調査は2016年8~9月、道内のひきこもり当事者の団体や家族会などの協力で、当事者や家族ら計68人から回答を得た。

 当事者の居住地は札幌、函館、北見、紋別などで、性別は男性が74%だった。年齢別では30代が全体の49%。40歳以上は31%で、このうち55歳以上もいた。内閣府が昨年9月に発表したひきこもりの全国調査は対象を15~39歳に絞ったが、今回の調査では中高年のひきこもりが多数いることが示された。

 現在の当事者の職業は「無職」が65%を占めた。無職の期間は平均14年で、長期間仕事に就いていなかった。「パート・アルバイト」は13%、正規雇用は4%だった。当事者の収入が限られる中、69%が親と同居していると回答した。しかし、親の平均年齢は父親が66歳、母親63歳と高齢で、世帯収入は300万円未満が全体の56%に上った。

 当事者の対人関係(複数回答)について「家族だけと交流がある」は35%、「誰とも交流しない」19%で、家族以外と関係が途絶えた回答が目立った。「誰でも応対できる」人も19%いる一方で、「買い物ができる」(16%)、「特定の親しい人と交流する」(13%)など、多くの回答者の交流範囲は限られた。

 今後、重要になる支援として、「親亡き後の生活支援」「相談支援」「最低限の生活保障」「就労準備の支援」を挙げる人が多かった。ひきこもりの経験者が当事者を支援するピアサポートについて、「とてもよい」「よい」と答えた人は計87%に上った。

 レター・ポスト・フレンド相談ネットワークの田中敦理事長(51)は「10年以上、ひきこもっているなど、深刻な当事者が大勢いることが分かった。社会的に孤立して苦しむ当事者を、年金など収入の限られた高齢の親がかろうじて支えている実態が浮き彫りになった」と分析する。支援について「福祉、医療などの公的支援にうまくつながらず、孤立しているケースが多いと考えられる。行政、精神保健福祉士などの専門職、ピアサポーターが協力し、気軽に集まって仲間と信頼関係を結べるような居場所づくりが大切になる」と話している。 調査の問い合わせはレター・ポスト・フレンド相談ネットワークの田中さん(電)090・3890・7048へ。

(編集委員 中村康利)


今日で白樺樹液の採取を終了しました。
久しぶりのいい天気になりましたが、まだ気温がそんなにあがらず、少し肌寒い感じです。
風と雨で作業が遅れてしまいました。
焦らない!

「忖度していただきたい」(17日/安倍首相)

 と都内の商業施設のオープニングに出席し、自分の地元の山口県の物産も販売するようにと上記の冗談を言ったそうな。

人には「忖度」は必要なのだが・・・・
それがあれば昨日書いた事件は起きなかっただろう。
権力者への「忖度」とは次元が違う。