発表されました。その後もカバノアナタケによるエイズウィルス抑制効果に関する研究や報告が続きました。

また、1999年には第51回北海道公衆衛生学会でカバノアナタケはHIVウィルスだけでなく、インフルエンザウィルスが体内で増殖することを抑制する効果があると発表されました。

なぜ、カバノアナタケにウィルスの増殖抑制効果があるかというとリグニンという成分が含まれるからです。ウィルスが体の中で悪さをするためには、ヒトの細胞に対して酵素を出し、細胞膜を溶かして浸入する必要があります。

しかし、カバノアナタケに含まれるリグニンはウィルスが出す酵素を吸収し、ウィルスが攻撃できないように阻害します。ウィルスはヒトや動物の細胞に寄生しないと生きることができないので、リグニンによって侵入を阻まれたウィルスは死滅するしかありません。

このように、カバノアナタケはリグニンという有効成分によって抗ウィルス作用を発揮するといわれています。

アレルギー性疾患を抑制する可能性もあるカバノアナタケ

カバノアナタケによる健康効果は、免疫増強効果、がん細胞を抑制する効果、抗酸化作用、抗ウィルス作用など多岐にわたりますが、アレルギー疾患にも効くのではないかと期待されています。

アレルギーは、肥満細胞とよばれる細胞からヒスタミンが遊離されることにより起きるといわれています。マウスを対象に行われた研究では、カバノアナタケから抽出したエキスによってヒスタミンの放出が抑制され、アレルギー反応を低下させたことがわかっています。

難治性の皮膚病にも効果を期待できるカバノアナタケ

皮膚がんなど、さまざまながんに移行する可能性があるとされている皮膚病として乾癬(かんせん)が知られています。乾癬とは、長期にわたる経過をとる皮膚病で、人によって症状や発症する場所が異なります。

典型的な症状としては、皮膚から少し盛り上がった赤い発疹の上に、銀白色のフケのようなものが付着し、ぼろぼろと剥がれ落ちます。乾癬では、炎症を起こす細胞が活性化しているので、皮膚は常に赤みを帯びているような状態になります。

日本では1000人に1人が発症するといわれていますが、現時点でも原因不明です。治療は塗り薬や飲み薬、紫外線を当てる光線療法、生活習慣の改善などですが、あまり効かない人もいます。

カバノアナタケのエキスを乾癬の患者に投与した研究では、規則正しく飲用すると3か月で最大の効果が得られたそうです。多くの患者において、皮膚の発疹が消滅し、乾癬によって変形した爪も2-3か月で改善傾向となりました。

患者の中で数名が、症状が改善した後にカバノアナタケのエキスの飲用をやめたところ、皮膚に再び症状が出たため飲用を再開し改善したことが認められました。

今回の研究では、カバノアナタケの乾癬に対する治療効果のメカニズムは明らかになっていませんが、カバノアナタケの免疫力増強作用や抗酸化作用によって体の中から体質が改善したことが関連しているのかもしれません。今後のさらなる研究が期待されています。

カバノアナタケの副作用

カバノアナタケは、古くからロシアの家庭薬として親しまれてきました。多くの薬は、効能がある一方で副作用を起こす可能性があります。しかし、カバノアナタケは長い歴史の中で目立った副作用は報告されていません。

つまり、多くの人が副作用を気にせず安全に摂取できるといえます。ただし、どのような薬や食べ物でも、人によって合わないことがあります。もし、カバノアナタケを摂取後に体に異変を感じた場合には早めに医師に相談するとよいです。

カバノアナタケの摂取の仕方

では、具体的にカバノアナタケは1日どれくらい飲めばよいのでしょうか。ロシアでは、カバノアナタケをお茶代わりに飲んでいる村ではがんが少ないといわれていました。

健康維持を目的とする場合には、1日約10-20gを目安にするとよいと言われています。がんなどの治療中の方の場合には、体調を見ながら量を増やして調整することも可能です。ロシアでは、ハーブティーと同じ感覚でカバノアナタケのお茶が飲まれているといいます。

例えば、細かく砕いた約5g程度のカバノアナタケをティーバッグに入れ、2Lのお湯で煮出して何度かに分けて飲みます。温かくても冷たくても飲むことができます。

カバノアナタケを飲むタイミングは、寝る前が理想的と考えられています。

なぜなら、免疫細胞は寝ている間につくられるため、免疫を活性化する作用のあるカバノアナタケを寝る前に飲めば効率がよいと考えられているからです。しかし、大切なのは自分の続けやすいタイミングで毎日継続して規則正しく摂取することです。

効き目に関しては、早い人では1週間程度、遅くても1か月程度で体の変化を感じるといいます。なるべく継続して摂取した方が、体調を改善できると考えられています。

カバノアナタケの最新エビデンス(論文・根拠)

カバノアナタケに関する研究結果は国内外から報告されており、その効果は明らかなようです。以下に最新のエビデンスについてまとめます。

○カバノアナタケのエキスががんの進行を抑制

マウスを対象とした研究では、カバノアナタケのエキスを3週間連続で投与するとがんを60%抑制した。また、がん細胞の増殖やがんの増殖に必要な血管の新生を阻害し、がんの進行を抑えた。興味深いことに、カバノアナタケのエキスはマウスの体温を上昇させることがわかり、代謝を上昇させることによってがんの進行を抑制する可能性があることが明らかになった。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27441282

○カバノアナタケのエキスが酸化ストレスによる肝障害を改善

ラットを対象とした研究では、カバノアナタケのエキスを酸化ストレスによる肝障害に対して投与したところ肝機能の改善を認めた。カバノアナタケによる抗酸化作用によると考えられた。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26853962

○カバノアナタケによる大腸がん細胞の増殖抑制効果

大腸がん細胞を対象とした研究では、カバノアナタケの成分であるエルゴステロールペルオキシドががん細胞の増殖を抑制することがわかった。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26210065

○カバノアナタケに含まれる多糖類が脳腫瘍細胞の増殖を抑制する

カバノアナタケのエキスに含まれる多糖類が、ヒトの脳腫瘍細胞の増殖を抑制することがわかった。腫瘍細胞の抑制が起きるメカニズムとしては、カバノアナタケが細胞死(アポトーシス)を起こすカスパーゼ3の発現を促進することが考えられた。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24940902

○カバノアナタケがアレルギー反応を抑制した

アナフィラキシーショックを起こさせたマウスを対象とした研究では、カバノアナタケの抽出液を投与するとアレルギーに関与するIgEのレベルが低下することがわかった。今回の研究から、カバノアナタケは抗アレルギー効果のある食材として有効である可能性が示された。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23535020

○カバノアナタケがヘルペスウィルスの侵入を防いだ

細胞を用いた研究で、カバノアナタケの抽出液を投与するとヘルペスウィルスの侵入を制御できることがわかった。ウィルスの糖タンパク質に対してはたらきかけ、細胞内への侵入を防ぐことが明らかになった。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23510282

○カバノアナタケが炎症性腸疾患を改善した

炎症性腸疾患を発症したマウスにカバノアナタケの抽出液を投与したところ、炎症に関わる物質の抑制によって腸の炎症性病変を改善することが明らかになった。炎症性腸疾患に対するサプリメントとしてカバノアナタケは有効である可能性が示唆された。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22819687

○カバノアナタケは認知機能障害と酸化ストレスを改善する

認知機能の障害を起こさせたマウスに対して、カバノアナタケを投与すると認知機能障害に関連する物質と酸化ストレスを抑制することが明らかになった。カバノアナタケが、脳の学習や記憶などの機能に良い影響を与える可能性が示唆された。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21779570

○カバノアナタケは炎症性腸疾患患者のDNA傷害を抑制する

炎症性腸疾患患者のリンパ球を採取し、カバノアナタケの抽出液をかけたところ傷ついたDNAの数が減少することが明らかになった。今回の研究から、カバノアナタケは炎症性腸疾患患者におけるDNA傷害を改善することがわかり、サプリメントとしてカバノアナタケが有効な可能性が示された。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18997282

 参照URL
http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/tyaga/
https://www.sup-pedia.com/ingredients/charga/

ライター紹介:大塚真紀

東京大学大学院医学系研究科卒。腎臓、透析、内科の専門医。医学博士。

東京で内科医師をしていましたが、現在は主人の留学についてアメリカに滞在中。医師歴は10年で、腎臓と透析が専門です。アメリカでは専業主婦をしながら、医療関連の記事執筆を行ったり、子供がんセンターでボランティアをして過ごしている。医師としての記事の監修、医学生用のコンテンツ作成経験有。

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チャーガ(カバノアナタケ)に含まれる成分一覧と安全性・副作用について

チャーガはどのような成分が含まれているのか?副作用はあるのか調べました。

チャーガ【別名:カバノアナタケ】は身体に物凄く効果があると近年で有名になっていますが、効果があるといっても詳しく知らない人にとっては身体に良いことくらいで大雑把にしかわからないですよね。

そんな人間が体内にもつSODの量には個人差が見られ、尚且つ、SODの力は年とともに弱まっていくと言われています。 チャーガ(カバノアナタケ)にはホウレン草の250倍・野菜ジュースの175倍・アガリクスの23倍の抗酸化力があります。

チャーガ(カバノアナタケ)にはSOD活性が非常に高いことが確認されています。主な有効成分がどのような効果を持っているのか詳しく書いていきたいと思います。

・チャーガに含まれる成分一覧まとめ

免疫力アップ、便通改善、美肌効果、抗酸化力アップ、ウイルス抑制などが言われている。

チャーガの主な成分とどのような効果を持っているのかまとめました。

β―グルカン・・・キノコ類に含まれる免疫細胞を活性化させる成分

ベツリン酸・・・ガン細胞を死滅させ、成長を抑制させる

サポニン・・・コレステロール減少、肝機能向上、便通改善、二日酔予防、脂肪代謝促進

リグニン・・・抗菌、抗酸化作用、ウイルス抑制作用

ナトリウム・・・細胞の浸透圧を維持し、血液などの体液を中性に保つ

カルシウム・・・骨粗鬆症を予防したり筋肉が正常に働くように助ける

マグネシウム・・・動脈硬化や心疾患の予防

亜鉛・・・生殖能力の向上、皮膚炎予防、味覚低下予防

マンガン・・・活性酸素を消去したり血中脂肪酸を減少させる

ポリフェノール・・・抗酸化作用

フラボノイド・・・活性酸素除去、高血圧安定、抗アレルギー作用

エルゴステロール・・・コレステロール低下させたり抗ガン作用

トリテルペノイド・・・血管新生阻害作用、毒物による肝障害から肝臓を保護する作用

アルカロイド・・・脳の疲労をやわらげ、動脈内の血流をスムーズにする

プテリン・・・抗酸化作用があり活性酸素を除去

アガリチン酸・・・NK活性の増加

イノシトール・・・血液の流れをよくし、蓄積してしまった脂質を取り除く作用

その他含まれる成分・・・タンパク質・脂肪・灰分・食物繊維・糖質・ビタミン類・ミネラル類

それでは上記の中でも特に抑えて置きたいチャーガの成分を詳しく解説していきたいと思います。

・免疫力を高めるβ-グルカン

きのこ類に豊富に含まれている成分の1つ「β-グルカン」と言われる多糖類ですが、この成分は、免疫力を高める働きがあります。

身体の中にガン細胞が出来てしまうと、必ず免疫と呼ばれる生体防御でがん細胞を駆逐しようとします。この免疫力が弱いと段々とがん細胞を排除できなくなってしまい、様々な部位で悪さをしてしまうようになるのです。

その免疫力を高める成分であるβ-グルカンですが、アガリクス茸等に含まれるβ-グルカンは水溶性のヘテロβ-グルカンのみに対し、チャーガは不水溶性であるホモβ-グルカンも併せ持っており、多岐にわたるきのこ類の中でもこの2種類のβ-グルカンをもつきのこは、チャーガ(カバノアナタケ)以外には見られないほど希少なものなのです。

ですので、チャーガ(カバノアナタケ)は β-グルカンの含有量も他のものよりも秀でており、天然のアガリクス茸と比べると3~4倍も含まれていると言われています。

チャーガ(カバノアナタケ)に含有される水溶性多糖類と不溶性多糖類の2つともに、抗腫瘍活性が確認されています。

ロシアではチャーガ(カバノアナタケ)の抽出液から作られた「ベフンギン」という抗ガン剤が公式な薬として国に認可されてもいるのです。

ロシアでは民間療法としてのチャーガ(カバノアナタケ)の歴史は長く、当然安全性・効能は素晴らしく、副作用についても天然成分ゆえに、一部の免疫抑制剤などを使われている方などを除き、心配要りません。

 医薬品全般を否定するものではありませんが、化学生成物は副作用の心配がつきまといます。また、チャーガ(カバノアナタケ)のβグルカンは免疫力が弱い人には免疫強化し、強すぎる人には抑制する働きがあります。

つまり人体の免疫細胞を強化して免疫力を上げるだけではなく、人体のバランスも整えてくれるお薦めの効能をふんだんに成分として持つのがチャーガの特徴となります。

更にチャーガの特徴としてチャーガ(カバノアナタケ)にはβグルカンの中でも特に有用なβ1,3グルカンを多く含んでいます。

 β1,3グルカンの研究論文の一部

  1. 1963年 βグルカンが、がん細胞の縮小に効果を持つことが初めて発表された。
  2. 2001年 酵母細胞壁β1,3Dグルカンは免疫細胞だけでなく、ヒトの皮膚線維芽細胞上の受容体に結合して皮膚組織修復を促進する、という実験結果が米免疫・感染症医療誌「Infection and Immunity」69(6)で発表された。
  3. 2005年 米外科医療誌[Neurosurgical Review]2005年28(4)号では、H.カヤリ博士、M.F.オズダグ博士等の研究陣が酸化ストレス状況に置かれたラットを使って実施したベータグルカンの抗酸化作用の実証実験が発表された。
  4. 2009年12月 宮崎忠昭教授の研究チーム(北海道大人獣共通感染症リサーチセンター)の実験結果から、インフルエンザウイルスに感染したマウスへβグルカンとEF乳酸菌の組み合わせを投与すると、インフルエンザウイルスに対する免疫力が高まり重症化を防ぐ効果があるという結果が発表された。

ウィキペディアより引用

https://ja.wikipedia.org/wiki/%CE%921,3-%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%B3

・がん細胞に栄養を与えないように制御するベツリン酸

チャーガ(カバノアナタケ)に含まれている成分で注目されているこのベツリン酸という成分は、そもそもチャーガが寄生している白樺の樹皮に多く含まれているものです。

そしてチャーガ(カバノアナタケ)は、白樺の樹液を養分として育ち、白樺のガンとも言われるように、白樺を枯らしてしまうほど白樺の樹液の養分を10年20年とかけて小さな体内に取り込みます。

白樺の樹皮に多く含まれるベツリン酸(betulinic acid)には、がん細胞にアポトーシスを誘導する作用や、血管新生阻害作用などが報告されています。

ベツリン酸が、がん細胞のミトコンドリアの外膜の透過性を高めさせてアポトーシスを誘導する作用が報告されているのです。

アポトーシス誘導とは、固体をより良い状態に保つために行われる働きで、細胞死と呼ばれるメカニズムで不具合が起こっている細胞を自滅させ、優良な細胞だけを残していくということを指します。

このアポトーシス誘導があるおかげで、ガン細胞も死滅させ大きくなっていくことを抑制させます。ベツリン酸は、正常細胞には効きにくく、ガン細胞に特にアポトーシス誘導をするということが報告されており、ガンの治療薬としても期待されています。

ベツリン酸は、今現在問題になっている抗がん剤に抵抗性をもったがん細胞のに対して抗がん剤を効きやすくさせる効果があるとも報告されています。

 血管新生阻害作用というのは、そもそも細胞の維持や増殖のため栄養を隅々まで送り届ける必要があるので、既存の血管から新しく血管を作るという作用を阻害するもので、血液から酸素や栄養を取り込まなければ血管を新たに作ることはできず 血管ができなければガン組織は1~2mm以上の大きさにも成長できません。

癌抑制遺伝子は血管新生を負に制御している。さらに、MMP阻害薬、VEGF受容体阻害薬及びPDGF受容体阻害薬などの薬物や可溶性VEGF受容体は血管新生阻害作用を示す。 サリドマイドが奇形を引き起こすのは、胎児の手足の末端の血管新生が阻害されて十分に成長しないためである。現在では、この作用を利用して抗がん剤としての利用が試みられている。 出典 ウィキペディア

 なのでチャーガ(カバノアナタケ)に多く含まれるベツリン酸は、すぐにガン細胞と見極め血管新生を阻害する働きをする効果があるとして今後更に研究が加速することでしょう。

・SOD様物質による抗酸化作用

チャーガは「最高の抗酸化力をもつキノコ」と言われています。

参考 https://www.sup-pedia.com/ingredients/charga/

SODとはスーパー・オキシド・ディムスターゼという酵素のことです。

私達の体内にて、有害な活性酸素(有益な活性酸素も存在します)を分解する働きがあり、その主なものがSODです。

人間が体内にもつSODの量には個人差が見られ、尚且つ、SODの力は年とともに弱まっていくと言われています。

そこで嬉しいことに チャーガにはSODと同じような働きをするSOD様物質が含まれいるのです。

SOD様物質のおかげで チャーガ(カバノアナタケ)にはホウレン草の250倍・野菜ジュースの175倍・アガリクスの23倍の抗酸化力があります。

また、チャーガ(カバノアナタケ)にはSOD活性が非常に高いことが確認されています。最新の学術研究では、ウィルス以外でのいわゆる病気の90%は、有害な活性酸素が原因だそうです。

代表的な例としてがん、心筋梗塞、脳血管障害、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病、肝炎、痴呆、しわ、シミ、吹き出物などの肌トラブルも活性酸素が関係していると言われています。活性酸素は常に体内で発生していますが、さらに大気汚染、化学物質、食品添加物、ストレスなどにより、多くの活性酸素が体内で発生するといわれています。現代病の主要因と言えそうです。

そういった現代病と闘わざるを得ない、現代人の必須成分であるSOD様物質を多く含むチャーガの効能がとても有益だと思われます。

特に天然100%であれば、安全生・副作用の心配は非常に少ないはずです。

・チャーガには食物繊維が豊富です

食物繊維の効能として、

1.有害物質を体外に出す。 

2.第二の脳とも呼ばれる腸の働きを整える。 

3.コレステロール値を下げる。

などが上げられます。

特に重要なことは チャーガにはリグニンという食物繊維が含まれていて、ポリフェノール以上に生活習慣病予防・発ガン性物質の活性を抑える・抗菌・抗酸化作用・ウィルス抑制作用があります。

ガンの原因として遺伝や生活習慣などが上げられますが、実はウイルスや細菌が深く関与するガンも存在します。

主なものとして子宮頸がんや肝臓がん、成人T細胞白血病などは、特定のウイルスへの感染が原因です。と言うことは、ウイルス性のがんは「ウイルスに感染しなければ、発症する可能性はほとんどない」ということになります。

チャーガに含まれるリグニンの効能でウィルス感染が防げる可能性が高まります。さらにチャーガから抽出されたリグニンで、強いHIV(エイズ)ウィルス抑制作用がある事が報告されています。

・副作用のないチャーガ

チャーガは毒性や副作用はなく、トラウマ、不安、肉体的疲労などのストレスへの抵抗能力を高める働きのある天然のハーブであるとされる「アダプトゲン」とされています。

 ウィキペディアで「アダプトゲン」を調べると、アシュワガンダ、冬虫夏草、党参、エゾウコギ (シベリア人参)、ホーリーバジル、高麗人参 、イボツヅラフジ 、アマチャヅル、甘草(カンゾウ) 、マカ 、霊芝(レイシ)、ルージァ・カルタモイデス 、ロディオラ 、朝鮮五味子、チャーガ、シラジットと様々なストレスへの抵抗能力を高める働きのある天然のハーブが出てきます。

アダプトゲンとは「体に悪影響を与える物理的、化学的、または生物学的なストレスの原因を、非特異性の抵抗力を高めることによって撃退するもの」と定義されています。

▽アダプトゲンの定義

1 毒性 (副作用)がない。

2 作用が特定の臓器に限定されない。

3 正常化作用を持っている。

副作用はないと言われているチャーガですが、キノコアレルギーを持っている方は避けたほうがいいでしょう。またチャーガエキスを濃縮したロシア薬局方指定医薬品の「ベフンギン」というエキスタイプの抗がん治療薬では過敏症も禁忌としています。

引用 ロシア医薬品百科事典 http://www.rlsnet.ru/tn_index_id_4255.htm

チャーガは特に副作用や毒性がないため、飲み過ぎて良くないということは基本的にはありません。普段のティータイムや、私生活の飲料水の代用として健康のためにお茶として飲まれています。ノンカフェインで子供でも安心して飲めます。


小池知事は児童のパラ観戦をゴリ押し コロナ感染「子どもがスプレッダーの恐れ」とカナダが警鐘

2021年08月22日 | 健康・病気

「日刊ゲンダイダイジェスト」2021/08/21 

「全国一斉の休校要請は考えていない」――。20日の閣議後会見で、萩生田文科相はこう断言した。夏休み明けの授業再開に不安を覚える親もいる中、24日開幕の東京パラリンピックの学校連携観戦に最大14万人の児童生徒が動員される可能性も浮上。10代未満は他者を感染させるリスクが高いとの海外研究が出ているのに大丈夫なのか。

