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サヴァイヴィング ライフ ―夢は第二の人生― / SURVIVING LIFE /Prezít svuj zivot

2011-08-28 09:52:22 | 劇場&試写★5

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ルナシーから、5年ぶり。チェコのヤン・シュヴァンク・マイエル監督最新作

 

公開日は朝の1回目とお昼の回にそれぞれヤン監督の舞台挨拶があったので

朝から行って来た★ら、上映は狭いイメージフォーラムだからあっというまに1回目完売、

2回目の立見でやっと鑑賞~上映前に舞台挨拶は1回だけだと思ってたけど、見れて良かった~

 

今年の2月に開催された個展で念願の生ヤン様にお会いし、その時に見た作品(コラージュ写真)たちがこの映画のもの。

ヤン・シュヴァンクマイエル監督に会う- 夢こそ真 レセプション


さて、本作。チラシには「夢の中をさまよう男のラブ・サスペンス!」とある。

でも冒頭自らアニメーション化して登場するヤン監督が映像に登場して言うように、これは精神分析コメディ。

笑えないコメディと言ってたけどまさにそうで、笑えない。シュールな映像が展開。

いや、「今回は予算が足りなかったから アニメーションにした」といい、

上映時間が短かったから自分で説明を付け加えた、懐中時計を見ながら「まだ2分半か。足しにはならなかったな」

といって去るヤン様がいちばん面白かったな~。

 

シュヴァンクマイエル作品はこれまでも芸術面の強調された作品だったけど、

アート映画と言う風に傾倒せず、脚本も独特でユーモアがあるところが好き。

 

今回のテーマは(寝るときみるほうの)夢。

そして、息子と母の関係性。

 

夢って面白い。

支離滅裂で、起きてる時に得た知識やちょっとしたものがインプットされて出て来たり。

 

夢は無意識の産物

どこか潜在意識にあったものが反映されたり、希望や欲望がそのまま夢になったり、、、

 

 

夢と現(うつつ)をいったりきたり。

 

 

夢に出て来た見知らぬ女性。

起きて寝て、会う度に名前が変わる。

現実世界では精神分析医にかかり、解明してもらいながら、

奥さんもそっちのけ、なんとかして夢で女性に会うコツを掴み、会社に行ったふりをしてベッドに入る。


次第にその女性の正体が明らかになっていく。

 

 

5/10(59点)

 

 

んー。フツウだった。

何と言うか これまでのは脚本が面白いんだけど、

今回は内容よりもビジュアル重視というか、コラージュやアニメーションが全面に押し出てるから

いつもよりも、よりアートな作風寄りになった印象。

映像はボタン入りシチューを男が食べててボタンだけをスイカの種出すみたいに 道にペッペと捨ててるとか、

ワニの身体を持つ男がいたり、犬の身体の男や鶏が頭で首から下はヌードのオバさんとか

画的にはシュールで面白いんだけど全体的な話が惹かれていくほどではない

そのシュールで面白い画も、ずーーっっと観てると飽きて来たり。

(せいぜいこういうのって30分の短編にするのが限界な気がした)

中盤からはなんかもうむりやりひっぱってる感がしちゃったのでちょっとザンネン。

 

いちばん面白かったのは、古本屋のウィンドーに「夢を自在に操る本」みたいなのを見つけ

売って欲しいと言うと高い値言われて1000マルク札を出すと、女の顔になっている。

贋札かその場でこっそり調べて、書かれた顔が違う貴重なお札だと勘違い、

まだあれば倍で買い取ると言われ、本当に売りにいくくだり。

 

あと、結局のところ憧れていた夢の女性は自殺した母親、

消えた父親と自分の小さい頃も出てきて夢で訴えた というのが最後にわかるという。

 

シュヴァンクマイエルファンにはいいけど、初めて見る人におすすめするような作品ではないなぁ。

わたし的にはヤン様作品の中ではいちばん落ちるな。。。

シュヴァンクマイエルを初めて見る人にはやっぱり「アリス」や「オテサーネク」をオススメします

 

 

 

 

 

夢の中で出会った美しい女が気になる中年男エフジェンは、精神分析医を訪ねる。

カウンセリングを受ける過程で、幼いころに両 親を亡くし施設で育った経験が関係しているらしいとわかってくる。

やがて自分の意志で夢の世界に入る方法を見つけた彼は部屋を借り、会社に行くふりをして 毎日夢の中へ出掛けるようになるが……。


 

 公式サイト 

Prezít svuj zivot /  SURVIVING LIFE   2010年  チェコ   108min

8月27日より、シアターイメージフォーラムにて公開中(全国順次)~

 

 

 

8/27 イメージフォーラムでの舞台挨拶にて。

どんな解釈でも、どれも正しいんです」(ハネケみたいな事言ってた)

マスコミフォトより

シュバンクマイエル監督にとって夢とは?

夢ではお金を稼げないと、今の文明は夢と現実を完全に二分してしまった。夢を軽視することによって、人生を貧しくしてしまっている。夢は純粋な想像力、芸術家にとって創造力の源

母親と息子との関係性についてがテーマでは?

男が本当に成人するのは、母親が死んでから」というチェコの格言を紹介して締めた。

今後、もし歳をとるにつれ、映画が撮れなくなったとしても、絵を描くとか何らかの形で作品を作っていきたい。

と精力的で、可愛いおじいちゃん、なヤン様でした

 

 

現在、原宿ラフォーレで

ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展 開催中

こちら

早速初日に行ってきたけど、「オテサーネク」の木の坊や?やファウストの舞台装置(人形)、

「悦楽共犯者」の自慰マシーン、「サヴァイヴィングライフ」のくまちゃん、

オブジェ、絵画、絵コンテ、コラージュ、本作のメイキング映像など200点ほど展示。

見応えたっぷり。  また行くつもり♪

<東京>

「ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展  ~映画とその周辺~」

会場 ラフォーレミュージアム原宿(ラフォーレ原宿6F)

期間 2011年8月20日~9月19日

 

*******************

◯入場料

800円(大人)/700円(大学・高校生)/500円(中学・小学生)/小学生未満無料

*入場料をお支払いの際に、学生証など確認できるものの提示をお願いいたします。

*******************

「映画とその周辺」展は、東京・京都で開催されます

<京都>※後期  

会場 京都文化博物館 別館

期間 2011年10月7日~10月23日

 

そして、

2011年9月1日からアートコンプレックス・センターにて「ヤン・シュヴァンクマイエル、マックス・エルンスト、上原木呂展」が開催。

詳細はこちら

 

新宿K's cinemaでは9/3から、順次ヤン・シュヴァンクマイエル監督作品を上映

とヤン様祭りが各所で開催

 

 

 

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