我想一個人映画美的blog

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NINE / NINE

2010-03-06 08:40:09 | 劇場&試写★6以上

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フェデリコ・フェリーニ監督作「8 1/2」(1963年)を原作とする、
ブロードウェイ・ミュージカル 「ナイン(Nine)」 (1982年初演)をさらに映画化
豪華キャストで贈る話題のミュージカル


最近豪華キャスト競演!ってすごく多いな~。
本作、その競演が最大の見どころって言っても過言じゃない

数日バタバタしてて、今回試写は諦めてたんだけど
blogお友達のきらりんがお誘いしてくれたので観てきました~♪


「8 2/1(はっかにぶんのいち)」と言えば今でも名作、難解など言われる作品でフェリーニの代表作。
淀川長治氏と元、宝島編集長の植草堪一氏が「もう映画はおしまいだね、こんな(素晴らしい)映画二度と出来ない」
と言ったことも有名らしい。

前日に、むか~し観たけど当時はその良さとか理解も出来ず今観たらよく思えるかな?と、
DVD化されてもいないので仕方なく擦り切れそうなほど
傷んで映像悪いフェリーニの「8 2/1」のビデオを観たんだけど
映像悪いせいもあるし、なんか男の幻想シーンばかりでわたしにはちっとも面白く思えず
時間もなくなったので残り30分くらいを観ずに返却しちゃった。
でも大体のハナシの大筋つかめて、こんな話なんだなぁって過度な期待も減ったからちょっとでも観直しといてよかったかも。

そのフェリーニ、「道」「8 1/2」ほかで4度のアカデミー賞外国語映画賞、1992年にはアカデミー賞名誉賞を受賞したほどの巨匠。

でも、今回はフェリーニ映画そのもののリメイクではなく、そのミュージカルのリメイクということで、
フェリーニは忘れた方がいいかも?

なによりキャスティングが一番最高!


名優、ダニエル・デイ=ルイス。 嘗ては傑作を世に送り出していた映画監督グイド。



女優陣がこれまたすごい面々


まずペネロペ・クルス=愛人

バルドー×モンロー=ペネロペ
 
も~このエロ可愛いペネを見られただけで満足かも


ケイト・ハドソン=ヴォーグ誌のライター
ケイトも可愛かった

ニコール・キッドマン=新作の主演女優

女優!って感じ。さすがの貫禄!

マリオン・コティヤール=妻



ソフィア・ローレン=母親

ジュディ・デンチ=デザイナー

ステイシー・ファーガソン(ファーギー)=子供の頃に出逢った娼婦。





監督は「シカゴ」「SAYURI」のロブ・マーシャル
脚本は、マイケル・トルキンと2008年に他界したアンソニー・ミンゲラ。
「ニューヨーク、アイラブユー」に続き、エンドにはアンソニー・ミンゲラに捧ぐの文字が、、、。


1964年、イタリア。世界的に有名な映画監督、グイド・コンティーニは新作映画の撮影に取り掛かろうとしていた。
しかし、撮影は10日後に控えているが、スタッフはおろかプロデューサーすらタイトル以外は何も知らされていない状況。
追い詰められたグイドは自分の幻想世界に逃げ出してしまう。
そんなグイドにとって妻ルイザは心の支えだ。
しかし、彼の人生には妻以外にも美しい女性たち——
愛人のカルラ、ミューズのクローディア、母親、衣装デザイナーのリリアン、ジャーナリストのステファニー、
娼婦のサラギーナ——が取り巻き、それぞれがグイドを愛し、グイドも彼女たちを愛していた。




7/10(68点)



わたしの第一声は「ペネが妖艶で可愛かった~
はっきり言って評価はかなり割れそう。それも、好き嫌いで。


なんというか、豪華共演ではあるけどそれぞれがバラバラに出て、自分のパートをそれぞれ曲づつ歌うという形で、
皆でゴージャスに歌って踊るシーンはなく、
皆が揃ってステージに立つ夢のゴージャス場面は、オープニングも
最後も監督の幻想シーンのみで実行はされないのがやっぱりちょっと残念。