 ◇  ◇  ◇

 20日の全国の新規感染者数は2万5876人で3日連続の最多更新、15府県でも過去最多を更新した。経験したことがない規模の第5波のピークアウトがいつになるのか、まったく見通せない状況だ。

 感染爆発に伴い子供の感染者も急増している。厚労省によると、8月5~11日は10代未満が5422人、10代が1万826人。それが、17日までの1週間で10代未満が7441人、10代が1万4734人。東京では1日当たりの新規感染者に占める10代以下の割合が12%(7月)から14%(8月)へと膨らんでいる。

 海の向こうの米国でも感染して入院した子供の数が過去最多の1900人に上った。国内外で子供の感染・入院リスクが問題となっているのに、「(感染者が出た場合は)学級や学年、学校単位で閉鎖することを想定しないといけない」(萩生田文科相)。これじゃ自治体に丸投げだ。

 小池都知事に至ってはパラリンピックの学校観戦に都教育委員会メンバーの大半が反対したにもかかわらず、「より安心・安全な形でできるように準備を進めていく」とゴリ押し。きのうの定例会見で「デルタ株は、もう皆さんのすぐ隣にいるという意識を持っていただきたい」と危機感をあおる一方、学校観戦は強行では支離滅裂だ。

拡大する年少者は10代と比べ1.4倍の感染力が

 子供を巡っては「感染する」リスクが高まっているだけでなく、「感染させる」リスクも高いとの研究結果が出てきた。年少であるほどスーパースプレッダーになる恐れがある、というものだ。

 カナダのPHO(オンタリオ州保健機関)が昨年6月から12月末までに確認された感染事例を基に、子供による家庭内感染を調査(6280世帯対象)。家庭内で最初に感染が発覚した子供を0~3歳、4~8歳、9~13歳、14~17歳の4グループに分け、他の同居人に感染させるリスクを比べた。

 PHOの研究チームが米医師会雑誌で発表した論文(16日付)によると、14~17歳が家庭内の誰かに感染させる確率を基準とした場合、0~3歳が1.43倍、4~8歳が1.40倍、9~13歳が1.13倍だったという。

 論文は〈年齢の低い子供の方が、年長の子供よりも誰かに感染させる可能性がある〉と指摘。〈小児の年齢ごとの感染力の違いは、家庭内や学校、保育現場の感染予防管理に影響する〉と結論付けた。

 医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏がこう言う。

「あくまでも統計的な調査なので、実際のリスク評価には更なる研究が待たれます。小児の感染を防ぐためにも、やはりワクチン接種が要でしょう。米国では9月末までに、5~11歳に対するファイザー製の治験結果が出るといいます。生後6カ月~5歳のデータもすぐに集まるはず。日本は小児のワクチン接種に関する議論が進んでおらず、冬場の大流行にも無防備のままです」

 子供の安全・安心の確保に向き合わない国や都に、親の不安は増すばかりだ。


 これはまずいでしょ!感染しても入院できる保証・治療される保証はない。少しでも可能性の低いように対処するのが基本です。菅や小池に「命」を託してはいけない!

ブルーインパルスはやめよ!!!

頑張っていました。


強敵デルタ株「空気感染」の脅威

2021年08月05日 | 健康・病気

ウイルス量は1000倍!…梅田&新宿で百貨店従業員陽性ラッシュ

日刊ゲンダイデジタル 2021/08/05

 デパート従業員の新型コロナウイルスの感染が相次いでいる。阪神梅田本店128人、阪急うめだ本店34人、伊勢丹新宿店73人、ルミネエスト新宿59人……。一体、何が起きているのか。

■阪神梅田本店128人クラスター

 このうち、阪神梅田本店の事例は先月30日に保健所から「クラスター」と認定されている。4日も新たに13人の感染が確認され128人となった。同店は地下1階から地上8階まで9フロアあり、感染者は地下1階86人、1階26人と両フロアに集中している。運営するエイチ・ツー・オーリテイリングの広報担当者は「1カ所しかない社員食堂や更衣室での感染であれば、両フロアに偏ることは考えにくい。他のフロアでも広がっているはずです。両フロアの売り場か、フロアごとにある事務所で感染した可能性があります。消毒や換気など感染対策は徹底していたのですが」と驚きを隠さなかった。

 昭和大医学部客員教授の二木芳人氏(臨床感染症学)が言う。

「感染者数は地下1階が圧倒的に多い。地下は換気が十分ではないことがあり、エアロゾル感染が起きた可能性があります。もし、阪神百貨店のクラスターが、デルタ株(インド株)だとすれば、それも感染拡大の一因でしょう。デルタ株のウイルス排出量はかなり多い上に、ウイルス自体が細胞に侵入しやすい特徴を持つ。感染力はかなり強力です」

ワクチン接種完了者も感染

 CDC(米疾病対策センター)によれば、デルタ株は1人の感染者から8~9人に感染させるという。水ぼうそうに匹敵する。インフルエンザは1~3人、従来型の新型コロナは2.5人だから、強烈だ。

 デルタ株の空気感染(エアロゾル感染)は厄介だ。中国の研究グループがデルタ株感染者のウイルス量を調べたところ、従来株の約1000倍だったという。デルタ株感染者がフロアに1人でもいれば、エアロゾルに乗ったウイルスがたちまち広がるのもうなずける。エアロゾルは最大3時間程度、感染力を維持しながら空中を浮遊する。

 また、デルタ株は、ワクチン接種完了者も感染し、他人に感染させることも分かっている。河野ワクチン担当相も「デルタ株の感染拡大をワクチンだけでどうにかするというのはなかなか難しい」と漏らしている。

「デルタ株は従来の常識が通用しないことがあります。消毒や換気など感染対策もこれまでよりも強化する必要があります」(二木芳人氏)

 いつでも、どこでもデルタウイルスが漂っている――。これまでの何倍も警戒したほうが賢明だ。

 

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豪でクラスターが!カメラが捉えたインド株“すれ違い感染”

 日刊ゲンダイデジタル:2021/06/23

 新型コロナ対策の“優等生”に衝撃が走っている。オーストラリアのニューサウスウェールズ(NSW)州で発生したインド株由来のクラスターに歯止めがかからないのだ。

 同州では22日、新規感染者10人を確認。1週間ぶりの高水準に達し、クラスターは計21人に上った。

 諸外国に比べて感染拡大を抑えているとはいえ、州内は上を下への大騒ぎ。インド株の感染力の強さを裏付ける“証拠”が出てきたからだ。

 州当局が感染源とニラんでいるのが、国際線の搭乗員などを送迎していたリムジン運転手の60代男性。州は今月16日に感染を把握し、男性運転手が過去に訪れていた場所を公開。同日同時刻に同じ場所にいた住民に対し、PCR検査を要請した。

 その結果、運転手と同じゲノムを持つインド株の感染者が複数判明。その感染者と運転手が同日に訪れていた州都シドニー東部のショッピングセンターを詳しく調べたところ、監視カメラから「すれ違い感染」の可能性が浮上したのだ。

 州の発表によると、感染が判明した50代男性は運転手とショッピングセンター内で「すれ違う程度のわずかな接触だった」(グラディス・ベレジクリアン州首相)という。さらに、運転手が訪れたカフェのテラス席にいた70代女性も感染していたというから驚きだ。

 州政府は危機感を強め、今月12日から18日にショッピングセンターを訪れた客全員を検査するという。さすが“優等生”といった徹底ぶりだ。

 一方、日本はインド株が全国で117件(16日時点)も確認されているにもかかわらず、東京五輪開催にバク進中。入国する五輪関係者の隔離期間短縮を認め、1万人もの観客を入れるなど、正気の沙汰ではない。医療ガバナンス研究所の上昌広理事長がこう言う。

「水際対策も国内の検査も徹底してきたオーストラリアだからこそ、手際が良いのです。日本は医系技官を筆頭に『無症状者の検査は必要ない』『クラスター対策をしていれば大丈夫』と喧伝してきたため、インド株が流入しても方針転換できない。コロナ対策の誤りを認められず、成功したことにしているのだから、合理的な対策を打てるはずがありません」

 すれ違っただけで感染の恐れがあるインド株。日本は“五輪貴族”をもてなす前に、最強ウイルスの封じ込めが先だ。


 これまでのコロナウイルスではないということ、肝に銘じる必要がある。ワクチンも効かないということも含めて。すれ違うだけで可能性があるのだから・・・

 さて、台風9・10号が発生したようだ。8号にはすっぽかされたが今度はどうだろう。被害が出るような台風ならいらないが適度な雨をもたらしてくれる都合の良い台風を待っている。昨日も6時間もあるような☂マークがわずか30分ほどになってしまった。明日も33℃の予報。


アスリートが戦う命がけの舞台-中止を求め命を守る行動を!

2021年07月30日 | 健康・病気

東京の夏は理想的?「うそつき」と海外メディアから批判

朝日新聞デジタル2021年7月30日

笠原真

 

 「五輪が開催される東京の夏は温暖で、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候です」。東京大会の招致委員会が2013年、国際オリンピック委員会(IOC)に提出した立候補ファイルでこう説明していたことに、現在、海外メディアから批判の声が相次いでいる。というのも、開催中の東京五輪では、酷暑に苦しむ選手の姿が目立っているからだ。

 米ネットメディアのデイリー・ビーストは26日、立候補ファイルの説明について、「この時期の東京に行ったことがある人なら誰でもわかるように、それはよく言えば楽観的、最悪な言い方をすればうそだ」とする記事を配信した。IOCに対しては、「なぜこれを真実として受け入れたのだろうか?」と疑問を呈した。

 こうした事態が起きる背景には、大会の招致には巨額の費用がかかるため、絶対に招致を成功させなければならない事情があるからだと指摘した。

 そして記事の末尾には、スポーツコラムニストのダン・ウェツェル氏の言葉を引用した。「日本は天候について謝る必要はない。しかし、アスリートがこの環境で疲弊し続けることについては、全ての人に謝らなければならない。地獄のようにうそをついたのだ」

 米ウォールストリート・ジャーナルは25日、「東京の、時に過酷な夏の気候は、大会招致が決まった2013年当時から心配されていた」と指摘。その上で、「今まで経験した中で最悪の暑さ」「この湿度は残忍だ」などとするアスリートの言葉を紹介した。

 さらに「東京大会の主催者は、暑さの問題を小さく扱おうとしてきた」と、招致委を批判した。

 英紙ガーディアンも20日に配信した記事で、19年にマラソンの開催場所が東京から札幌に変更されたことに言及。その理由として、「7~8月の気候が『穏やか』で『アスリートにとって理想的』だとする東京側の主張への疑念」があったと強調。前回の1964年東京五輪では、暑さを避けて10月開催だったと指摘した。(笠原真)

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真夏の五輪 拝金主義を見直さねば

「東京新聞」社説 2021年7月30日 

 東京の猛暑に五輪選手から悲鳴が上がり、テニスでは競技開始時間の変更が決まった。真夏の開催は、巨額の放映権料を負担する米メディアの意向とされる。国際オリンピック委員会(IOC)の根底にある「拝金主義」を見直さなければならない。

 東京の最高気温は連日のように三〇度を超え、湿度も高い。懸念通りの蒸し暑さだ。

 テニス競技では、スペインの女子選手が体調不良で試合途中に棄権。男子選手から開始時間を変更するよう提案があり、当初の「午前十一時」から「午後三時」に遅らせることになった。

 アーチェリーでもロシア・オリンピック委員会の女子選手が競技後に倒れ、スケートボードでは米国の男子選手が暑さでボードが曲がると明かした。

 真夏の野外競技は危険が伴うにもかかわらず、東京都は招致活動時、この時期を「晴れる日が多く温暖」「アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」とPRしていた。

 無責任極まりない虚言だ。無観客でなければ、観戦中や入場時の行列で何人が倒れただろう。

 真夏の開催は、IOCの収入の約七割を負担する米テレビ局の意向とされる。米国では秋に、大リーグのワールドシリーズやプロバスケットボールNBAの開幕などがある。時期が重なるのを避けるため、五輪を真夏にしか開催できないとしたら「アスリート・ファースト」ではなく「テレビ・ファースト」。本末転倒だ。

 気候変動で北半球の多くの大都市は七、八月に熱波に襲われる懸念がある。開催時期を柔軟に決められるよう、IOCはテレビ局への過度の依存を改めるべきだ。

 日本側は暑さの問題で小手先の対応に終始した。遮熱性舗装やミストシャワーなどに巨費を投じたが、マラソンと競歩の札幌移転はIOC主導。日本側が主体的に会場変更を提起すべきだった。

 五輪後にはパラリンピックが控える。車いすの選手には頸髄(けいずい)損傷などで体温調整機能を失い、暑さが致命的になる人もいる。対策に万全を期さねばならない。

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【東京五輪】だまされた!猛暑で「東京のうそに世界が謝罪を求める」と海外から糾弾

 東スポWeb 2021/07/29 

猛暑で〝死〟をも訴える選手が出現する東京五輪に対し、海外メディアが〝虚偽申告〟を猛批判。謝罪要求が飛び出した。

オーストラリアの「ニュースドットコム」は29日、「東京の虚偽主張に世界は謝罪が欲しい」と報道。東京五輪が招致に際し、東京の7、8月について「穏やかで晴れた天候が多く、選手が最善を尽くすために理想的な気候を提供する」とアピールし、今もこの文言が東京五輪アプリで公開されている点を指摘。「組織委員会は、選手が直面する気象条件について虚偽の主張をしているようだ」と批判した。

すでに米ヤフーでも「東京は地獄のような嘘を付いた。代償を払うのは選手だ」と大ウソつきだと糾弾。嘘で大会を招致してきた東京に厳しい視線が向けられている。

今大会、猛暑に対し、選手からクレームが殺到。テニスの世界ランキング2位・ダニル・メドベージェフ(ROC)は「死んだら誰が責任を取るのか」と批判。同1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)もスケジュールの変更を強く要求した。ビーチバレー選手は砂が暑すぎ立てず、トライアスロン男子では、金メダルを獲得したクリスティアン・ブルンメンフェルト(ノルウェー)がフィニッシュラインで倒れこみ嘔吐。地獄絵図となっている。

競技後半も猛暑が続くだけに、さらなる批判は必至。誰が謝罪するのだろうか…。

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炎天下の試合ふさわしい?熱中症で棄権も…テニスは時間変更 組織委「ベストな日程」 

「東京新聞」2021年7月29日 (一部抜粋)

 この五輪でテニスやカヌー、ボートなど屋外競技を取材したが、いずれも日なたに10分間でも立っていれば、日差しと地面の熱で目まいを覚えた。そもそも多くの日本人なら真夏の正午前後に日程を組むこと自体が無謀と感じるだろう。

 「アスリートが戦う舞台として真夏の昼間の試合はふさわしいのか」。組織委員会が競技日程を公開した2019年4月、私は記者会見で質問した。室伏広治スポーツディレクター(現スポーツ庁長官)は「各国際競技団体がこの時間帯を望み、国際オリンピック委員会にも医療チームがいて、全体の中で日程が決まった」と、まるで人ごとだった。

 1年延期後の日程変更を発表した昨年9月にも室伏氏に問うたが「選手にベストを尽くしてもらえるように暑さ対策に取り組む」と語るだけだった。

 無責任な運営のツケは選手に及ぶ。最大の心配は来月6日午前11時開始のサッカー女子決勝だ。29日の会見で聞くと、組織委の高谷正哲(たかや・まさのり)スポークスパーソンは「さまざまな視点でベストな日程を導いていたつもり。現時点で変更は議論していない」と説明した。(原田遼)

【関連記事】東京の酷暑にテニス選手ら悲鳴 「常に脱水状態」、ジョコビッチは試合時間変更を要求


 アスリートたちは自分の命を守るための行動を起こす必要がある。女子サッカー決勝戦、炎天下90分以上の競技は正気の沙汰か?


イベルメクチン投与の現場医師 変異株にも有効「スーパー中和抗体」 富山大など作製

2021年06月26日 | 健康・病気

50人超のコロナ患者にイベルメクチン投与の現場の医師 厚労省が認めるも“ノータッチ”の医師会に苦言

飯塚大和

AERAdot 2021.6.26

 新型コロナウイルスへの改善効果が期待されている、抗寄生虫病の特効薬「イベルメクチン」。インドやペルーで投与後に一定の効果が見られたことや、世界56カ所での臨床研究で改善データが集まっていることについては、当サイトの記事「日本発『イベルメクチン』インドがコロナ治療で感染者数減もWHO『反対』のナゼ」で報じた。

 厚労省は「コロナ治療に対するイベルメクチンの保険適用」を認めており、すでに現場ではイベルメクチンを投与している医師もいる。先駆けて100人近くの自宅療養者にイベルメクチンを処方してきた兵庫県尼崎市の「長尾クリニック」院長・長尾和宏医師が、イベルメクチンについて見解を語った。

――これまでに何人ほどのコロナ患者にイベルメクチンを投与してきたのでしょうか。

 処方したのは100人ほどで、実際に飲んでいただいたのは50~60人の患者さんです。重症化してからの処方では遅いので、第4波からは陽性が判明した時点でほぼ全員に処方しています。中等症2以上の方には最初から飲んでもらうし、軽症または中等症1の方には、中等症2になった時点で飲めるように、最初から手持ちにしておきます。一人暮らしの高齢者の方、特に認知症の方は飲むのを忘れてしまいかねないので、私が実際に家に行って、目の前で飲んでもらっています。

 イベルメクチンは一方的に処方するのではなく、患者さんに説明して、事前に承諾を得た上で出しています。「賛否両論あるけれど、インドでは飲んで良かったという報告がある」「一般の薬のような副作用はあるけれど、この量だったらまず大丈夫だと思いますがどうですか」と伝えています。

ーーコロナ禍の早い段階で投与を始めたからか、注目を浴びることも多いですね。

 以前出演したテレビ番組で、ステロイドや酸素とともにイベルメクチンを投与していていることを軽い気持ちで言ったら、ステロイドや酸素には反応しないのに、イベルメクチンだけには過剰に反応されるので、私としてはびっくりしています。イベルメクチンは皆さんにとっては言葉が目新しいのか、すごい反響なのですが、私にとっては普段から使っている薬なので、特別なことをしているという意識はまったくないのです。

イベルメクチンはダニが人の皮膚に寄生しておこる病気「疥癬」(かいせん)の特効薬で、在宅医療の現場では、普段から使っている薬。新しい薬でも珍しい薬でもなんでもなくて、普段使っている薬をコロナの患者さんにも飲んでもらう、ただそれだけなんですよね。

――賛否両論ある中でイベルメクチンを投与するということは、リスクよりも期待できる効果が上回るという考えのもとなのでしょうか。

 そうです。私は第1波の時からステロイドを使ってきましたが、ステロイドに比べれば、イベルメクチンの方が薬剤としての重さ・副作用が軽微です。風邪薬とは言いませんが、普段から使っている薬で、常備薬に近い。今まで使っていて、副作用や困ったことは何もありません。

 私は専門家でもなんでもないし、ただの町医者です。イベルメクチンについてはいろんな議論がありますし、効くと唱える人もいれば、効かないと言う人もいる。ただ、私は医師として、「やるべきことは全部やる」という意識を持っています。イベルメクチンというのは数少ない武器の一つで、安価で低リスクのもと使える薬です。もし使わずに自宅で亡くなられでもしたら、悔やまれると思うんです。急性の病気に対する医療では、病院でも自宅でも、やるべきことを全部尽くしていくのが基本です。そういった意味で、イベルメクチンは外せないものだと思っています。

――イベルメクチンを使っていく中で、効果を実感されたタイミングはありましたか。

 過剰にとらえて欲しくないので、私のブログではあえて「おまじない」と言うようにしていますが、効果を実感したことはありますね。自宅療養の患者さんから「苦しい」と電話があり、イベルメクチンを飲んでもらうことがありますが、翌日には元気になって食事できるようになっていることも経験しました。

――WHOはエビデンスの不足などを理由に反対姿勢をとっていますが、改善データが増えてきたことで、イベルメクチンをめぐる情勢も日々変わってきていますね。

 3月の参議院予算委員会で、田村憲久厚労大臣が「イベルメクチンを新型コロナの治療に使っていい」「保険請求もしていい」と答弁されました。それに対して(医師でもある)梅村聡議員が「では、なぜ政府としてもっと大きな声で言わないのか」といった旨の質問をしたところ、「国としてエビデンスが不十分だから、推奨しているわけではない」という答弁でした。つまり、「使いたければ使っていただいて、保険請求していただいていい」ということです。

 この答弁について、私は理解できます。国からしたら、まだよく分からないものに対して良い・悪いについては言及できない。でも、とりあえず「お墨付きを与えたわけではないけれども、使ってもいいよ」ということは、非常時にはあると思うんですね。そういう言質をしっかりとっているわけです。

ーー国が言及したことは普及の後押しになりますか。

 そうですね。ただ、間違ってはいけないのは、ワクチンの代わりのように思ってしまうことです。いざという時のために予防的に所持しておきたいという人が非常に多いですね……。予防投与をしたいという気持ちはわかるのですが、そもそも保険診療のルールというのは「治療」に対して保険が適用されるのであって、「予防」に関しては基本的に認められていない。例えば「下痢をした時のために下痢止めを先にください」「風邪をひいた時のために風邪薬を先に下さい」「がんになるかもしれないから抗がん剤を先に出してください」などといったことはできませんよね。インフルエンザの治療薬であるタミフルやリレンザは、特例として予防投与も認められていますが、イベルメクチンはコロナの発症予防としての予防投与が保険で認められていない。

