我想一個人映画美的blog

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肉/WE ARE WHAT WE ARE

2014-05-12 00:55:46 | 劇場&試写★6以上

 

 

レースで美しくデコレートされた文字には、「肉」

なんじゃこりゃー。お耽美な世界観に酔、、、、、う 

そんな映画ではありません!

 

短編を集めた「ABC・オブ・デス」のホルヘ・ミッチェル・グラウ監督の傑作

スペイン映画『Somos lo que hay』(10)をリメイクしたのがこの作品。

 

 

冒頭、買い物に行ってきますとメモで書き残したママは

土砂降りの中、お店を出た後 鼻血を出しながら倒れ、鉄柱に頭を打ち

そのまま水たまりの中で水死する。

 

その家。何やら不穏な雰囲気

 

主演の美しい姉妹は、姉のアイリスに「ザ・マスター」などのアンビル・チルダーズ、

妹ローズに「マーサ、あるいはマーシー・メイ」のジュリア・ガーナー。

マーサ~の方は主演じゃないけどこんな可愛い子いたっけ?

 

末の息子ちゃんはまだ母親の死を理解できないくらい幼い。

 可愛いぞ。

マイケルJ FOXショウに出てた子役らしいジャック・ゴアくん。

 

変わり者で敬虔な父親、フランク・パーカーに、ビル・セイジ。

「Sex and the City」のS1でゲスト出演もしてる。

 

この一家、どうやら普通と違う。

父親は、ママの死以来ふさぎ込んで 何やら儀式はいつも通り行うとか

長女アイリスにそれを任せるとか言いながら 断食がはじまった。

弟はコーンフレークみたいな何とかポップ、をねだるもダメだと言われ、

ローズはこっそりミルクの中にいれてあげる。

そりゃこんな小さな子、断食なんてできないよ。

親切な隣のおばちゃんの指を思わずがぶり。

 

少年を預かってあげたり、ラザニアくれたりと何かと親切な隣のおばちゃんに

「トップガン」でトムちんと共演のケリー・マクギリス。

 

人骨を川で拾ったことから

一人捜査を始めるドクターに、タランティーノ映画でおなじみ、マイケル・パークス。

パークス家が怪しいと疑いにかかる。

 

母親に代わって、「あること」をしなくちゃいけない立場になった姉アイリス。

 

そのアイリスに好意を寄せる、警察官候補生である同級生がいた。

この映画において唯一のイケメンくん。

 

一家は1週間くらい?の断食後、ある儀式を行う。

クマも出来るし不健康

さぁ おいしいスープを食べましょう。

その前に、正装してね。

 

 

7/10(78点)

 

早起きしてあまり寝てないまま仕事の後の鑑賞で、つまんなかったら

確実に寝ちゃうであろう状況での鑑賞。

展開読めるなーと思いつつ、なかなか面白くて引き込まれていたら。

きたわ 想像つかなかった強烈オチ

 

 

※以下、これから観る人、心臓弱い人は読まないでね☆

ネタバレあり

予備知識を入れたくなかったから、全く予告編も観ずに今回鑑賞だったのだけど

邦題からしてネタバレみたいなもので、ホラーで「肉」というからには

やっぱりカニバル的な?(人食) と予測はついてた。

そこへ、行方不明の少女たち、秘密のやたら広い地下室での監禁

とくればもう、 人肉スープくるなと覚悟してた 

「ん、うまい」

 

でもこんな内容のわりに、お肉切ったりするシーンもないし

映像的にはエグさはなくゴア描写もほとんどなし。

なので、観た後で肉が食べられなくなる、とか 気持ち悪いのダメな人は無理

というわけではない。

ほどよくミステリーっぽい仕上がりで わりと見やすいんじゃない?

 

とは思ってたけど、宣伝で言われてる通りラスト20分はすごかった!

いやラスト10分くらいかな?

 

こんな小さな町で失踪事件が30年前からずっとお蔵入りで捕まりもしない、

警察何やってるんだ? 笑

 

長女は自分に好意を寄せる青年と外でやっちゃう瞬間、父親が背後から現れ

次女はこんな一家に生まれたことを嫌い、車で弟を連れて逃げようと試みるも失敗。

隣のおばちゃんに助けを求めるが、、、、、

 

結局、連れ戻された3人は食卓を囲む。

こっそり人肉スープにヒ素を入れ、一家心中図ろうとした父親

次女はそれに気づき、弟が飲もうとしたのを手で遮る!

そこへ現れたドクターは、、、、。

昔娘が突然消えた被害者の遺族であるドクターだけが、その犯人がついにこの一家の父親だと気づいたのだ。

父親は家系の伝統を重んじて、持っていた古くからの日記に従い

儀式として人肉を食していた。 それを続けているとおこりうる病気

手が震える(パーキンソン病も挙げられてたが。)、鼻血が出るなど(それまでの伏線がここで繋がる。)

その症状を指摘するドクター。

 

細かいことは書かないけど

衝撃のラストだけは書いておくと

何度も「殺すなら今でしょ!」とか「祈ってるうちに刺しちゃえ!」って

思ってたら、 いきなり噛み付いた!!

父親に。娘二人が!!

がぶり。って食いちぎった!肉を。

しかも食べたから驚いた。むしゃむしゃと。 かじって殺すだけでいいじゃない

そこはでもやっぱり人食映画だった。まるでなにか乗り移ったかのように

軽快に豪快に、おいしそうに食べ殺してめでたしめでたし!

ある意味ハッピーエンド!?

ってすごいなこれ。

 よく日本ではノーカットで上映できたね

サンダンスやシッチェスで話題になったのも納得。

 

 原題、「わたしたちはわたしたちである」

なるほどね~。

とにかくこの、凄いラストを実際観たい方はぜひ劇場へ!

 

あと、ディナーの時にかけるレコード。  全般的に選曲が良かった

 

カニバリズムは、飢餓による極限状態での行為と、宗教儀礼や個人的な嗜好といった能動的な行為に分けられる。

気が狂ったりした状況で食べることは指さないらしい。

本作では後者。

 

『肉』[HD]映画予告編

 

アメリカの片田舎に暮らすパーカー一家。貧しいながらも厳格な父のもと、家族5人で折り目正しい生活を送っていた。ところがある日、そんな一家の生活を切り盛りしていた母親が不慮の事故で亡くなってしまう。遺された家族は深い悲しみに暮れるとともに、母親が担ってきたある重要な役割を誰かが引き継がねばな らないことを悟る。一家には、先祖代々守り伝えてきた秘密の習慣があった。それは、彼らにとっては厳粛な行為だったが、あまりにも忌まわしく、若くて美しい姉妹アイリスとローズにはまだ荷が重すぎるかに思われたが…。

 

 公式サイト

WE ARE WHAT WE ARE              2013年    アメリカ         105min

5月10日より、公開中~

 

 

 

こうみると、普通のひとたちだけど映画ではものすごいことになってて。 ↑中央上、監督。

 

 優しい父に見えるが。

 

 

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