わたしはミュージカル映画大好きなので
ワクワクするほどの歌の洪水を期待したけど
そんな感じとは違う。セリフが歌ってタイプじゃなく自分のパートだけ歌う、
みたいな流れだからミュージカル苦手なひとにいいかも。

それぞれの担当シーンはそれはもう、個性が出ていて素晴らしいし楽しい
が、フェリーニの「ゴッドファーザー」のテーマ曲などで有名な映画音楽家であるニーノ・ロータが手がけていた
オリジナル版「8 2/1」の方の音楽と比べたら
ケイトが歌う「シネマイタリアーノ!」とほか1曲くらいしか印象に残らないような、、、、?

脚本は、簡単に言っちゃえば新作の撮影に悩む映画監督を描いたもので、
主人公の現実と空想とが入り乱れ、観客を幻惑するというストーリー

だからそもそもそんなに面白いって話じゃないような。
意外と?オリジナルに忠実だったのか、なぞるように似たシーンも多かった。
ペネロペやファーギーのシーンがとくに同じ。
子供の自分が出てきてモノクロになるのは良かったナ。


うなだれるグイドの背景に次々現れる女たち=(女優たち)の登場がとにかく楽しい

妻のマリオン・コティヤールも可愛いし
中盤過ぎて登場のニコ様はやっぱり美しい。
ケイトはコミカルな可愛さがあるし、名作「ひまわり」のソフィア・ローレンは
息子を愛するママでさすが凄い貫禄!
ファーギーも、歌姫である長所と雰囲気が生かされたキャスティングだし、
ペネロペは先に書いた通りの妖艶キュート



女たちを愛し愛され、次々と自分の前に現れる女たちを虜にし、新作スランプに陥る男、グイド。
浮気相手たちには皆にうまい事言って、妻にも嘘は当たり前。
そんな夫に愛想をつかすのも当たり前。
去ろうとする妻に「俺が何をしたというのか」と頭を抱える。

こんな男、知ってるなぁとある男を思いつつ観てた(笑)
結局妻を愛してると気づいたってあとの祭り。
人生を謳歌する、という意味で色んな女性と楽しむのもありだけど
それは独身のままやってほしい

女として、妻の気持ちもかなり理解出来るのでした。

オリジナル「8 2/1」観た時、グイドにはジョージ・クルーニーがイメージだったけど
それだとすごくコメディっぽいイメージ。
(ジョージが安っぽいってことじゃないけど)
オスカー俳優、ダニエルデイルイスが演じたことで深みが生まれたようにも思える。
でも予告篇や宣伝ビジュアルみてて、もっとエンターテインメントになってるのかと思った。


観る前は、NY在住でネット上で映画評論をしてる○○さんがこの映画を
100点中3点だなんて珍しく辛口評価を下してて
笑ってしまったんだけど
オリジナル版を愛する人としては、シリアスにみせておきながら実は中身がない
なんて言われても仕方ないのかなとも思う。
フェリーニの作品を芸術と崇めてる人には、、、、。
わたしはとにかくどういう形でも、自分が楽しめればいいと思っているので

そんなわけで、この作品思ったよりゴージャスさはなかったけど
 わたしはけっこう好きでした~
賞をとるような作品だとは全然思わないけどね(笑)
やっぱり私、ロブ・マーシャル監督の映画、好きなのかも



  公式サイト
NINE      2009年    アメリカ  118min
3月19日より、ロードショー


ケイトがヴォーグ誌の記者ってことでコラボしたのか、
ヴォーグに載ったこのショット好き

欲を言うならもっと皆が絡んだところ見たかったな。



それにしても今年は「9」がキーポイント。
4月10日公開決定の「第9地区」
5月8日公開のティム•バートンが製作&絶賛の「9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~」
どちらもめちゃくちゃ楽しみです~


それでは皆さま、楽しい週末を~




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