 では、「自費診療」なら予防投与として出していいのかという点ですが、自費診療といえども、ちゃんと診て処方しないといけません。診察せずに処方箋を出してしまえば、「無診察投薬」といって、医師法第20条違反に問われてしまいます。私のもとには「自費で構わないから処方箋を書いて送ってくれ」といったメールや手紙がたくさん届くのですが、今の医療のルールでは一切してはいけないことなのです。処方の対象者はあくまでも、診察した患者さんのみです。市販でも売っているようですから、買って独自で飲んでいただく分には自己責任です。

――厚労省が保険適用を認めていながら、なぜ、イベルメクチンを処方する医師が少ないのでしょうか。

 それは、裏を返せばコロナ患者を診ている医師が少ないからです。日本に10万件の開業医があったとして、そもそもコロナ患者を診る開業医=発熱外来をやっている診療所は1割にも満たない。おそらく5%程度でしょう。これは、「自院の患者で発熱した患者がいたら診ます」という所も含むわけです。そして、初診の発熱患者を診る機関はもっと少ない。診断まではするというのが3%だとして、その後のフォローをする機関はさらに少なくなる。

 私は第1波の昨年4月から、コロナ患者に携帯電話の番号を教え、24時間自宅療養者を管理できる体制をとってきました。400人以上の患者さんに番号を教えて、「何かあったら夜中でもかけてきて」と伝えています。実際、私の携帯電話には、患者さんから夜中にかかってくることもあります。保健所に電話しても電話が通じないし、救急車を呼んでも運んでくれないからです。発熱患者が保健所やかかりつけ医に電話相談しても治療が施されず、たらい回しにあっているような状況がいまだにあるわけです。そもそも診療していないので薬が出るわけがないんですよ。

 本来であれば、それを戒めるのが日本医師会の役割だと思うのですが、なんのメッセージも出していない。

――日本医師会はイベルメクチンについて、どのような対応をとるべきだと考えますか。

 コロナと診断して重症化するような人、あるいは自宅待機になりそうな人には、イベルメクチンを出しておけばどうなんですかと、一言レコメンデーションを出しておけばいい話。もしくは医師会が自宅療養者やホテル療養者にイベルメクチンを配布して「良かったら飲みませんか」と声かけをする。あるいは「イベルメクチンのこういう使い方は良くない」とか「副作用はこうですよ」といった注意喚起をする。これだったら納得しますが、まったくそういうこともしていない。

 先ほども言いましたが、田村厚労大臣は国会の場で「イベルメクチンを医師の判断で使ってもいい」「保険請求して構わない」と明言している。それにもかかわらず、プロ集団である日本医師会からイベルメクチンに関して何か一言でもコメントを発しましたか? ノーベル賞を取った、日本が世界に誇るメイドインジャパンの薬がすぐそこにあるのに、なぜ、それに関して日本医師会が一言も言及していないのか。僕は理解できません。現に、多くの人たちが薬を欲しがっている。それに関してコメントやメッセージを発したり、政府に働きかけたりといったこともしない。多くの市民が医師会の士気の低さを批難しているので、具体的な行動で名誉挽回をはかるべきです。

――最後に、医師として伝えたいメッセージなどがあればお願いします。

 イベルメクチンを分けてくれと殺到するのを見て私は驚くばかりで、近くのかかりつけ医に相談すればいいのではと思うのですが、よく考えてみれば、そういうことをやっている医者がいないということの裏返しなんですよね。そもそも医者は何のためにいるのか? 病んでいる患者のためにいるわけでしょう。ですが、患者が本当に困っている時にかかりつけ医の役割を本当に果たせているのでしょうか。第一線の開業医の脆弱さや、日本医師会の関心の低さ……こうした現状が、イベルメクチンをめぐる状況を通して透けて見えてくるのではないでしょうか。

 

長尾和宏(ながおかずひろ)

1958年香川県生まれ。医療法人社団裕和会理事長、長尾クリニック院長。医学博士、関西国際大学客員教授。複数医師による年中無休の外来診療と在宅医療に従事。新型コロナウイルス蔓延以降、自宅療養のコロナ患者も精力的に往診している。

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変異株にも有効「スーパー中和抗体」 富山大など作製

朝日新聞デジタル 2021年6月18

竹田和博

 富山大と富山県衛生研究所の研究グループが、新型コロナウイルスの変異株にも有効な「スーパー中和抗体」を取り出し、人工的に作ることに成功した。軽症や中等症の患者に投与することでウイルスの増殖を抑えて重症化を防ぐことが期待できるという。

 斎藤滋学長らが16日、同大で会見し、発表した。

 研究グループによると、中和抗体は新型コロナの感染から回復した患者の血液にでき、ウイルスが細胞に入るのを防ぐ。人工的に作ることができれば治療薬に使えるため、国内外で研究・開発が進んでいる。

 同大は昨年末に研究に着手。重症から回復後2週間以上経った患者のうち、強い抗体を持っている人を選び、血液から遺伝子を取り出して人工的な抗体をつくった。その後、最初に感染が広がった武漢型に加え、第4波で猛威を振るった英国型、現在懸念されているインド型などの変異株にも有効な抗体を特定したという。

 確認段階だが、ブラジル型にも効くと考えられるという。スーパー中和抗体はウイルスと結びつく際、変異した部位ではなく、感染にとって重要な共通の部位を標的にすると推定され、今後生じる新しい変異株に対しても効果を発揮できる可能性があるという。

 斎藤学長は「いかに早く製品化できるか。残念ながらワクチンでは、日本は大きく後れを取った。この分野では何とか世界のトップについていって、日本から世の中に出したい」と述べた。(竹田和博)

 

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コロナ夢の治療薬 日本発スーパー中和抗体、富山大など作製 救命率の向上期待

スポニチ[ 2021年6月17日 

 富山大などは16日、新型コロナウイルスが体内で増殖するのを妨ぐ「中和抗体」を巡り、アルファ株(英国株)やデルタ株(インド株)など現在、確認されているほとんどの変異株にも効果がある「スーパー中和抗体」を作製したと発表した。重症化を防ぐ治療薬として使えば、救命率の向上が期待できるという。

 新型コロナウイルスは、ウイルス表面にあるスパイクと呼ばれる突起が人の受容体に結合することで感染する。中和抗体が突起に結合すると、受容体への結合が阻害される。

 ワクチンや治療薬の開発で、国内外の機関が中和抗体の研究をしているが、今回の「スーパー中和抗体」はデルタ株を含む、ほとんどの変異株で効果が確認されたことが画期的。ウイルスの中でも突然変異が起こりにくい部分と結合するため、新たな変異株が出現しても効果がある可能性が高い。

 富山大は過去に取得した14の国内外の特許技術を組み合わせることで従来2カ月以上かかる中和抗体の作製を1~2週間で可能にした。同大は「現状で世界最速レベル」としている。

 「スーパー中和抗体」は重症から回復した患者から特に強い中和抗体を持つ人を選別。その人の血液中の細胞から抗体の遺伝子を取り出し、複数の人工的な遺伝子組み換え抗体を作った

 富山大で記者会見した斎藤滋学長は、現時点で最も理想的な抗体だとしており「治療薬開発にとって大きなインパクトがある研究成果だ」と強調した。新薬の開発は通常数年かかるが、今後、製薬企業と連携し、早期の実用化を目指すとしている。

 ワクチン接種も体内で中和抗体を作りだすものだが、変異株に関しては1年後に抗体量が減るとの研究も発表されている。相次いで現れる変異株に対応できる中和抗体の開発は世界中で注目されており、日本発の「スーパー中和抗体」の製薬化に期待が寄せられている。


色付きだしたハスカップ。

春に植えたハスカップの木。実が数個なっています。
向かいにあるハスカップ狩りの熊沢農園さんも、きょうオープンしたようです。


睡眠薬の長期服用にリスク うつ病2倍、感染症44%増も

2021年06月11日 | 健康・病気

AERAdot  2021.6.11

    新型コロナウイルス感染症が流行して以降、不眠に悩む人が増えているとされる。在宅勤務や外出自粛のストレス、将来への不安などが原因とも考えられるが、だからといって安易に睡眠薬に頼るのは禁物。安らかな眠りと引き換えに、かえってあなたの健康を害することにつながりかねない。

【睡眠薬による死亡危険度はこちら】

*  *  *

 現代人には比較的、身近な存在となった睡眠薬。そこには思わぬ落とし穴があるとの指摘がある。睡眠薬の服用はさまざまなリスクを伴うことが、最近の研究でわかってきている。『睡眠薬 その一錠が病気をつくる』の著者で、薬剤師の宇多川久美子氏が解説する。

「心身の不調からどうしても眠れない場合、放置すればうつ病や心疾患、脳卒中などにつながることもあるので、絶対に飲むなとは言いません。けれども、気軽に飲んでいい薬ではないのです」

 睡眠薬に関し、最近も気になる情報があった。今年2月、プロゴルファーのタイガー・ウッズ氏が自動車事故を起こし重傷を負った。高速で走行しカーブを曲がり切れなかったのが事故原因だが、ウッズ氏は保安当局に対し、事故を起こしたことはおろか、運転していた記憶さえないと話した。

 ウッズ氏は2017年に薬物を使用して運転した疑いで逮捕された際、鎮痛剤などに加え睡眠薬アンビエン(商品名)の成分が検出された。このため、今回の事故も米紙報道などで「アンビエン服用説」が取り沙汰された。アンビエンの一般名はゾルピデム。日本での商品名はマイスリーで、寝つきの悪い人に比較的よく処方される。事故に影響した可能性はあるのか。宇多川氏はこう語る。

「ゾルピデムは超短時間作用型といって半減期が2時間ほどで、急激に血中濃度を上げて作用する。服用後に記憶が飛ぶような健忘の症状が出ることがあります。中には夜中に冷蔵庫を開けて食べ散らかしていたり、薬を飲んでいるのに運転しようとしたりと、おかしな行動につながる事例もある。事故との関連はわかりませんが、言い逃れではなく、本当に記憶がないということは起こり得ます」

 このほか、超短時間作用型の薬でよく知られているのがハルシオン(一般名トリアゾラム)だ。トリアゾラムはベンゾジアゼピン(BZ)系、ゾルピデムは非BZ系に分類される。一般的に非BZはBZより抗不安や耐性など薬理作用が弱いとされるが、実際はふらつきや転倒、健忘、薬がないと眠れなくなるといった副作用の種類や依存性はBZとほとんど変わらない。宇多川氏が続ける。

「BZと非BZ(一部の新薬を除く)は化学構造が違うだけで、作用の仕方は同じ。脳のなだめ役といわれる神経伝達物質GABA(ギャバ)の一部(BZ受容体)の働きを強くすることで神経の興奮を抑え、眠りやすくします。どちらも脳の中枢神経に働きかける向精神薬であり、リスクもあります」

 不眠の症状により処方される薬は異なる。夜中に何度も起きる、朝早く目が覚めてしまうという場合は長時間作用型や中間作用型の睡眠薬が使われるが、問診で「寝つきが悪く、朝早く起きてしまう」と言うと、超短時間型と長時間型の両方が処方されることがある。

「日本では、睡眠薬は2剤まで使えるのが問題です。多剤処方は効果よりも副作用が上回るとされ、米国では単剤処方を推奨しているんです」(宇多川氏)

 知っておくべきなのは、副作用のことばかりではない。睡眠薬を長期間常用し続けることで重大な病気を招く恐れもある。

 米カリフォルニア大学のクリプキ教授らが実施した大規模調査で、睡眠薬を毎日飲んでいる人は、飲まない人に比べて死亡リスクが男女とも約25%増えることがわかった。「医薬ビジランスセンター(薬のチェック)」理事長の浜六郎医師がこう説明する。

「クリプキ教授の研究は約100万人を対象に持病や服用している薬剤、睡眠時間、食事、既往症など30項目にわたって調査しており、信頼性が高いデータです。死亡リスク25%増というのは大病を一つ抱えたのと同じ。例えば糖尿病は合併症が出ていない人でも、糖尿病のない人に比べて死亡リスクが1.2~1.3倍ですから、睡眠剤の常用はそれと同等の危険度です」

 死亡リスクが増えるのはなぜか。クリプキ教授らの別の研究では、ゾルピデムなどの睡眠薬とプラセボ(偽薬)を比較したランダム化比較試験を総合解析。その結果、うつ病は2倍、感染症は44%、がんは35%増えていた。浜医師がこう解説する。

 

「睡眠剤を常用すると、GABA受容体が刺激され続けるため、身体が自分で受容体の数を減らす。この現象をダウンレギュレーションといいます。その結果、自前のGABAでも、服用した睡眠剤でもストレスによる興奮が鎮められず、うつ病やパニック障害に陥っていくと考えられます」

 感染症やがんが増えるのは、睡眠剤の免疫抑制作用の影響が考えられるという。高齢者の場合は転倒しやすくなり骨折も増える。さらに、認知症との関連も指摘されている。浜医師が言う。

「感染症にかかりやすいのは、免疫が低下していて体内の傷を治しきれないからです。脳の中でも傷が治りきらず炎症がくり返し起き、特に記憶に関わる『海馬』という部位にある認知に関係する神経細胞にもダメージを与えると考えられる」

 眠れない日があるからといって、あまり恐れることはない。先のクリプキ教授の大規模調査では、まったく不眠を感じない人より、不眠を覚える人のほうが長生きという結果に。月に1回不眠を覚える人が最も長生きだった。

「時々寝つけず不眠を感じるのは、実はその人にとって必要な睡眠時間を取れていると考えられる。逆に、すぐに寝つける人は、実は睡眠不足が蓄積しているからでしょう。ただし、多くの人は8.5時間程度必要ですので、睡眠時間を減らすのはよくないです」(浜医師)

 すでに睡眠薬を長期間服用している人でも、状態によって減薬・断薬を考えてみてもいいだろう。ただし、離脱症状が出やすいので自己判断で急に中断するのは危険だ。必ず医師と相談しながら、離脱スケジュールを立てる必要がある。浜医師が助言する。

「短時間作用型の睡眠剤を飲んでいる人は長時間作用型に切り替えたうえで、1、2週間の間隔で服用量を5~10%ずつゆっくり減量していくのが離脱成功のコツです」

 長いトンネルを抜けた先には、快眠と爽快な目覚めが待っている。(本誌・亀井洋志)

※週刊朝日  2021年6月18日号


30℃に及ばず。それにしても、北海道が暑い。

北海道と東北で記録的な暑さで、6月の観測史上、最高も更新しているようだ。 秋田県横手市と北海道美幌町でこの日の全国最高となる34・6度を観測。北海道北見市でも34・5度まで上がった。


鉄線

菖蒲

スイカ

雄花をちぎって人工授粉。終わってポイしたらもう一つ雌花が・・・。もう咲いている雄花はない。ポイしたのを探したが見つからず。

 


医療費2倍化 高齢者の命・健康脅かす悪法  

2021年06月02日 | 健康・病気

「しんぶん赤旗」2021年6月2日

 2022年度から原則1割の75歳以上の医療費窓口負担に2割負担を導入する「医療費2倍化法案」の審議が緊迫した場面を迎えています。政府・与党は週内にも成立させようと狙っています。しかし、国会論戦などを通じて高齢者の命と健康を脅かす法案の問題が次々と浮き彫りになっています。国民の生存権を脅かす悪法は、廃案しかありません。(佐久間亮、藤原直)

受診控え影響今でも

 2割負担の導入で最も恐ろしいのが受診控えによる健康悪化です。厚労省は負担増による「受診行動」の変化で医療給付費が年間1050億円も減少すると試算(配慮措置終了後)。ところが菅義偉首相は「直ちに患者の健康への影響を意味しない」と開き直っています。

 負担増額は平均でも年間3万4千円。医療機関を頻繁に利用する重症者ほど大きくなり、年間10万円以上になる人も1万2千人に上ります(配慮措置終了後)。窓口負担には上限額がありますが、理論上の負担増額の最大値は年間34万6千円です。

 この間の2度の消費税増税に加え、年金は6月支給分から引き下げられるなど高齢者の暮らしは痛めつけられています。国民健康保険料や介護保険料も各地で大幅に値上がりしています。

 75歳以上を対象とした広島中央保健生協の調査では、法案が2割負担の対象にしている世帯(単身年収200万円以上、夫妻年収320万円以上)の3割超が、現時点でも医療費の支払いに負担を感じていると回答。全体の約4割が、2割負担が導入されれば受診控えをせざるを得ないと答えています。

 「階段から落ち打撲がひどかったがレントゲン代がかかるので受診せず」「月に2回受診すべきところを1回に減らす」など、すでに受診控えが起きていることを示す回答も目立ちます。

 2割負担が導入されれば高齢者の命と健康は直ちに影響を受けることになります。

対象どこまでも拡大

 今回の法案には2割負担の対象は「政令で定める」としか書かれていません。高齢者の命と暮らしに直結する大問題にもかかわらず、法案を通してしまえば、もう国会に諮ることなく政府の判断で対象範囲をどこまでも広げることが可能になります。

 現在、政府が想定している2割負担の対象者は約370万人です。しかし経団連は、75歳以上の課税世帯に属する945万人全員を2割負担にするよう求めています。(すでに3割負担となっている世帯、130万人を除く)

 昨年12月の公明党の山口那津男代表との会談で菅首相は、単身世帯で年収170万円以上(520万人)を対象とするよう執拗(しつよう)に主張しました。法案が通れば、政府・財界がさらなる対象範囲拡大に動きだすのは必至です。

 財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は法案が通ってもいないうちから「資産の保有状況等も勘案した負担の在り方も引き続き検討すべき」だと主張(5月21日発表の建議)。2割負担の対象拡大とともに、保険料の負担増につながる改悪まで求めています。

現役も若者にも打撃

 菅首相は、75歳以上への2割負担の導入は「現役世代の負担上昇を抑える」ためのものだと語ってきました。この言い分はすでに崩れ去っています。

 今回の2割負担導入によって軽減される現役労働者の保険料負担額は1人当たり年350円(月30円)にすぎません。現在22歳の人を考えた場合、単純計算で、74歳まで支払う保険料の軽減額は平均で合計約2万円にすぎない一方で、75歳以降は毎年平均3万4千円の負担増です。

 現役世代も人生全体でみれば今回の法改定で負担が大幅に増えるのが実態です。しかも、75歳以上の負担増は高齢の家族の生計を支える現役世代にも当然打撃となります。

 今回の法改定で負担が減るのは国・自治体の公費負担が年980億円と最も多く、事業主の保険料負担も年300億円は減ります。

 現在の後期高齢者医療制度の前身である老人保健制度ができた1983年、老人医療費に占める国庫負担の割合は45%でした。その後の改悪で後期高齢者医療制度を導入した2008年度には、後期高齢者医療費に占める割合で36%にまで低下。20年度では33%にまで減っています。

 現役世代の負担が増えたのは、政府が国庫負担を減らしてきたからです。「現役世代の負担軽減」をいうのなら減らしてきた国庫負担を元に戻すべきです。

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医療費2倍化は人権侵害

立教大学教授(社会保障論) 芝田英昭さんに聞く

「しんぶん赤旗」2021年6月2日

 「高齢者医療費2倍化法案」について立教大学の芝田英昭教授(社会保障論)に聞きました。

 今回の法案による75歳以上の一部負担(窓口負担)の増加で病院に行くことに対する自己抑制が起きることは明らかです。国民が必要な医療が受けられなくなることを政府が事前に知りながら負担増をはかるというのは、あってはならないことであり、人権侵害だと思います。

 政府は「能力に応じた負担を」と言いますが、応能負担は、受診抑制をもたらす一部負担ではなく、税と保険料で、コロナ禍のもとでも富を増やしている富裕層や大企業にこそ求めるべきです。

 そもそも一部負担自体が問題だということにも目を向ける必要があります。

 社会保険は、公的社会的責任のもとに運営されています。私的保険とは違い強制加入です。当初から低所得者やリスクの高い人の加入を前提に制度が構築されています。そして、必要な給付を、保険料だけではなく、むしろ公的負担や事業主負担で保障するという人権原理で成り立っています。

 そもそも保険事故が起こる前から保険料を支払っているにもかかわらず、サービス利用時に再度一部負担を強いるのは費用の二重徴収であり、利用抑制が目的とのそしりは免れません。

 命を守る医療保障は無償が原則であるべきです。実際に先進諸外国では近年、医療の一部負担が軽減されたり、なくなっていく方向にあります。日本も1980年代までは「健保本人は無料」「老人医療費無料制度」でした。

 基本的人権を保障するのは国の当然の責務との発想で社会保障の未来像を構築し、それに向けて運動を展開していくことが必要ではないでしょうか。

 政府は、制度の「持続可能性」を言うのなら、公費負担こそ増やすべきです。

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今やるべきは負担軽減策

高齢者も現役もコロナ禍で失業拡大 医療費2倍化を批判

「しんぶん赤旗」2021年6月2日

倉林氏、首相に迫る 参院委

 日本共産党の倉林明子議員は1日の参院厚生労働委員会で、75歳以上に医療費窓口2割負担を導入する「高齢者医療費2倍化法案」をめぐって、コロナ禍で高齢者も現役世代も容赦なく雇用が奪われているとして、「いまやるべきは負担軽減策を手厚くすることだ」と迫りました。(法案の問題点3面)

