ベネチア映画祭で脚本賞、トロント映画祭では観客賞の次点だった
アカデミー賞作品賞ノミネート9本のうちの1本
それだけで十分期待しちゃうのですが。
邦題がセンスなさすぎ
こんな古くさいタイトル、全く観る気が削がれちゃうけど
アカデミー賞作品賞ノミニーってことで観てきました~。観たのはもう先週の話。
まだまだ書けてないレビューがたまってるので短めレビューにて。
原題は、母親の名前「フィロミナ」。
トラボルタの「フェノミナン」やアルジェントのホラー「フェノミナ」じゃないよ★
10代で未婚の母となり、幼い息子と強制的に引き離された女性の実話を、
「クィーン」などのスティーヴン・フリアーズ監督が映画化。
ジャーナリストのマーティン・シックススミスによる「The Lost Child of Philomena Lee」を基に
50年前に生き別れた息子との再会を願う母親フィロミナの姿と思わぬ真実を知る物語。
アイルランドは現在もカトリック信者が多数を占める。
当時のアイルランドでは結婚前に妊娠してしまった場合、強制的に修道院(精神病院)に入れられ、生んだ子供と引き離されたという。
そこで、罪の代償という形で奴隷的な労働を強いられ、
罪を洗い流すという意味で当時過酷な仕事である洗濯をさせられていたらしい。
フェロミナには、英国映画界の大御所、ジュディ・デンチ。
本作の企画、脚本、プロデュースも務め、原作著者でもあるシックススミス
兼、ジャーナリストのマーティンを演じているのは
コメディなどで活躍の英俳優、スティーブ・クーガン。
5/10(53点)
重い話でシリアスに傾きがちであるが
無垢というか純粋なフェロミナとの会話のやり取りは軽妙。
一緒に旅することで次第に変化していく二人の関係性。
やがて色々な事実が明るみになり
息子はアメリカで政治家になっていた。過去にマーティンとも会っていたことあり。
最終的には、、、、、続きは語らないので気になる方は劇場で。
熱心なカトリック教徒であり、その張本人というか根本であるカトリック教会から
大事な子供を奪われたのに信仰を捨てず、責めもしない
離れていても、どんなに会っていなくとも、母親と子供の関係はつながれたもの。
今でも6万人以上のアイルランドのカトリックの女性は
我が子の居場所が分からないままらしい。
感動的というよりも、、、、全体的に起伏がなく、淡々としていて展開もそれほど驚くものでもないし
何より宗教色が強いのでわたしは正直いまいちピンとこなかった。
子供を探す母親の気持ち、それは理解できるし伝わるのもあるけど
感動とまでいかない。
当時の修道院の姿を描いた映画には「マクダレンの祈り」があるけれど、
最近観た子供を探す物語としては
ペネロペの「ある愛へと続く旅」の方が断然良かったし心にしみたな。
ということで、アカデミー賞作品賞ノミニー作は
あとはわたしが大好きな スパイク・ジョーンズが監督した「Her」を残すのみとなりました
6月公開まだまだだけど、楽しみ~♪
80歳になる実在のフェロミナさん。
イギリスに暮らす敬虔な主婦フィロミナ。ある日、彼女は娘のジェーンにある秘密を打ち明ける。50年前のアイルランド。10代で未婚のまま妊娠したフィロ ミナは、家を追い出され修道院に入れられる。そして男の子アンソニーを出産したフィロミナだったが、彼が3歳になると無理やり養子に出されてしまう。以来、片時もアンソニーのことを忘れたことはない。年老いた彼女は、どうしてもひと目我が子に会いたいとの思いが高まっていた。それを聞いたジェーンは落ち 目の元エリート記者マーティンに話を持ちかける。マーティンはジャーナリストとしての再起を期してこの話を受けることに。こうして、信心深くて平凡な田舎 の主婦フィロミナと無神論者でインテリ紳士のマーティン、という対照的な2人によるアンソニー捜しの旅が始まる。
PHILOMENA 2013年 イギリス・アメリカ・フランス 98min
3月15日より公開中~