まるぞう備忘録

無題のドキュメント

仮想通貨について考えてみた。その9。

2018-02-16 12:14:03 | まるぞう経営学

仮想通貨の投機は利益の55%が課税される。

私「仮想通貨を円から買ったり、また円に戻した時には当然手数料がかかります。株の証券会社もそうですが、取引所は手数料が収入源ですから、売ったり買ったり頻繁にするお客さんが良いお客です。」

ヨメ「そうね。」

「たとえば株を投機ではなく投資。その会社を応援して、世の中に『良い』ものを生み出してもらいたい。そういう株は頻繁に売り買いしません。10年単位で保有します。
 しかし一方、株を投機のように、安く買って高く売り抜けるぞという買い方をするのであれば、頻繁に手数料が証券会社に払うことになりますから、証券会社の良いカモであろうと思います。」

「そうね。仮想通貨も投機として頻繁に売り買いすればするほど損をする。」

「そう数学的にね。N回が増えれば増えるほど、ビギナーズラックは薄まり、取引所のカモとなります。

そしてね。仮想通貨はね、税金がすごく高いんだよ。」

「税金?」

「そう。安く買って高く売り抜ける。もしこれが成功したとしても、円に交換した時に、ごっそり税金で持って行かれる。」

「どのくらい?」

「今の税制だと投機でどんと儲けると、その儲けの55%が税金で取られます。」

「そんなに?」

「うん。だから100万円相当のビットコインを1億円売り抜けた場合、半分以上の約5400万円が税金となります。」

「そんなに?」

「うん。しかもこの税金は翌年ど〜んと課税されるからね。1億円儲かっても、きちんと5400万円は来年の税金にとっておかなければなりません。

 1億円手に入れたっていい気になってまた投機で溶かしちゃったとしても、翌年にはちゃっかり5400万円納付してね。と言われます。」

「ええ〜」



リスクを減らすには細かく売買する必要あり。しかしNが増えるほど損をするジレンマ。

「仮想通貨は宝くじ以上に、売買を繰り返す(N数を多くする)と、どんどん損する仕組みです。なぜなら、手数料と税金が高いからです。」

「そうね。」

「しかし、投機の場合はずっと持っていると損をするって話もしたよね。

 ほら。100円で買った場合、92円まで下がったら損切する。108円まで上がったら売って利益を確定する。もうちょっとしたらまだ上がるかも。って欲をかくと損をする。」

「ああ、そうね。」

「投機は細かく売り買いしないと、大損をする可能性がある。しかし売り買いのN数が多くなれば、結局それも損をすることとなる。」

「え〜。どっちも駄目じゃん。」

「そうなんだよ。でね。多くの素人さんたちは、そうやって自分のお金を溶かしていくのだよ。
 まず損切ができない。下がり始めたら、元本に戻るまで。とか言って全然売れない。
 また値が上がり始めても『もうちょっとしたらまだ上がる』と思って売り切る決心がつかない。

 運良く売って、濡れ手で粟で大金を手に入れると、もうまともな仕事には戻れない。儲けた金も、貯金も、借金してさえ、投機を続けてN数を増やし続ける。

 N数増やす=負けを増やす だからね。」

「あらあ。」

「でも当の本人たちは、自分たちは特別だと思ってる。他の99人が損をしても自分一人はいつか大儲けできる。数学的には負けると結論が出てても、自分は特別だから、最後には大儲けできて挽回できる。みんなを見返せると思ってる。

 このように理路整然と話をすると大多数の人は、素人は投機に手を出しちゃダメだと思うでしょう。」

「うん。」

「だけど、それでも、やはり自分だけは特別だ。みんなが損をしても、自分だけはきっと最後に大儲けできる。そう思って投機に取り憑かれている人もいる。」

「(T_T)」



つづく



ブログランキングに参加することにしました。
本ブログに共感される方はクリックのほどよろしくお願いいたします。

にほんブログ村 政治ブログ 日本の底力へにほんブログ村



 ありがとうございます。






下記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら


本ブログは引用元をあきらかにしていただければ、ブログやSNSでの拡散は許可いたします。