まるぞう備忘録

無題のドキュメント

お金がない。その2。

2016-07-05 09:45:37 | まるぞう経営学



 お金を稼ぐために必要な3本の柱。①死にものぐるいで考えられる努力を尽くす。 ②用心深くビジネスライクに。 ③人の役に立つ。
 これら以外にも、お金を稼ぐというだけの視点であれば、もっと効率の良い方法があります。それは弱い者から搾取する。という方法です。自分より弱く刃向かえない相手を、言葉たくみに、あるいは脅して圧力をかけて、搾取しする方法です。


 この方法とは、自分の人間性を切り売りしてお金に換えているだけですから、当然後日然るべき報いを受けることとなるのでしょうね。長い目で見て割りに合わない方法であります。でも世の中には、自分の人間性を失ってでも、お金が欲しいという人もおります。自分はそうではない、と思っていても、いつの間にか「人間性を失う波」にドップリつかっていることもあるかもしれません。


 そう。この四つ目の禁断の方法の怖いところは、それが伝播しやすい。ということです。たとえば一人でいる時は善良な個人であっても、激しい圧力をかけられ続けると、人間性が変わってしまうということです。
 ブラック企業と呼ばれる会社や、パワハラ上司の下で働く環境などがそうです。ノルマが非常に厳しかったり、責任押し付け合いババ抜きの社風でありましたら、その中で一番弱く、一番要領の悪い人間に、全てを押し付けてしまうことがアタリマエになってしまいます。


 うちのような中小企業でありますと、取引先の大きな企業から様々な圧力をかけられるのは普通です。契約外の仕事を押し付けられたり、口頭で発注し結局お金を払わないとか、足元を見て最後の最後に大幅な値切りを入れて来るのは普通です。ビジネスの世界は弱いものが悪いのです。そしてそういう取引先からの圧力により、今度はそこの社員が搾取されることとなります。まともな残業代が支払われることなく、深夜や休日も仕事をするのが当然ということになるかもしれません。そのように大企業のブラックが電波してしまう中小企業は多いことと思います。


 さて、うちの会社は、なるべくブラック化は社内に伝播しないよう、私は堰き止めようとはしているつもりであります。ただ、それ以前に、そもそも私など根っから意地が悪い性格でありますし、弁も立つ方でありますから、社内の要領の悪い社員を相当厳しく非難して、自分自身で社内をブラック化しているように思います。
 話は少しずれますが、2000年前のイスラエルの青年の言葉に、目の前の一番弱い人物にこそ神様がいる。というものがあるそうです。もしそれが本当であるのなら、私は本当に、自分の人間性を切り売りしているなあ。と思います。弁の立たない要領の悪い彼(または彼女)こそ神様であり、私という自我は常に自分の人間性を試されていたのでした。会社の売り上げを死守するという名目で、彼や彼女たちを必要以上に厳しく追い詰めたことは数えきれないほどであったかと思います。


 私の自我は表の世界しか見えません。ですからなるべく簡単に要領よく、濡れた手で大金を手に入れたいと切望いたしております。そういう私のような人間は、よほど気をつけないと、自分の周囲がそうしているように、あるいは自分が強い者からそうされているように、文句の言えない弱い人間に、しわ寄せて、搾取している危険性があります。


 生活していく上で、家族や社員を養う上で、お金が欲しいのは当然でありますが、私はそこまで自分の人間性を切り売りしてまでお金を手に入れたいのでしょうか。弱いものや反論できない社員や取引先をギュウギュウ押し込めてまで、彼ら彼女らを安く長時間働かせたいのでしょうか。そもそも一体私は何のためにお金が欲しいのでしょうか。うむ〜。


つづく



 ありがとうございます。



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