 倉林氏が、コロナ禍で、足りない年金を補うために働かざるをえない高齢者やその生活を支える現役世代の廃業・失職が広がっているとただしたのに対し、菅義偉首相は「少しでも多くの方に支える側に立っていただく」と負担増を正当化しました。倉林氏は「全世代が苦しんでいる時に高齢者狙い撃ちの負担増など断じてやるべきではない」と批判。政府は「現役世代の負担軽減のため」と言うものの、軽減分は労働者1人あたり月平均33円(2025年度)にすぎず、公費負担は年1140億円減(同)だとして「公助である国庫負担の引き上げこそ必要だ」と求めました。

 菅首相は「安定財源の確保という難しい課題がある」と言い訳に終始。倉林氏は資産1億円以上の富裕層と同5億円以上の超富裕層が11年度比で世帯数6割増、資産約8割増だと示し、「ここにこそ負担増を求めるべきだ」と強調しました。

 さらに倉林氏は、コロナ禍で医療のひっ迫、インド型変異株の拡大の懸念、ワクチン接種の遅れなどの問題があるなか、「総理は『国民の命よりオリンピックを優先することはない』と明言した。それならきっぱり中止すべきだ」と主張しました。


菜の花情報。
写真なし。やや色あせてきた感じ。

当初☁の予報が☀に代わってしまった。気温もようやく20℃に達したようだ。ハウスの中は35度を超えている。ミニトマトの定植作業。気温が低かったので生育が良くない。つい先日までストーブを点けていたのだ。体にきつい。外へ出て日陰に入ればひんやりしている。

オダマキ

 


コロナワクチン“副反応”を正しく伝えぬメディアの怠慢&トガリネズミ

2021年05月28日 | 健康・病気

まぐまぐニュース!2021.05.27

    メリットばかりが喧伝される新型コロナワクチンですが、あまねくすべての人に恩恵ばかりをもたらすわけではないようです。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では著者で健康社会学者の河合薫さんが、とある著名人の家族の身に起きたワクチンの深刻な副反応と、国が公表している副反応に関する情報等を紹介した上で、接種にあたっては当然ながら熟考が必要と指摘。さらに、その判断に必要となるワクチンのデメリット情報をまったくと言っていいほど報じないメディアの姿勢を強く批判しています。

“副反応”情報を伝えぬ不可解

    ワクチン接種が始まった当初は、メディアが速報で伝えていた“あのこと”が、めっきり報じられなくなりました。

はい、あれです。接種後の体調、「副反応」に関する情報です。

    そんな中、信州大学特任教授の原田曜平氏の80代のお父さんが、ワクチン接種直後に、深刻な副反応で重篤な状態になっていることがわかりました。

5月13日に更新された内容によると、「家に戻って少ししたら40度近い高熱。全く動けなくなり、何も食べられず、体の一部が腫れ上がり、2日経ち、接種会場が設置されている病院に連絡しても東京都のワクチン相談センターか接種会場に連絡せよ。接種会場に電話しても繋がらず」「近くの医院に連絡するとかかりつけ医に連絡しろとたらい回し。結局、東京都相談センターのススメで救急車を呼び接種会場の病院へ」とのことで、18日になっても高熱がひかない状態が続いていました。

当初は、「ワクチンの副反応かどうかわからない」と医師に言われたそうですが、20日には「昨日頂いた父の診断内容。とりあえずコロナの可能性を明記頂き、ほっ」とツイート。

しかし、その後も状態は回復せず、接種から13日目の24日には、次のように更新されました。

「車椅子に乗り点滴を何本かぶら下げ、両手は腫れあがり、両足から体にかけて無数の赤い斑点。後頭部にはたくさんの皮膚がめくれた跡。後ろの首筋は火傷の跡のようなケロイド状。長らく食事をあまり食べられなかったので痩せ細っていた」

    私の80代の母も、5月17日にワクチン接種をしたので、原田さんのお父さんの状況は他人事とは思えないし、何より情報公開をしてくださったことに、とても感謝しています。

そして、どうかお父さんにはがんばって回復してほしいし、こういった情報は1人でも多くの人にメディアが伝えるべき情報だと思うのです。

ところが原田さんが出演していた一部の情報番組などで取り上げられただけ。しかも、伝え方も決して満足できるものではありませんでした。

    接種を加速するにせよ何にせよ、接種は「本人同意」が前提なので、極めて重要な情報なのに、なぜ、メディアは伝えないのか?

ここでも、忖度をしているのではないか?

そんな疑念がつきません。

    厚労省のHPの「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について」によれば、2月17日から5月2日までに報告された死亡事例は計28件。加えて、5月3日から5月7日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例が11件。さらに、5月2日までに報告された28事例を対象に、専門家の評価を実施した結果、28事例すべてが「情報不足等によりワクチンと症状名との因果関係が評価できない」と報告されています。

また、「新型コロナワクチンの接種後の健康状況調査」のこちらの報告書(「健康観察日誌集計の中間報告(5)」)には「副反応の疑い」として、突発性難聴、左三叉神経障害、浮動感、左眼瞼挙上困難、左眼違和感、急性冠症候群及び心筋炎疑いなど、実に多くの症例が記されていました。

    こういった情報を見ると、改めてきちんと考えた上で接種をするかどうか?を決めるべきだし、そういった判断と「リスクよりも効果の方が大きい」という理屈は別次元に存在すると思うのです。

「因果関係が評価できない」=「因果関係がない」ではないのですからなおさらのこと。

医師や専門家は「%」という確率で示します。しかし、命は「1」。そこに確率はないのです。

    頼むからメディアはメディアの仕事をきちんとして欲しい。どのチャンネルをみても、同じニュースばかり。自分たちの「視点」とか「懸念」とか、「問題意識」はどこにあるのか?

報道番組に関わった人間としては、悲しい限りです。

みなさんのご意見、お聞かせください。

 

河合

健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。


ほぼ一日雨。そんなわけでもないが今日の菜の花情報は無し。

トガリネズミ
 トウキョウトガリネズミは、全長約70㎜、体重約2gの世界最小級の哺乳類です。北米のアラスカからノルウェーまで北極圏を含む北方圏に広く生息するチビトガリネズミの亜種で、国内では北海道でしか確認されておらず、絶滅危惧種のためほとんど一般の目に触れることはありません。この他に北海道にはオオアシトガリネズミ、エゾトガリネズミとヒメトガリネズミの合計4種のトガリネズミが生息しております。生体展示「小さなちいさな哺乳類 トガリネズミ」 | 北海道大学総合博物館 (hokudai.ac.jp)

先日見つけたオオアシトガリネズミ(?)の亡骸。(閲覧注意)

 


日本発「イベルメクチン」 インドがコロナ治療で感染者数減もWHO「反対」のナゼ

2021年05月27日 | 健康・病気

AERAdot  2021.5.26

  飯塚大和

 新型コロナの変異株の蔓延で感染爆発が起きていたインドだが、5月を過ぎてから、その状況に変化が生じている。各州が抗寄生虫病の特効薬「イベルメクチン」の本格投与に踏み切ってから、感染者数・死亡者数ともに減少に転じているのだ。イベルメクチンといえば、大村智・北里大特別栄誉教授が発見、開発し、2015年にノーベル医学生理学賞を受賞した抗寄生虫薬。効果が認められれば、日本で発明された薬が、ワクチン不足の世界を救うことになるかもしれない。こうしたインドの状況について、北里大学教授・大村智記念研究所感染制御研究センター長の花木秀明氏は期待をかける。

ペルーでイベルメクチンが投与された8州と、投与が遅れたリマ州の推移(花木氏提供

【図】ペルーのイベルメクチン投与の推移

――イベルメクチンの本格投与に踏み切ったインドで、改善の兆しがみられています。インドは今、どのような状況なのでしょうか。

 インドではほとんどの州で投与が進んでいる状況です。中には投与を見送っている州もあり、5月以降、投与を見送ったタミル・ナードゥ州では感染者数が増加を続ける一方、投与をしているゴア州では感染者数が減少しています。感染状況に大きな差が生まれているというデータが出てきました。

 実はインドだけではなく、ペルーでも投与に踏み切った州は効果が出ています。イベルメクチンが投与された8つの州と、投与が遅れたリマ州とでは、発生数と死亡者数に歴然とした差があります(グラフ参照)。投与後は、新規感染者が10分の1から15分の1まで減少したのです。その後に大統領が変わって、ペルーでは投与しない方針に転じましたが、再び感染者数が急増し、元の木阿弥になってしまいました。

――ほかに効果が表れた国はありますか

 アフリカ諸国です。元々、イベルメクチンのコロナへの効果が注目される端緒になったのはアフリカでした。アフリカは医療体制が整っていませんが、国によっては感染者数が思ったほど増えていない。細かく見ていくと、イベルメクチンを配った国は感染者が少なく、配っていない国は感染者が多かったのです。

 数字で示すと、アフリカで「投与ありの国」の感染者数は、10万人当たり131人で、「投与なしの国」が925人。死亡者数は、投与国が10万人当たり2.1人で、投与していない国は28・4人と、13倍以上の開きがあります(馬場錬成先生のデータ)。差は歴然です。

――これらの数字は、イベルメクチンの効果と捉えて間違いないでしょうか

 インドやペルーでもアフリカと同様のデータが出ていますので、これを偶然ととらえるには無理があると思います。北里大の研究チームでは、それなりに効果があるだろうとみています。

 実は日本でも、独自の判断でイベルメクチンをコロナの治療に使っている医師は一定数いて、データを取ってくださっています。イベルメクチンを投与すると、解熱効果や肺の状況が改善するといった臨床データが出てきました。そうした点からも、効果はあると捉えています。ただし、「効果がある」と言うと、100%の患者さんに効くと思われがちですが、薬というのは通常、80%ほどに効果がみられたら、十分効いたとされるものです。イベルメクチンも100%ではないですが、その範疇には入っていると思います。

――世界では急ピッチで治験が進められているようですが、現在の状況についてうかがいたいです

 現在、世界各国の56カ所で臨床研究が行なわれていて、投与された患者さんが1万8000人ほどいます。軽症患者に投与する早期治療は、78%に改善効果が見られました。予防投与では、85%の人が改善。死亡率の改善も74%でした。それら臨床研究をもとに出した平均値なので、このデータをもってまったく効かないという考えには、到底いたらないです。

 これまでの臨床研究は発展途上国ばかりでした。途上国のデータだからといって認めない先生方もたくさんいらっしゃいますが、改善したというデータがこれだけ多く集まっている以上、そのデータを無視するわけにはいかないと思います。

――改善データがありつつも、新型コロナの治療にイベルメクチンを使うことには、反対意見も一定数見られます。世界保健機関(WHO)も治験データが不足していることなどから、投与に慎重論を唱えています。

 イベルメクチン投与に反対する一番の理由は、先進国が出した治験データがないということ。ですが、人が次々と命を落としている有事の中で、「EBM(根拠に基づく医療)が必要だ」と言って何千人何万人のデータを要求するような考えはおかしいと思っています。

公的機関としては、そういう方針をとらざるを得ない面はあるのかもしれませんが、本当に救命を考えるのであれば、発展途上国のデータであっても人に投与した結果が出ているのですから、それを素直に評価していただきたいです。薬は本来、80%が効けば十分とされるもの。残り20%を持ち出して効かないと言われてしまったら、ほとんどの薬は効かないことになってしまいますよ。

 今はイタリア・イギリス・日本・フランス・アメリカなど、先進国も治験を開始しています。今後先進国の結果がオープンにされれば、反対する一番の理由がなくなってしまうので、情勢は変わってくると思いますし、効く使い方が明らかになってくると思います。

――本来、抗ウイルス薬として開発されたものではないイベルメクチンの使用については賛否両論の議論がなされています。イベルメクチンに期待をかける研究チームの一人として、望まれることはありますか

 専門家が使用に対して批判するのであれば、科学的な検証でもって批判していただきたいです。科学的な根拠をもって批判をするためには、世界的に評価されているデータを見なければいけませんから、これだけポジティブなデータが集まっている以上、科学的な否定は難しいと思いますよ。

 これだけの改善効果が出ていながら、WHOやCDCが言っているからという理由だけで反対するのは、もうやめていただきたいです。世界的な権威であっても、コロナにおいてはよく判断を間違えています。WHOは以前、マスクは要らないという方針をとっていましたが、今は一転してマスクが重要だと言っています。今はイベルメクチン投与に反対していますが、そのうち変わるかもしれません。この新型コロナはまったく新しい疫病なので、権威主義に依存せず自分で調査し考え臨機応変に対応しないといけません。

――インドは本格投与に踏み切りましたが、日本の状況はいかがでしょうか

 現在は権威側が足踏みしているので、医師が独自の判断で処方しているような状況です。イベルメクチンの使用については、最終的に医師の裁量と患者の同意があれば処方することは可能です。兵庫県尼崎市にある長尾クリニックでは、自宅療養者約300人に投与していますが、死亡者は現時点で一人も出ていないそうです。でも、そういう先生は「ちゃんとしたEBMがないのに治療を行った」と言われ、批判を受けてしまうのが現状です。

――副作用については。

 これまでに37億人に投与していて、今でも年間3億人が投与しています。安全な薬と思っていただいて大丈夫です。あえてリスクを挙げるなら、経口なので、肝臓にある程度の負担がかかることでしょうか。これは仕方のないことだと思います。今のところ日本で、肝臓に重篤な副作用が起きたという事例は聞いたことがありません。

――国が早期に医薬品を承認する「早期承認」を受けるという選択肢もありますが、これについても見解をうかがいたいです

 現在、立憲民主党がイベルメクチン承認を後押しする議員立法を準備しています。イベルメクチンだけが対象ではなく、既存薬で効くものがあれば使えるようにしましょう、という法案です。ぜひ超党派で議論してほしいと思います。

――現在の制度でも医師の判断で処方が可能ですが、早期承認が下りることで、なぜ普及が進むのでしょうか

 早期承認が下りることで、医師の免責事項ができます。今は医師の独自の判断で処方しているので、万が一副作用が出た場合は、その賠償を医者がもたないといけません。早期承認されれば、何かあった場合も保険で適用されるようになります。

 法案が通れば、処方する医師は一気に増えると思いますし、自宅待機者やホテル療養者にも安心して配ることができるようになります。現状では38度以上の熱があってもカロナールしか配られず、医療放置に近い状態が続いていますが、抗ウイルス効果が認められれば、お医者さんだって配りたいはずです。そもそもイベルメクチンは厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症COVID-19診断の手引き」に記載されている治療薬です。

――イベルメクチンを個人輸入されている方も増えているようですが、この状況についてはどうみていますか

 個人輸入は、個人の権利なので侵害はできません。それよりも、国が個人輸入しなければいけないような状況を作ってしまっていることが問題です。輸入する人たちも、なるべくそんなことはしたくないし、自分の身を守るためにどうしようもなくやっている。クリニックで医者の管理下で処方されるようになれば安心ですし、個人輸入はしなくなります。

――イベルメクチンの普及が進まないことについて、課題を教えてください

 残念なことに、イベルメクチン自体、まだまだ知名度が低いんですよ。アビガンと比べると雲泥の差です。もともと駆虫薬なので、新型コロナに効くという認識がない。コロナの治療なのにどうして虫下しの薬を飲ませるのかと、抵抗を抱いてしまう人も多いのです。私がツイッターなどで積極的に発信活動をしているのも、イベルメクチンを知ってもらうためです。早く世に知られて、コロナ禍を収束させる一助になることを願っています。 (構成=AERA dot.編集部・飯塚大和)


 今朝も気温は6℃と霜が氣になった。週間天気では10℃以下、6/1は3℃の予報が出ている。作物の成長が危惧される。

今日の菜の花。

園地の花。


園地。

 


脳梗塞患者への驚くべき可能性

2021年05月22日 | 健康・病気

たった1回の投与で回復…東北大が発表した「ミューズ細胞」

文藝春秋 2021年3月号  秋山 千佳

    脳梗塞で手足の麻痺や言語障害などの後遺症が残った場合、これまでは特効薬がなく、リハビリに望みをかけるしかなかった。そんな構図が近い将来、塗り替えられる可能性が高まってきた。「Muse(ミューズ)細胞」というヒトの細胞からつくられる製剤の脳梗塞患者を対象とした治験の結果が5月18日に発表され、たった1回の点滴投与で、その後の1年間で7割近くの患者が日常生活自立レベルまで回復し、3割強は職場復帰できるほどのめざましい回復を果たしたことが示されたのだ。

    「脳梗塞でしゃべれなくなった患者さんがしゃべれるようになった、歩けるようになった、手が動くようになった……。臨床医の従来の感覚だと『そこまでは回復しないだろう』というレベルまで患者さんが良くなる。実際に目にしてきて、びっくりしましたし、『いや、すごい!』というのが率直な感想でした」

 冨永悌二・東北大学病院長は記者会見で、興奮を込めて語った。冨永氏が喜びを隠さないのは、「いったん脳梗塞になって障害が残ると、患者さんはそれをハンディキャップとして生涯背負う方が非常に多い」というのが医療の常識だったからだ。

誰もが持つ“幹細胞の一種”を製剤化

 ミューズ細胞とは、さまざまな細胞に分化する幹細胞の一種だ。誰の体にも存在している自然の細胞で、出澤真理・東北大学大学院教授が2007年に発見した。臓器などの細胞に何らかの異変が起こるとシグナルをキャッチして患部に自ずと集まり、修復する性質がある。しかし、脳梗塞のような重大な疾患になると、体内にあるミューズ細胞だけでは修復が間に合わなくなる。そこで培養で増やしたミューズ細胞を投与して補充しようというのが、ミューズ細胞製剤「CL2020」による治療だ。

 製剤化に取り組むのは三菱ケミカルホールディングス子会社の生命科学インスティテュート(LSII)で、治験(人を対象とした医薬品の承認を得るための臨床試験)が、複数の疾患を対象に進行している。

 脳梗塞の治験は2018年から東北大学病院で行われた。対象となったのは、明らかな運動障害がある脳梗塞患者で、発症後14~28日といった基準を満たした35人。歩行や日常生活に介助が必要だったり、寝たきりや失禁状態など常に介護が必要だったりと重い障害を抱えていた。被験者たちは二つの群に分けられ、25人にはCL2020を、10人には偽薬(プラセボ)を投与する二重盲検比較試験が行われた。

その結果、CL2020を投与したグループは目覚ましい回復を見せた。投与後12週で日常生活自立レベルまで回復した割合は40%に上った(プラセボ投与群は10%)。52週(1年)では68.2%に達し、職場復帰した状態まで回復した割合も31.8%に及んだ。プラセボ投与群で職場復帰した割合はゼロだった。

 回復したのは運動機能だけではない。言語障害や感覚機能なども複合的に判断する指標で見ると、投与後52週で「ほぼ正常な状態」と判断されたのは23.8%に上った。こちらもプラセボ投与群ではゼロだった。

1年以上経っても回復が続いている

 治験実施責任医師の新妻邦泰・東北大学大学院教授は、言語障害の回復についてこう話す。

「口が回りにくかった患者さんがスラスラ回るようになった事例もありますし、失語症といって言いたいことが口から出てこない患者さんも徐々にしゃべれるようになり、日常的な会話や意思伝達に困らなくなった方はある程度の数います」

 さらに、治験のデータには表れない「その後」にも言及する。

「(1年間という)治験の範囲を超えますが、その後もこの治療を受けた患者さんを診ていると、さらに回復されている方がいます。驚くべき内容だと思いますが、一般的には6か月以降、回復が頭打ちになるものが、その後も良くなっているんです」

 CL2020の治験を進めてきたLSIIの木曽誠一社長は、以前のインタビューでこう述べている。

「脳梗塞を患うと、歩みを奪われたり、言葉を奪われたりと、昨日とは違う自分になってしまいます。でも、それが快復して社会に戻り、日常を取り戻すことができたら、プライスレスの価値があるんじゃないかと思います」

「この薬剤が福音になることを願っています」

 LSIIは今年度中にCL2020の新薬としての承認を厚労省に申請する予定で、早ければ来年度には、製造販売が承認される見込みだ。

 前出の冨永氏は、40年近く脳梗塞の患者や家族と接してきた医師として、また世に出る前の薬の効果をいち早く目の当たりにした病院の長として、希望を口にした。

「この薬剤が、脳梗塞の患者さんにとって福音になることを願っています」

「文藝春秋」2021年3月号および「文藝春秋digital」では、「『ミューズ細胞』の再生医療革命」と題したルポを掲載。発見者である出澤教授自身に、ミューズ細胞の特徴やメカニズムの解説、「うっかりミス」が突破口となったという発見に至る経緯などをたっぷり語ってもらった。またミューズ細胞製剤を手がけるLSIIによる異例の挑戦も紹介し、出澤教授と描く「医療革命」の展望に触れている。


  これは画期的、これがいつの発症までさかのぼることができるのか?残念ながらそこは書いてない。しかし、これで人生半分終わったような気持ちにさせる後遺症から抜き出せることができるなら。

 今日の菜の花情報。


園地の花。
エンレイソウ

マムシグサ

 天気予報では今朝は雨のはず。ハウスに水が入ると嫌なので閉めて帰ってきた。ところが今朝目を覚ますと太陽が出ているのだ。焦った。ブログもまともに見ないで飛び出した。