我想一個人映画美的blog

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ブラック・ブック/ BLACK BOOK

2007-04-05 10:07:37 | 劇場&試写★6以上


『ショーガール』で、ゴールデンラズベリー賞(通称ラジー賞)
(愛すべき(たぶん)"最悪"映画賞)
受賞経験アリの、ポール・バーホーベン監督の久々の最新作!!

なんだかんだ言ってもわたし、
ポール・バーホーベン作品好きだなぁ


監督が23年ぶりに故国オランダに
戻って完成させたという本作、史実に基づきながら
20年以上構想を練りバーホーベン自身が脚本を書き上げたという。
(共同脚本はいつもコンビのジェラルド・ソエトマン)。
今年のアカデミー賞外国語映画賞、オランダ代表作品。

この作品も、先月一番楽しみにしてたけど期待以上の面白さでした!



 舞台は1944年、ナチス・ドイツ占領下のオランダ。
若く美しいユダヤ人歌手ラヘルは、ドイツ軍から解放されたオランダ南部へ逃げようとするが、
何者かの裏切りによって家族をナチスに殺されてしまう。
誰かが彼女たちの命を売ったのだ。
名前をエリスと変え、髪をブロンドに染め、レジスタンスのスパイとして諜報部のトップであるドイツ将校ムンツェにその美貌と歌声を武器に近づいて行く。
一方レジスタンスたちは、ドイツ軍に囚われた仲間たちを救出しようと画策する、、、。


公式サイト
BLACK BOOK   2006年   オランダ=ドイツ=イギリス=ベルギー   144min
全国で好評公開中~


これまで『氷の微笑』(←好き)『インビジブル』(←映像は必見。ラストへいくにつれダメダメになる、、、)
『スターシップトゥルーパーズ』(←面白い)
『トータルリコール』などを撮ってきた監督。
最初、"バーホーベンが戦争映画を撮った"という触込みにどうなんだろう?と思ったけど
戦争映画、という印象よりも一人の女の復讐がメインで
誰が味方で敵なのか、
誰が裏切ってるのかわからない展開。
エンターテインメント性に優れサスペンス的面白さ


上映時間が長いというのは予め知ってたので覚悟はしてたけど、
ぜんぜん飽きさせずに見入ることができた☆
最近長い映画が多くて、それだけにムダな部分も多いなーなんて素人ながらも
勝手に思ってたりもしたんだけど、この作品にはムダもなかったように感じる。
やっぱり、
映画を面白くさせるツボを心得ているといった感じで
わたしが言うのも何だけど本当、見せ方が上手い!



体を張った演技でほぼ全シーンに登場のバリバリ主演は
2006年オランダ映画祭でも主演女優賞も獲得した
カリス・ファン・ハウテン。

はじめ、この女優誰??なんて、ピンとこないしあまりチラシなどでは惹かれなかったのに
(静止画じゃなく)動く彼女はかなり魅力的
クラシカルな美しさがある中に、可愛らしさも。。。。。


美しい脚線美や、ヌードまで披露

さすが、エロスを必ず盛り込ませるバーホーベン監督! (笑)
この作品でも適度なエロさがいい感じ。


憎らしいヤツは、とことん憎らしく描かれていて感情移入しやすい


ドイツ軍大尉を演じるのは
今年のアカデミー賞外国語映画賞受賞作品、『善き人のためのソナタ』での出演も
記憶に新しく、数々の受賞を受けているバスチャン・コッホ。
敵であるはずなのに魅力的で、、、、。


8/10

上に書いた通りの感想なのですが、ひとことでいうと
映画としての面白さに溢れた作品☆
展開が早く(テンポ良くて)ストーリー的にも分かりやすく
サスペンス的な面白さも加わっていて、次々と何かが起こるので退屈させない。
こういう物語、大好き
満足の1本でした!


第79回米アカデミー賞外国語映画賞オランダ代表作品
第63回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品
 ヤングシネマアワード:ベストインターナショナル・フィルム賞受賞
2006オランダ映画祭
 作品賞/監督賞(ポール・バーホーベン)/主演女優賞(カリス・ファン・ハウテン)受賞
2007年度英アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品





バーホーベン監督、今年69歳
今回、PRで来日し
先日、ラジー賞の作品賞を見事受賞?した『氷の微笑』の続編について
「あんなのクソのかたまりだね、シャロンもキャスティングも全部クソだよ」
なんてインタビューで語ってる。
あれれ?監督、 2では製作総指揮って宣伝されてたんですけど

ともあれ、どれだけヒドいのか早く観たい
(『氷の微笑2』既にDVDでてます★)






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