まるぞう備忘録

無題のドキュメント

心の地雷から自由になる考察。分離脳実験。9

2023-08-22 09:23:48 | 陰と陽の理論

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右脳と左脳が分離されるとどうなるか?



今回も右脳と左脳のお話です。これはセルフ123ととても共通点があるからです。

上記の記事に興味深い実験が報告されています。

 被験者の左眼(右脳)に雪景色を見せ、右眼(左脳)に鶏の足の写真を見せます。
 私達はこのような実験をしても、雪景色と鶏の足だと判断することは出来ます。
 しかし脳の手術によって右脳と左脳が切断された患者さん(分離脳)にこの実験をすると
「何が見えましたか?」
と質問すると
「鶏の足です」
という答だけになります。

 右脳は雪景色を確かに観ているのですが、言語脳が左なので、言語による質問に答えるのが左脳だけ。従って左脳は自分が観た「鶏の足」としか答えられません。



どうして雪かきスコップを指差したの?

 しかし観た絵と関連がある絵を示してくださいというと、これは右脳も反応が出来ますから、被験者は
・鶏の絵
・雪かきスコップの絵
を指し示します。雪景色に関連のある雪かきスコップの絵を右脳は答えます。

 でも被験者の左脳は、なぜ自分がスコップの絵も指さしているのかはわかりません。
 右脳と左脳が切断されているので、左脳は右脳の景色が観えないのです。

「なぜスコップも指差しているのですか」と尋ねると
「なんでだろう??多分鶏小屋の掃除にスコップを使うからです。」
と被験者の脳は無理やりこじつけをします。



読者の右脳が行間を補正してくれている。

 このブログは私の心の風景を言葉で伝えることが多いです。それは多分こんな感じです。



・私の右脳の心の風景は、私の左脳で言語化されます。
・それはブログ配信という手段を使っているからです。
・読者は左脳で私の言語を理解し、そして読者の右脳は私の心の風景を再現します。

 言葉で伝えることには限界があります。
 ですから私はいろいろな比喩を使って、その不足分をなんとかお伝えしようとします。
 そして読者の右脳は、ああなるほどね。と私の言葉足らずの行間を補完し、そして同じ心の風景を共有いたします。



分離脳の方には全然伝わらない?

 約80年前に脳の治療のために始められた分離手術ですが、今ではこの手術による分離脳の弊害もわかってきており、現在ではこの手術はほとんど行われていないそうです。(良かった)
 しかしもし、80年前にこのブログがあったとして、分離脳の患者さんがこのブログを読んだとしたらどんな反応をされるでしょうか。


 私が書いた言語記事を左脳は理解しますが、右脳にはそれは伝わりません。だから私の右脳の風景を、その方に伝えることはほぼ不可能。と言えます。
 だからその方の左脳はそのように解釈するかもしれません。
・なんでまるぞうはいつもこんなまわりくどい話ばかり書くのだろう。
・自分が他の人よりえらいんだぞと誇示したいから、書くのだろう。



他者と切り離された感覚の左脳はひたすらしゃべり続ける、

 ジル・ボルト・テイラー博士の体験によると、左脳はおしゃべりを続けるそうです。
・左脳はひたすらしゃべり続ける
・左脳の世界は「過去と未来」。
・左脳は自分は他者と切り離されていると感じている。
・左脳はそのような不安の思考。
だそうです。



静寂な一体感の今ここに存在する右脳。

一方右脳は違います。それは「静寂」です。
・右脳はいっさいのおしゃべりが止まっている静寂の世界。
・右脳がいるのは「現在この瞬間」。
・右脳は他者と自分の区別がない。自分は大いなる一つの中に溶け込んでいる。
そのような感覚だそうです。



右脳の景色は左脳には伝わらない。

 だからもし分離脳の方がいたとしたら、その方の左脳は「常に他者と切り離された不安の中で、ひたすらおしゃべりをしている。」そういう世界に住んでおられるのでしょうか。

 そしてもし私のつたない文章を読んでも、右脳の行間補正がないので、その方の左脳の解釈は、他の人から見ると「どうしてそんな解釈になるの?とか、そんなことどこにも書いてないのに、なぜそんなことをまるぞうが言ったことになってるの?」ということもあるかもしれませんが、それは仕方のないことなのです。

 でもその方でも、右脳は感じております。心の風景を感じております。
 ただしその方の左脳は、御自分の右脳の風景を全く関知出来ないことでしょう。その方の右脳は「雪景色」を観ているのに、その方の「左脳」は鶏の足しか見えていません。



左脳は気づいていないが、右脳は気づいている。から。

 ではなぜ、その方は、稚拙な「鶏の足ブログ」を読み続けるのか。読むのをやめればいいじゃないか。と思うかもしれませんが、やはりその方の右脳では「雪景色」が観えている。だから読み続ける。そんな現象が起きるかもしれません。

 もし80年前の分離脳の患者さんに「どうして鶏の足の写真しか見えないとおっしゃっているのに、スコップを指差すのですか?」と尋ねたならば、患者さんは本当に困ることでしょう。
 実際は右脳で雪景色を観ているのに、左脳はそれを認知できないから。
 だから左脳は「スコップは鶏小屋の掃除に役に立つから」と無理やりのこじつけで自分の左脳を納得させる。となるそうです。



