我想一個人映画美的blog

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her 世界でひとつの彼女/HER

2014-06-23 12:30:30 | 劇場&試写★6以上

 

 マルコヴィッチの穴かいじゅうたちのいるところI'm here

スパイク・ジョーンズが監督と脚本を手掛けた近未来ラブストーリー

 

 

今年いちばんくらいに楽しみにしてた、久々のスパイク・ジョーンズ監督&脚本作。

アカデミー賞作品賞ほか5部門でノミネート、脚本賞受賞

ってことでいやでも期待値あがってた。

試写にて鑑賞。

 

 

他人の代わりに想いを伝える手紙を書く 代筆ライターの職を持つセオドアに、ホアキン・フェニックス。

ある日、購入した人工知能型OSの声に惹かれていく。

 

魅了、ときに翻弄する人工知能型OSシステム“サマンサ”にスカーレット・ヨハンソン。(声のみ)

 

離婚調停中の元妻、キャサリンにルーニー・マーラ。

今回も繊細な女性役ピッタリ。

回想シーンと会いにゆくシーンのみ。

 

セオドアの親友エイミーに、エイミー・アダムス。

女優キャストの中では一番出演シーンある。

 

デートのお相手。オリヴィア・ワイルド。

この人、エラはってて顔きつめだから、実は人間の姿をした何か、っていう雰囲気で

ミステリアスな役とか似合いそう 笑。

先日観たタラのお気に入り作「ドリンキング・バディーズ」でのラブコメ良かった。

 

 

愛する妻とは距離を置く事になり、想いを断ち切れずに離婚に踏み切れずにいたセオドア。

ある日購入した人工知能型のOS。

無機質なAIとは思えないほど、ユーモアありセクシーで、常に親身になって会話をしてくれる。

寂しい人間にとってはたまらない相棒になるような存在。

最初に買って登録する際に、女性の声か男性の声がいいかは自分で選択できるところがポイント。

気に入ったセオドアは携帯端末にも「彼女」をインストール。

名前を聞くと、「サマンサ」と答えた。

無数の名前の中から瞬時に選んだらしい。

こうして常に一緒のふたりは新鮮で刺激的な日々を過ごし、

恋に落ちていくまでに時間はかからなかった。

そしてついに、セオドアはキャサリンと の離婚届に判を押そうと決意して会いにいく。

そこからうまれてくる、サマンサの感情の移り変わりはまさに人間そのもので

嫉妬や自分に対する様々な疑問や感情。彼女の中で、それらはめまぐるしくどんどん進化していた。

いつでも一緒かと思われた一人の男と、OSの「彼女」との関係にも、ついにすれ違いが、、、、。

 

6/10(68点)

 

 

脚本はさすがうまい!し、マルコヴィッチの穴やI'm hereに通じる部分もあって

やっぱりスパイク・ジョーンズらしい作品。

 

あとそうそう、全体の色味が赤で統一されてる。

セオドアのシャツは大抵、赤か黄色。コートも真っ赤。ホアキンあまり赤似合わないと思うんだけど

全体的な配色と景色の綺麗さがさすが。

 

スカちゃんの、欲望かきたてるちょっとハスキーでセクシーなボイスは最高

こんな声で会話、優しくされたり面白いトークされたらセオドアじゃなくたって恋に落ちちゃう

 

今回、全く顔が見えないのは残念だけど仕方ないね。

 

以下、ちょこっとネタバレあり感想

ロボット同士の恋を描いた短編、「I'm here」は無償の愛をテーマに泣かせるし、

「マルコヴィッチの穴」では、俳優のジョン・マルコヴィッチの目や肉体そのものを通し

同性同士でも間接的に繋がりを持ち、一風変わったカタチでの表現法で見せてたけど

今回もOSとの恋、という超特殊な恋愛の行方が描かれる。

 

恋愛ではないけど、ヴァーチャルなものに惹かれるという設定では

昔、「ガタカ」のアンドリュー・ニコル監督作でパチーノ主演の「シモーヌ」があって

有名女優たちのパーツで作られた架空のヴァーチャルな女優に世間が夢中になっていく映画があったけど

こういうOAの声から始まって、やりとりを続けるうちに感情移入し

恋に落ちるって、一人1台のパソコンなんて当たり前になったこの世の中、

近未来もっともっとパソコンの知能がどんどんがっていき、一人一人にあったように

設定されたOSが一人につきっきりで全てやってくれる、メールや約束の管理はもちろん、会話も、仕事のサポートも

愚痴だってきいてくれて、端末で携帯として一緒にお出かけも可能、

しかも、レンズのところが目になってるから人間世界を見ていて理解も出来る。

自分から仕事の行動も起こすし、「今、いい?」って電話もかけてくる。

頭も良いし これなら秘書もいらないし、友人だって恋人だっていらない!(OSが恋人)ってなりかねない

こんな世の中がくることもありえるかも!って怖ささえ感じた。

映画的には、感動させる。

という目的もみられるのだけど、わたしは感動しなかった。

うーん、発想は面白いとは思うけどこれは、映画としてはつまらないと思える人も多いだろうなとも思う。

 

このゲームのキャラがニクい。リアルに会話できちゃう

ヴァーチャルゲーム今既にこれに近いものあるのかな?

 

 

代理の手紙を仕事にしているほど、名文を書けるセオドアだけど

現実には愛してる元妻にすらうまい言葉もかけられないもどかしさ。

 

そして想いは引きずったまま。

そこへ毎日何でも話せる魅惑的で魅力的なOSに惹かれていく事で妻を断ち切ろうとする決意がうまれる。

そう、想いを断ち切るにはいったんリセットして新しい対象となる恋でも何でも、を見つけるのが有効。

 

テレフォンセックスとか、電話でのやり取りでお互いの欲望を高め合うとか

わかるけどこの映画の中でそのシーンけっこう時間さいてて、

そこそんなにいらないって思った 笑  

とくにサマンサが疑似でもいいからセオドアに触れたいってわかるけど

自分たちの関係に興味を持った女性を代理にしてホクロ型マイクをつけさせてセックスとか

やり過ぎって思っちゃった    まぁそこまでしようとしたけど

セオドアはそれはノレないっていうのを現したかったとかわかるけど。

 

 

全体的に2時間少し超えるのは長いかな~

1時間40分とかくらいでちょうど良かった気がしちゃった。

あと、観賞後皆で話したのが 後半の方で、結局サマンサの人工知能が

どんどん進化して一度にたくさんの人と会話をしてたり恋人が凄い単位でいて

「セオドアだけじゃなかった」的になってしまうところ。

これは「失恋」に繋がる部分ではあるけど そこでがっくりしちゃうんだよね。

えー、一人一人にカスタマイズされて一人のためにいる存在じゃないのか。って。

だけどその展開がまぁ、結局どんなに繋がっても「コンピュータと人間」

人間VS人間の関係ほど愛おしい関係にはなれない。

ってことに繋がるのだけどね。  切ない。

サマンサが裏切った(という形に最終的にはなる)ことで

自分の中ではがっかりということで、わたしはOSとの関係もアリ、だなと思ってたことになる。

まぁ、リアルを最後に見せられる展開よりも、そういうファンタジーを見せられる方が好みだったかな。

ということで期待に及ばず、、、、、、でした~

 

世界中では絶賛の嵐だし、よく出来てるし面白いんだけど、

まぁどんな作品だってそうではあるけど、とりわけ完全に好みに分かれる作品

 

 

 

近未来のロサンゼルス。セオドアは、他人の代わりに想いを伝える手紙を書く“代筆ライター”。長年一緒に暮らした妻キャサリンと別れ傷心の彼は、ある日、人工知能型OSの“サマンサ”に出会う。出会うといっても実体をもたない彼女は、コンピューターや携帯画面の奥から発せられる“声”でしかない。けれど “彼女”は、驚くほど個性的で繊細でセクシーで、クレバー。次第にセオドアは“彼女”と一緒に過ごす時間を誰といるより幸せに感じるようになり、”彼女“に魅了されていく―。      

 

 公式サイト

HER        2013年    アメリカ      126min

6月28日より、ロードショー


 

NY映画際にて

 

 

ローマプレミア

ソフィア・コッポラ(とは離婚)、ミシェル・ウィリアムズ、菊池凛子ともつき合ってたスパイクジョーンズ監督、(中央)

最近の恋は?

ホアキン、ロン毛

あたしも結婚しちゃったからね。

 

 

 声もいいけど顔もでしょ

は、ハイ。

 アハハ

 

これでアカデミー賞作品賞ノミニー&受賞含め9本全部観たことになるので

恒例の好きな順、は最後のレビューの時で。

「キャプテン・フィリップス」だけ書いてない