まるぞう備忘録

無題のドキュメント

胸騒ぎアンテナについての備忘録。中編。

2016-04-16 12:02:01 | まるぞう経営学

嫌な予感という言葉があります。私はふと思い出したA社さんのことが急に心配になり部下に確認させました。
本来なら火曜に終わる仕事が水曜の今日まだ準備さえ終わってないということでした。今一生懸命やっているから仕方ないという報告でした。道に迷って森の中をグルグルしています。一生懸命歩いているから仕方ないという理論でした。

私はある知人に連絡を取りました。彼はこのまるぞう株式会社の隠れたメンターでありました。私のノートパソコンのメッセージアプリで彼に送信します。このメッセージIDだけが彼との唯一の連絡方法です。

「すみません。至急相談にのってください。金曜に切れるアップルの証明書の入れ替え動作確認、終わる見込が全くないです。」

私は彼がどこにいるのかは知らないのです。先週は大阪だったはず。その前は東南アジアでした。来月からアメリカだと言っていました。このメッセージもいつ返事が来るかわかりませんが、とにかく今はこの手しかありません。

彼はITの技術に非常に造詣が深いのでした。彼に相談して解決しないことは一度もありませんでした。彼自身はあるオープンソースの創業メンバーの一人でありますがそれはお金にならないので、いくつかのIT会社の技術顧問をして生活費をかせいでいます。

彼に相談して解決しなかった問題はありませんでした。これだけの技術力があれば、GoogleだってAppleだって入れると思いますが、とにかく会社勤めと表に出ることを極端に嫌います。

私が「うちの会社は技術力がある!」と豪語でしていられるのは、実は彼のおかげでした。しかし彼のコンサル料はとても法外に高いのでした。うちのような中小企業が頻繁に依頼できる金額ではありません。年数回、これは、という案件だけ彼に依頼するのが精一杯です。
しかし今日はもうそんなこと言ってられません。私は彼に「メッセージ」を送ったあと、部下にすぐ会社に帰るように言いました。

「午後の打ち合わせは私一人でいいから、あなたは事務所に戻ってください。メンターさんにメッセージを打っておきましたから、彼からの連絡を待って、指示通りに動いてください。」

「はい。わかりました。」

彼はそういって事務所に戻りました。その直後、メンターさんからメッセージの返信がありました。

「いちからテストサーバを構築するのではなく、今稼働している証明書のサーバをコピーすべし」

そのメッセージの返信をみて、ああ、今回も間に合いそうだと直感しました。



つづく



おひさま、ありがとうございます。




本ブログは引用元をあきらかにしていただければ、ブログやSNSでの拡散は許可いたします。
下記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら