ある日、自分と同じ姿の人間が現れて、全てを奪っていく
ロシアの文豪、「罪と罰」や「カラマーゾフの兄弟」などでお馴染み
ドストエフスキー著の「分身」を英語圏では初の映画化。
お気に入りのジェシー・アイゼンバーグが主演と聞いたときから楽しみにしていた作品。
今年のトロント映画祭でも上映された。
日本公開は未定だったけど、即完売となった東京国際映画祭にて、運良く鑑賞
IMDBでは6.7 ロッテントマトでもかなりの支持率
サスペンスやミステリーにみせかけてどこかコメディ風な、でもある男の哀しい結末。
ジェシー・アイゼンバーグが相変わらず素晴らしい。
地味で存在感のない男サイモンと、
何でも思い通りに手に入れる行動力のある男ジェームズ、二役を演じ分け。
秘かに想いを寄せる、同じ会社のコピー係の子に
ミア・ワシコウスカ。脆くて危ういつかみどころのない少女がハマり役。
ジェシーとは、この共演がキッカケで交際中。
あ、「SatC」シーズン6(キャリーのVOGUEの編集長に紹介する)や、「ゴシップガール」などにも出てる
このおじさん 上司役で出演でした~。
監督したのは、ベン・スティラー主演の「The Watch(邦題 エイリアンバスターズ)」に
ベン、ジョナ・ヒル、ヴィンス・ボーンというメンツの中にひとり入ってた黒人の
リチャード・アヨエイド。
この方、わたしは未見だけど、15歳の少年の成長を描いた監督作「サブマリン」(2011年)が高評価され
監督としても期待が寄せられている。
そちらも今度観てみよう。
まだ若いから今後の作品も楽しみ。
8/10(84点)
期待通りよかった!
最初のシーンから不思議で面白く、かなり好みの感じ
珍しく頭痛く、すごく眠い日だったんだけど、ぐいぐい惹き込まれる
どこか何となく不思議な世界観が、デヴィッド・リンチ作風な感じも。
と思って書いてる先から、ある記事で監督は
本作のトーンにインスパイアを与えた作品として
ゴダールの「アルファヴィル」、リンチの「イレイザー・ヘッド」、
ウェルズの「審判」、フェリーニの「悪魔の首飾り」などを挙げている。
それプラス、やっぱりコメディアンとしての独自のユーモアセンスかな。
この作品、いわゆるいわゆる「ドッペルゲンガー」もの。
ホラーチックかと思いきやちょっとコメディ風ともとれる、
笑いは起きないけど、ちょっと可笑しい。
全体的なこのダークな雰囲気と何が起こるかわからない、
そして坂本九の「上を向いて歩こう」とか、昭和の名曲が3カ所くらい劇中でかかるのも
また摩訶不思議な感じ。それがぜんぜんあってないようで、実は歌詞はきちんとそのシーンにあってる。
とにかく陰湿でシュールで謎めいた雰囲気
とくにオープニングでは「そこ私の席なんですが?」と
ガラッガラの電車の中で目の前に立った男に言われ
無理やり席を奪われるというそこからもう惹き込まれる不思議な面白さ。
顔が自分に瓜二つの男が入社してきたというのに、
誰もその事に触れてくれない会社の同僚たちや、
IDがいきなりなくなり会社にも存在していないこととなっていく。
そして想いを寄せる相手は、
突如現れた、顔だけは自分に瓜二つのその謎の男を好きになり、紹介を頼まれる。
女の扱いもうまく、うまく上司にとりいり部長の座まで獲得。自分とは正反対。
公開未定なのが残念だけど、日本公開したらまた絶対観たい♪ほど今年のお気に入り♡
破滅型の作品なので人を選ぶかもだけど、
ジェシーやミアのファンはもちろん、興味ある方は是非☆
俺と全く同じ外見の男が入社した。そいつは俺の成果をすべて奪っていく!
書籍では「分身」または「二重人格」の二種類の邦題があり。
に基づく。
目立たない男が、或る日目の前に現れた自分そっくりな人間、
ドッペルゲンガーに人生を乗っ取られてゆく悲劇を描く。
Tiff(トロント映画祭) (公式サイトない?)
The Double 2013年 イギリス 93min
日本公開、未定。
【追記】めでたく、2014年11月8日に「嗤う分身」の邦題で日本公開決定
(それに伴い、上のタイトルも変更)
2013年 トロント映画祭にて
ジェシーが小ちゃいのか、監督がデカすぎるのか
ジェシーの身長、公表では171cm
ミア・ワシコウスカ、公表で162cm
ヒールじゃなさそうだけど。 あれ?
上にも書いたけど、この共演がキッカケで交際中のふたり。
自然な感じが悔しいけど(?)お似合いで。
ジェシーはこんなナチュラルなとこも魅力だな♡
今後は10/25~マジシャン役の「グランド・イリュージョン」
そして、ダコタちゃんと初共演のヒューマン・ドラマ「Night Moves(原題)」が待機。
こちらも先日のトロント映画祭で上映されたばかりの新作。
左、監督。
人間による環境破壊を妨げる目的でサボタージュを行う“エコ・テロリスト”を題材にした作品。
米・オレゴン州を舞台に、環境保護の信念に則ってダムの破壊 を企てる3人の男女を襲う、予期せぬ悲劇を描く。
フランス・ドーヴィルで行われた第39回ドーヴィル・アメリカ映画祭にも出品され、見事「最高賞」を受賞。
久々のダコタちゃん、との共演も楽しみ♪
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