 静寂の中に「風景」という答があります。




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
==========
SHO_KOさん
・・・
お返事ありがとうございます。「心が動いて表現する」は人の心の原動力。感情には巻かれない、けれど大切にしたいものでもあります。そうじゃなかったらロボットでしょう?と思います。
>無自覚ロボット反射をする。
それはみな必ず経験したことがあり、持っているもの。でもそのことで困ったり苦しんでいるように見える人が身近にいたら私にできる事というのは何だろうかと思いました。
もし、誰かがロボット反射でえんえんと同じ話をしていても、今のその人にとってはそれが真実なのだから。あなたはそうだったのですね、そう感じたのですね、そう思っているのですねとひたすら受け入れ、承認し、心から聞いてくれる人がいたら、そのきっかけとなったものが、表現していくことで溶けていくことができるかも知れません。それには表に出してみること。さらけ出してみることからはじまる。自分の経験を感情を言葉にして人に語りながら、また自分の耳で聞くとこんがらがった頭の中が整理されていくことがあります。
ロボット反射で何度も同じ反応、話をしてしまうけれど、聞いてもらううちに(あぁ、そうか自分はそう思っていたのだ。)と忘れていた記憶や視点が出てきてロボット反射のきっかけとなった経験の意味付けが変わることがある。そこに至るまではとても長い時間がかかるかも知れない。でも話すうちに表に出すことで出来る事があると私は信じています。
もしたった5分でも誰かがその時間、心から本当に心を澄まし、話を聞いてくれる人がいたら、その人の何かが解放されていくのではないかなと思います。話の途中で口を挟まずに、聞きながら心の中でそれは違うとか正しいとか、次は何を言ってやろうかと考えて聞くのではなく、本当に相手のすべてを聴くことができたなら相手の中の何かが変わっていくような気がしています。

それを自分にも他人にもしてきたいと思います。
心の地雷について、いつでもすべてを肯定出来たらいいけれど、私は好き嫌いもあるし、自分の好きを大事にしたい。肯定できない時はそのままの感情をしっかり感じてしまっても、ま、いっか~と思っています。
何か自分の中に解消しきれないモヤモヤとしたわだかまりがあって、素直に肯定できないときは、そんな肯定できない自分を許す。肯定できない自分を肯定する、許せないでいる自分を許す、無理に肯定しなくてもいい。それはまた抵抗を生むし、自然な感情を抑え込んでしまう。そんな時もあるよね、どんな自分だっていいよとOKをだす。「今はそうなんだね~」と青いお空を飛んでいく飛行機を眺めるような気分で自分の心をそっか~と見ています。

→ コメントありがとうございます。SHO_KOさんの風景はみなさんに届いていることと思います。ありがとうございます。

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お礼が遅れましたが、まるぞうさんと、このブログの読者のみなさんのコメントのおかげで、宮崎監督の「君たちはどう生きるか」を劇場で見てきました。
詳しくはネタバレになってしまうので書けませんが、私にとって素晴らしい体験でした。
宮崎監督すごいなあ、こんなすごい人だったんだなあと、この内容をこんな風にまとめて私達の前にひとつの美しい作品として見せてくれてありがとうございます、
そんな気持ちで一杯になりました。

実は初見以降、もう3回見にいっています。
見る度に新発見がありますね。
また見に行きたいなあ。

→ これは心の風景の映画だと思います。ストーリーは奇想天外だけれど左脳で意味を考えるとわけわからんちんと思います。コメントありがとうございます。

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私もやったことがありますよ(笑)ついてる、ついてる、って。
不思議なことに、速攻で飽きちゃうんですよね。
今、居る場所で少し脳のおしゃべりのボリュームが下がるだけでも、重心が下がって心も落ち着く気がします。
そういう、おしゃべりを落ち着かせる系のことは、飽きるわけじゃなく続かないんですよね。
やじろべえだと思って、もう少し分離されていない統合されている時間を増やしてみようと思います。
話は変わりますが、宮崎駿という人が羨ましく思います。
昔の同級生がアニメーターを目指して、実際にジブリじゃないスタジオで採用されてしばらく働いていました。
当時から、アニメーターは薄給で立場も弱かったようですが、その時既にアニメスタジオのアニメーターに「正社員」という採用をジブリはしていたようです。
「それはすごいことなんだ」と聞かされたのを思い出しました。
正社員採用も、やってみたらやってみたで、色々と内部ではアレコレあると思います。
うまくいくばかりじゃないからこそ、人生の風景なのかもしれないですね。

→ 過去と未来のおしゃべりを繰り返し続ける左脳と、いまここにある静寂の右脳。両方大事だと思います。そのバランスがとれている体験が観たかった!
コメントありがとうございます。

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今日も暑かったねー!
一昨日のトルコ石さんが見せてくださったお話を読んで泣いちゃった。すごい過酷な半生を送られたんだな。読みながら、その人の側に飛んで行きたくなった。今は安全な所にいるんだよね。優しい伴侶に恵まれ絵本作家になったんだよね。よかった。
私らが知らないところでら酷い目にあってる子供がいるのか、と思うと辛いです。

→ 本当に。。。
コメントありがとうございます。

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今日もありがとうございますさん
・・・
ジル ボルド テイラー博士のお話し動画、とても興味深く拝見致しました。凄い体験です。右脳と左脳のやじろべえで、今、どちらかを選ぶ事が出来るのですよね。うわ〜、やはりそうなのだ!と感激しています。まるぞうさん、本当にありがとうございます。

→ 御自分の奇跡の体験=この世界に戻ってこられて、左脳という言語で、右脳の世界を世界中の人々に語ってくださっているのは本当に意味深いと思います。ありがとうございます。

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