ぱぷあ日記(日本変)

海外生活はもう引退。これからは、日本に腰を落ち着けようと思います。第二の人生を切り開く様を書いていこうかと

星一徹と刷り込み(imprinting)

2007-08-01 11:44:12 | 科学エッセイ
星一徹氏である。”巨人の星”の主人公、星飛馬氏の父だ。強烈なキャラを持ち主役を食ってしまうほどの名わき役で、もしアニメ界にアカデミー賞があれば助演男優賞を狙えるだろう。しかし、ねずみ男と言う凄いやつもいるので熾烈な争いにはなりそうだ。星一徹と言えば、”ちゃぶ台返し”という必殺技がある。さて、本編で”ちゃぶ台返し”は何度披露しているのかご存知だろうか?

昔、ソロモンの指輪と言う本を読んだ。生物の行動について判りやすく面白く書かれた本である。そこで知ったのが、”刷り込み(imprinting)”と言う現象だ。どういったことかというと、鳥の雛は、一番最初に見た動く物を親として認識する。発見者は、”雛の頭の中に一瞬の出来事が印刷されたかのようだ”とのことで刷り込み(imprinting)と名づけた。

さて、星一徹が何度ちゃぶ台返しを披露したか?実は、たった一回なのである。そのスチエーションは、飛馬が、大リーグボール養成ギブスを他人に見せるな!と言うのに見せた時、一徹は怒りちゃぶ台をひっくり返したのである。※1
では何故、”一徹=ちゃぶ台返し”と言う公式が出来たか?それは、主題歌の中の一場面が、ちゃぶ台返しのシーンがあるのだ。このため毎回、このシーンを見ていたため日本国民の殆どが”一徹=ちゃぶ台返し”と言う事が刷り込まれてしまったのだ。ちょっとニュアンスは違うが、一種の刷り込み(imprinting)ではないかと思う。

※1ちょっとした自慢なんですが、僕は、再放送を毎回欠かさず見て、本当に何度ちゃぶ台をひっくり返したか数えた事があるんです。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする