まるぞう備忘録

無題のドキュメント

仮想通貨について考えてみた。その3。

2018-02-07 13:02:02 | まるぞう経営学
ヨメ「明日のパートは早番だからお弁当は作れないわ。だからお昼は外食してください。」

私「わかった〜。でもその代わりお弁当代頂戴。」

「何言ってんの。お小遣いあるでしょ。」

「う〜ん。今月は飲み会多くて使っちゃった。テヘペロ。」

「しょうがないわね。じゃああなたの口座に振り込むわよ。0.001BTC(ビットコイン)でいいかしら。」

「今日のレートだと800円くらいだね。駅前の定食屋さんのお昼は0.001BTCだから丁度いいや。どうもありがとう。」

「ええと、あなたの口座は1BitQEtcoxmsEfWrGnrAnViwUYX00k6Kupmxだからここに0.001BTC送金。っと。はい。入れておいたわよ。」

「どうもありがとう。というわけであなたのビットコインの口座(ビットコインアドレス)1C2At1iRBsB1WVQpgQZxXANojbdakCbHDLから私の口座(ビットコインアドレス)1BitQEtcoxmsEfWrGnrAnViwUYX00k6Kupmxに2017年2月7日11:41:32に0.01BTC移動しました。この送金記録は世界中のビットコインユーザのパソコンに記録されます。もう誰も改ざんすることはできません。」

「その記録は世界中の誰でも見れるの?」

「そう。ビットコインの送金やりとりの全ては、世界中に公開されている。秘匿もできないし改ざんもできない。」

「じゃあプライバシーが守れないじゃないの。」

「うんにゃ。プライバシーは厳重に守られている。先程あなたが送った私の口座『1BitQEtcoxmsEfWrGnrAnViwUYX00k6Kupmx』これがまるぞうのものだ。ということは誰にもわからない。私が教えない限り。世界中の誰もそれを知るすべはないんだ。」

 しかもこの口座番号はビットコイン開設時にランダムに100個作られる。ある程度送金されると使い捨てされて次の番号(ビットコインアドレス)に割り振られる。100個使い切るとまた別の100個が割り振られる。

 つまり一人が100個以上のランダムな口座番号を持っていてどんどん使い捨てられるわけ。だからいくらビットコインの送金記録(トランザクション)を調べても、どの個人からどの個人に送金されたかを調査するのは不可能なんだ。」

「じゃあ、先日の580億円不正に盗まれたのも犯人はわからないの?」

「そう。この580億円が送金された口座番号はわかる。世界中のユーザーのパソコンに記録されている。しかしその口座番号がどこの誰のかは全くわからない。なぜならその番号とはビットコイン開設時にランダムに発行されるもので、どんどん使い捨てされるから。

 金融機関で口座を開く時は、身元を証明するものが必要だよね。だから口座番号から特定の個人を突き止めることは簡単。

 しかしビットコインなど仮想通貨は、開設時に個人情報は全く必要ではない。ということはウラを返せば誰もその本人を特定できないんだ。

 しかも同一人物も次々に口座番号(アドレス)を使い捨てするから、膨大なトランザクションログを解析しても、本人を特定することは更に困難になっている。」

「これを仮想通貨の仕組みを作った人はよほど頭がいいわね。」

「うん。この仕組の発明者はSatoshi Nakamoto(ナカモト・サトシ)と言われている。」

「え?日本人なの?」

「うむ。それが本当に日本人なのか、また個人なのか組織なのか。それも一切謎のままなんだ。」

「何か怪しいわね。あなたの好きな陰謀論とか。」

「そうだね。いずれにせよこのビットコインを考えた人は頭がいい。

 私達はお金とは紙幣やコインのことだと思っている。
 しかし貨幣の本質とは『送金記録』に過ぎない。と看破しているわけだから。

 たとえば仲の良い友人どうしだと、割り勘でもこういうやりとりがあるだろ?
『前回コーヒー代出してもらったから、今回の牛丼は私が出しますよ。』

 この場合、友人どうして通貨のやりとりは行われない。頭の中で、前回は私が○○円出して、今回あなたが△△円出しました。その引き算でと計算するだけ。実際の通貨のやりとりは発生していない。

 私たちの実際の生活だって、給料は口座に振り込まれ、そしてネットショップなどでクレジットカード決済しかしなければ、実際の通貨を触ることなく、数字の移動だけで生活できるだろ。

 つまり貨幣の本質とは「送金記録の集大成」なんだよ。

で、

 1,その送金記録は電子署名という暗号技術で改ざんできないようにする。

 2,その送金記録は全て世界中の人に公開され、世界中無数のパソコンに分散保存される。

 3,しかしその送金者が誰かという個人を特定することはできない仕組み。

 これがビットコインなどの仮想通貨の仕組みなんだ。貨幣システムの本質だと言える。」

「でもそんなに安全とあなたが力説する割に、ハッキングされて不正送金されたのはどうして?」

「うむ。いい質問だね。
 あなたのビットコイン口座を開設した時、絶対なくさないように。と言ったものがあるけれど、覚えてる?」

「うん、口座番号と暗証番号ね。」

「そう、印刷して保管してねといったやつさ。ちょっと見せて。」

ガサガサ。書棚を探す音。

「これでしょ。」

「そうそう。口座番号とはビットコインアドレスのことだね。1C2At1iRBsB1WVQpgQZxXANojbdakCbHDLこのことだ。
そして暗証番号とは専門用語では秘密鍵と言う。
J652Tf8409Yor4ekLdazlXE0fHys0qqIy89GnEUfA0ZCZZ

 あなたには100個の口座を作ったから、この秘密鍵も100個ある。この印刷された数字ずらずらはあなたの口座の秘密鍵です。

 この秘密鍵がビットコインで一番重要です。と〜っても大事です。
 もしあなたがこの秘密鍵を紛失したならば、二度とあなたは自分の口座のビットコインをお金を取り出すことができなくなる。

 そしてもし誰かにこの秘密鍵を盗まれたら、その人間は自由にあなたのビットコインを取り出すことができる。」

「ということは。。。」

「そう。ということは。。。」



つづく



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